パット・メセニー・グループの『Last Train Home』は、最近の私の一番のお気に入り曲だ。
休みの間はずっとリピートして聞いている。
この曲を最初に耳にしたのは、アニメ「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」のエンディング。
なんでも原作者の荒木飛呂彦氏が自ら選曲した曲だとのこと。
原作を知っていると、この曲をバックに流れる砂漠と、仲間が楽しそうに写った写真のシーンには、なんとも切ない気分にさせられる。
失礼だがアニメにこんな素敵な曲が使われるなんてと思ったが、特に曲について調べることもなかったんだけど、先日iTunesでジャズのランキングを見てて、何気に1位の曲を聴いてみると、偶然にもこの曲だった。
調べてみるとなんと87年に既に発表されていた『Still Life(Talking)』に収録されていた一曲だった。
すぐにダウンロードし、今もこの曲を聴きながら記事を書いている。
タイトルを知ったことでさらに曲のイメージが広がっていった。
温かくも物悲しい調べは、長い旅を終えて家に帰る汽車の中で、もうすぐ家に帰れるという安堵感と、反対にあと少しでこの旅も終わってしまうんだという寂しさが入り混じった、旅人の気分に浸される。
風のように吹き抜ける哀愁は頬をかすめ、そして静かに心が安らぎを取り戻す。
昔のこんな素敵な曲が大好きな漫画によって、再び注目が集まるようになったなんて、なんだかそれだけで嬉しくなる。