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富士山麓一帯には、たくさんの溶岩洞穴・氷穴がありますがここの洞穴は、知る人ぞ知るかなり神秘的なひとつです。
場所は、有名な鳴沢氷穴から北へ5キロほどに位置していますが、実は同行したメンバーが以前この近くを訪れた際に樹海の中を延々と続く道を発見し、その先に鳥居があったことを思い出し、せっかくこの地を訪れたので確認しに行こう。と、言うながれとなりマップを改めて確認してみると西湖のほとりにある民宿村に「剗海(せのうみ)神社」と、言う神社名を発見し早速現地へ訪れてみることにしました
国道139号「富岳風穴前」から県道710号を北東方向へ
左右に樹海の森を見ながら抜けた西湖のほとりにある民宿村の入り口に、目的地の「剗海神社」と扁額に書かれた鳥居があります。
駐車場などは、無いので鳥居手前の路肩に車を置き早速散策開始です。
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昼なお暗い樹海の森の中へいざ侵入です。
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すぐに竜宮洞入口の案内標識がありました。どうやらここで間違えなさそうです。
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段々と深い樹海の中へと分け入っていきます。
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時おりポッカリと溶岩台地に穴が開いている箇所が散見されてきました。
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苔むされた樹海の一画 木霊が出てきそうです。
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太古の昔より形成された溶岩台地の上にしっかりと根を張る生命力溢れる樹木たち![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/64/4503f0619684e1ae798a6ea44d7df2ae.jpg)
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鳥居を潜ってから延々と歩かされます。
この先、本当に目的地があるのかちょっと不安になってきたところで、広めの十字路がありました。
どうやら目的地は、このすぐ先の様です。
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ゴツゴツとした溶岩台地を歩いていくと…。
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途中にも立ち入り禁止の虎の子ロープが周囲に張られた洞穴が姿を現します。
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そして、その先すぐに目的地の「竜宮洞穴」に到着です。
案内板 (写真クリックして拡大します)
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龍の口のようにぽっかりと開いた洞穴
祠の前まで、行く事が出来ます。溶岩石が湿気で濡れ滑りやすいところがありますので、足元に充分気を付けながら参拝しましょう。
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剗海神社の祠
祭祀は、豊玉姫命が祀られかつては、富士講が巡拝した霊場だったそうです。干ばつになると、近隣の村人たちがここの竜神に雨乞いをしに訪れた場所とも伝わります。
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落石の跡
溶岩洞穴は総延長は約60mあり以前までは、洞穴内に入窟出来たそうですが、現在は落石があって立ち入り禁止となっています。
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夏でも平均気温20℃以下だとか。天然のクーラーとはまさにこの事
祠の裏側この奥から冷気が漂ってきます。夏でも氷が溶けないほどの気温 だそうです。祠の前まで行くことは出来ますが、落石があるので注意が必要です。
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祠から振り返った龍の口 暫くとどまっていると寒いくらいです。
剗海(せのうみ)とは、かつて富士山の北麓で東西にわたって広大な面積を有していた湖のことで、貞観6年(864)に起こった富士山の大噴火(貞観大噴火)による大量の溶岩流に寄りその大部分は埋まってしまったそうで現在の西湖と精進湖は、剗海の一部が埋まらずに残ったものだそうです。
ここで、着目したいのは古代かつてあったと伝わる広大な湖と言う記述です。前回の記事でも登場したかつてこの地に栄えた「富士高天原王朝」を伝える宮下文書(富士古文献)に「富士古代地図」なる絵地図が掲載されそこには“神代大湖”と“宇宙湖”との表記があります。
宮下文書に書かれた「富士古代地図」(クリックして拡大します)
富士山のある方向から推測すると、絵地図の下側が北となります。位置関係から「神代大湖」と書かれた湖が剗海であるものと思われます。今ある西湖と精進湖は、その名残りと言う事になります。
ちなみに、現在の山中湖と河口湖は、位置関係から「宇宙湖」となります。絵地図によれば、こちらもかつては繋がった一つの大きな湖だったようです。
富士古代地図には、詳細が書かれた別の古地図もあります。(クリックして拡大します)現在もその名が残っている場所との位置関係を現在特定中です。また何か分かりましたら追って報告したいと思います。
(撮影日:2021/9)
(’21/12/4 写真追加・本文追記)
【マップ】
※マップ右上西湖畔南の民宿村辺りに鳥居があり今回我々が訪れた樹海の中を散策できる入口があります。なお、竜宮洞穴へは、県道710号から樹海の中を横切る未舗装の道があり竜宮洞穴入口手前まで車で入って来られます。道路脇に車を置くことが可能です。
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