中国甘粛省チベット自治州で発生した洪水の被害は、
どんどん深刻になっている。
どうやら、強引な森林開発や資源採掘が、
引き金のひとつだと言われているようだ。
黄河は、もともと暴れる川だ。
中国の三皇五帝のひとりで夏朝の創始者と言われる禹は、
黄河の治水に成功した聖人と言われている。
だから、中国のみなさんには、
もう一度自分たちの文明の出発点に立ち返ってほしいと思う。
チベットやモンゴルでは、もともと放牧が主体の生活を営んできた。
彼らの土地は農耕に適さない。
漢族が強引に移住し、農耕地として耕し、
その結果、ますます乾燥した表土が飛んで行ってしまい、塩害が進み、
牧草地としても活用できなくなってしまったところは多い。
これは、いま始まったことではなくて、2000年以上も続く文明の衝突だと思う。
もともと、漢族とモンゴル人の境界線は万里の長城だったんだ。
漢族は、放牧を文明生活ではないと言い切る。
確かに、遊牧民は農家のような冷蔵庫や洗濯機は買わないだろう。
そして、遊牧民のほうがより町文化を必要とする。
冬には魔法瓶が必要になるし、
石けんや日用品を求めに町にやってくることもある。
以前、中国の新聞で、
チベット高原や天山山脈からの伏流水が、
黄河流域の中原地方を潤しているので、
チベットで雨が降らないと、黄砂がひどくなる、
というレポートを読んだことがある。
そして、それらの土地への漢族の移住が進み、
田畑をつくり、工場をつくり、多くの水を使うようになって、
中国の水のバランスは、いま大きく変化している。
良識ある議論が深まり、政策に反映されますように。
どんどん深刻になっている。
どうやら、強引な森林開発や資源採掘が、
引き金のひとつだと言われているようだ。
黄河は、もともと暴れる川だ。
中国の三皇五帝のひとりで夏朝の創始者と言われる禹は、
黄河の治水に成功した聖人と言われている。
だから、中国のみなさんには、
もう一度自分たちの文明の出発点に立ち返ってほしいと思う。
チベットやモンゴルでは、もともと放牧が主体の生活を営んできた。
彼らの土地は農耕に適さない。
漢族が強引に移住し、農耕地として耕し、
その結果、ますます乾燥した表土が飛んで行ってしまい、塩害が進み、
牧草地としても活用できなくなってしまったところは多い。
これは、いま始まったことではなくて、2000年以上も続く文明の衝突だと思う。
もともと、漢族とモンゴル人の境界線は万里の長城だったんだ。
漢族は、放牧を文明生活ではないと言い切る。
確かに、遊牧民は農家のような冷蔵庫や洗濯機は買わないだろう。
そして、遊牧民のほうがより町文化を必要とする。
冬には魔法瓶が必要になるし、
石けんや日用品を求めに町にやってくることもある。
以前、中国の新聞で、
チベット高原や天山山脈からの伏流水が、
黄河流域の中原地方を潤しているので、
チベットで雨が降らないと、黄砂がひどくなる、
というレポートを読んだことがある。
そして、それらの土地への漢族の移住が進み、
田畑をつくり、工場をつくり、多くの水を使うようになって、
中国の水のバランスは、いま大きく変化している。
良識ある議論が深まり、政策に反映されますように。