ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

ニセモノ?

2010-08-25 20:54:14 | Weblog
次に中国へ行ったら、絶対に行こうと思っているところがある。

曹操のお墓と断定され、公開されることになったお墓だ。
ところが、それがニセモノだと中国の専門家が主張していると、昨日ついったーで知った。
電子ノコギリの使用跡があり、
彫刻には北魏(386-534年)時代によく見られた「線刻」という技法が使われているという。
曹操(155-220年)とは時代があわない。
記事はこちら。ちゃんと日本語。

読んで、猛烈に怒った。

河南省文物局が認定したのだから、さすがにこれは本物だろうと思っていた。
その周囲で売られるお土産物は、まあ、いろいろと玉石混淆だろうけど、
お墓じたいは、本当に曹操が眠っているに違いない。
ならば、絶対に会いに行かなければ!
と、さんざん盛り上がっていた。自分1人でだけど。
だから、本当に悔しいのだけど、これは本当にニセモノなのだろうか。

遺跡が発掘されれば、かならず異論を唱える人が出て来る。
時代があわない、とか、うちの故郷の方が栄えてたはずだ、という見栄まで、
それはもう、たくさんの理由から、たくさんの説が出る。
これは当然だ。

でも、もしこの記事で言われているように、
すごく稚拙なニセモノづくりの一つだったとしたら、とても悲しい。
もう決して中国製のニセモノは買わないと心に誓うほどだ。

ただ、ついったーは、ありがたい。
こういった情報を得られることだけではなくて、
中国に実際に住んだことのある人が、面識がなくても、
「中国だったらあり得るよね~」「そうそう」と、盛り上がることができる。
そこには、かすかに中国への愛着がある。
たった140字以内のやりとりだし、
他のツイートとの間に、はさまれて切れ切れにもなるけど、
なんとなくそこにただよう空気は、居心地がいい。