しのです
冬がやってきましたね
お元気でおすごしですか?
わたしは最近終わりの見えなかった仕事がやっとひと段落して、
やったー!と思うのもつかの間、風邪ぎみになり
たっぷり休養して元気になったところです
ひろみんの記事にも思い当るふしがたくさんありましたが、
いろいろなことを思った今回の不調でした。
夫や家族に申し訳ないと思ったり…ぐるぐる…陰では半ベソ(笑)
無理すれば、このぐらい平気なのに!とか、休まずがんばれば一日でもっと働けるのに、みんながんばってるのに!とか。
頭の中でだけ、急に働き者の私(笑)
でも、長引くとやっかいですし、ノドを痛めると最終的にいたーい治療が待っているので思い切って休みました。
そして元気になってみると…一日の中でできることって、布団の中で妄想していたほどは多くないんですよね。
その時にしないと間に合わないこともなくて、もちろん、だれも怒ってない。
みんなやさしいです。
だから、いまちょっと不調な方や、ベッドの中の方がいたら、
だいじょうぶ!
あせらないで、責めないで。
勇気を出してしっかり休んで!、と言いたいです
がんばったりがまんしたり、生きているうえでたまっていくいろいろなものが、
泣いたり風邪をひいたりして払われてゆく。
払うことが大切なんだなと、年々思います
「がんばりすぎてしまう人」が、私は好きですよ
でも、だから、それ以上に、がんばらないでくださいね
さて前置きが長いですが、今日は農業のお話をしたいと思います。
というのも、その終わりの見えなかった仕事といいますのが
トマトの植え付けでございます!
他の作業もはさみつつ、ひと月近くかかって1万本植えました!
1万本植えました!
ほんとに、終わらないと思いました…
一口にトマトを植えると言っても、実際にはさまざまな下準備が必要です。
まず、夏の間に収穫の終わったトマトを抜き、支柱やごみも出してすっかりきれいにします。
そこにビニールをしきつめ、ビニールハウスを締め切って太陽熱で高温にし、わるい病原菌や虫などを退治します。
ここまでが夏の仕事。
そして秋、稲刈りが終わるとトマトの苗を育てはじめます。
トマトの旬は本来夏ですが、うちはビニールハウス栽培ですので
収穫期が2月から6月いっぱい。
なので、10月に苗を育て始めるんですね
苗はすでに発芽して人差し指くらいに育ったものを会社から買って、
育苗ポットと呼ばれるぺらぺらの植木鉢に植えつけます。
はいそうです。1万個です。
あ、そのまえに、ポットに土を詰めておく作業があります。そうです1万個です。
何日もかかります。
そしてポットにめでたく植え終わると、しばし水をやりつつ成長をみまもり、
ちょっと大きくなってきたところで苗同士がぶつからないよう、間隔を広げてひとつひとつ並べなおします。
もちろん、1万個です。
このころ、いったん腰がこわれます。
(うそです!でも気をつけてます)
そのころ、殺菌の終わったビニールハウスでは土を耕し、肥料をまき、わらをいれます。
わらは稲刈りで残ったもので、あらかじめしばっていくつも田んぼに立てておきます。
(おととしのわたくし)
こんな感じで田んぼから運び、三輪車に積んでビニールハウスに運び入れます。
(今年のわたくしです)
この時はわらが雨でぬれて、重くて重くて大変でした!!!
おまけに地面もぬかるんで、車輪がはまると動かない
「どっせーい!」の掛け声とともに、腹に力をこめて、一気に勢いをつけて運びました。
でも人間ってよくできていて、大変な作業も続けるうちにどんどんうまくできるようになっていくんですね。
肉体労働は特にその傾向が強い、早い! ふしぎ!!
最初こそ重くて大変ですが、体があったまるにつれ、体が体の使い方を教えてくれる感じです。
そうすると楽しくなる。
筋力よりもしなやかさや、動きの流れを感じ逆らわないことがポイントです
おかげでそんなに筋肉痛になりませんでした。
手にはすごーくいいタコができました(笑)でもすぐ治っちゃった
重いものを三輪車で運ぶコツは、左右のバランスをとりつつ、
進行方向に向かっておへそで押してゆくようなイメージを持つことです。
腕の力じゃなく、体全体からももの力で前進すると、あちこち痛くなりませんお得!
って、いくらなんでも、「女子のかわいい知恵」からはほど遠い気が!(笑)
泥だらけ、わらまみれ、まじりっけなしにド根性の一日でしたが、
終わった後、お母さんと二人で充実感いっぱいになりながら笑ったのはいい思い出です
わらを運び終えたビニールハウス。
地面にみぞがほってあるのがわかりますか?
ここにわらをうめ、肥料と土をかぶせて、トマトを植えるんです。
わらを入れることで水はけがよくなり、保温性が保たれ、微生物がふえ、トマトが甘くなると(うちでは)言われてます
大変な作業なのでやる農家は近所ではうちぐらいですが、
実際、わらを入れない年のトマトの味はちょっとものたりない気がしました
②へ続きます
トマト植え付けまでの道のりは長いのです