とうとう入院の日がやってきました。
場合によっては4人部屋になるかもって入院案内の日に説明されてたので、希望通り個室に案内されてホッとします。
人間ドックで病室には泊まったことはあったけど、気分は全然違います。
病室に入って、年季の入ったベッドや棚とかをみて、まず思ったのが、様子見で経過観察でよかったんじゃないか、でした。
今更(笑)
看護師さんに「これからMRI検査がありますけど、準備がありますのでちょっとここで休んでいてください」と言われたので、看護師さんがいなくなってから部屋をあちこち見て回り、とりあえず部屋の写真を撮りました。
他にやることもないので、改めて入院案内のパンフレットを読みます。
その中にしきりに院内での盗難に気をつけてくださいと書いてあります。
ホテルと違って、病室のドアは鍵がかからないんですよね、当たり前だけど。
まず引き出しの中の保管BOXを確認しました。
財布とスマホぐらいは入るなあ。
冷蔵庫に持ってきた水のペットボトルを2本入れます。
院内にコンビニの売店があったので、いろいろ買いに行けばいいって思ってましたけど、結局最後まで空いた時間にコンビニに行くということはありませんでした。
入院前は、多分暇になるので病室を出てコンビニでお菓子でも買っちゃおうか、なんて思ってましたけど、そんな気分も全く起こらず、とにかく部屋にじっとしていたかったです。
水持ってきといてよかったあ。
病室の中をうろうろトイレやらシャワーを確認していると、看護師さんがやってきてMRI検査の部屋へ連れて行かれます。
そこで検査着に着替え、検査台に横たわり、動かないように頭や体にベルトを巻かれ、さあMRIの洞窟に移動かなと思った瞬間、検査室の人が私の両腕を慌てて確認しだしました。
私も忘れてたんですが、造影剤を入れる注射器を病室で刺しておくはずが、看護師さんが忘れてたようでした。
もう一度検査台から解放されて、看護師さんがやってくるまで検査着の着替えの小さい部屋で待たされることになりました。
15分ぐらい経って看護師さんがやってきました。
待ってる間、
「こんなことでミスってて、ガンマナイフほんとに大丈夫?」
なんて、ちょっと不安になりました。
看護師さんは謝りながら手際よく注射器を刺し、再びMRIの検査台の乗せられ、無事検査終了です。
この何度も受けたMRI検査なんですけど、一度めちゃめちゃ喉がイガイガして、咳をして頭が動かないように相当我慢したトラウマがあり、看護師さんに検査前にのど飴なめていいですかと、案内の道すがら聞いてみました。
ガンマナイフでも、いくら頭を固定しても咳が出たらどうしようという不安が、ずっと頭の中にありました。
看護師さんは
「んん~、なんとも言えません。いいですとも言えないです」
と苦笑いしながら答えました。
んっ、どっち?私は、
「まあ分からないように事前に舐めときます」
といっても看護師さんはただただ苦笑いです。
でもこののど飴のおかげで、MRI検査もガンマナイフもかなりリラックスして受けることができました。
術中に舐めてたんじゃないですよ、当然ですけど^^;
MRI検査が終わり、注射器を刺したまま今度は聴力検査です。
前回は周波数を変えて、聞こえたらボタンを押すっていう検査でしたが、今回は言葉をしゃべるので、聞こえた言葉を順番に紙に書いていくというものでした。
音量を変えて何度も書いていきます。
ヘッドホンから聞こえてくる言葉は機械がしゃべってる言葉なんですけど、毎回「し」が「び」に聞こえてかなり音量を上げるまで繰り返し検査しました。
最後はもう「び」がないことが分かったので、聞こえたら「し」と書いて、正解率100%で終了できました。
絶対機械の発音が悪いw
検査が終わってやっと病室に帰ります。
そこで看護師さんが言います。
「注射器どうします?このままにします?」
いやいや、注射器腕に刺したまま眠らないでしょう。
抜いてくださいというと、
「明日の朝、点滴があるんでまた注射することになりますよ」
いやいや、寝てる間に注射器の針が突き抜けてるイメージしかないというと、
「注射器の針はもう入ってなくて、代わりに血管に細い管が入ってるんですよ」
それでも抜いてほしいというと、やっと注射器を抜いてくれました。
抜く瞬間を見たんですが、針の代わりに極細の長さ2cmぐらいの管が、にゅうって出てきた時はちょっと引いちゃいました。
でもこれで安心して寝れます。
いろいろ記録を残そうとこの日の夕食の写真まで撮りました^^
入院中の食事ってこんなに少ないんだって、ちょっと驚きました。
と同時に普通はこれくらいでいつもが食べ過ぎなんだな(笑)
消灯時間が9時半だったので、9時には部屋の明かりを消し寝る態勢になったんですが、やっぱりいよいよ明日がガンマナイフだと思うと、なかなか眠れません。
夜中の2時までは何度も枕元に置いた腕時計で確認してたので憶えています。
そして次の朝を迎えます。
ちょっと眠れたようです。
それは目が覚めた瞬間、
「あ~、ここ病室だ」
って、今病室にいることに気がついたから(笑)
大丈夫、なんとか眠れたみたい(^^)
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