今日耳鼻咽喉科の病院へ行ってきました。
この病院のWeb受付時間が朝の8:45なので、ぴったりの時間にパソコンで受付をしました。
この病院の受付をするのは初めてだったので、電話番号と名前を入力するだけだったんですが、一回名前が漢字ではなくひらがな入力だとはじかれ再度入力することになり、OKを押すと
”受付番号 87番 待ち時間4時間半”
というメッセージが出た(笑)
人気の耳鼻咽喉科の病院らしく、20台駐車可能な駐車場にはいつも車がいっぱいに止まっているとは聞いてたけど、この一瞬のミスでこんな時間になるとは、ハハハ(^^;)
初めての患者さんはカルテを作成するので10番前を目安に来てくださいということだったので、パソコンで最新の待ち時間を確認し早めに家をでる。
到着するとやっぱり10台以上車が駐車場に止まっていた。
なかにはその車の中で待機している人もちらほら。
さっそく病院へ入ると、待合室には子供や年配の女性など5人ほどが座っているだけで、やはり中は思ったより空いている感じ。
受付が済むとちょっと離れた椅子に座り、渡された紙に症状や病歴などの書き込んでいく。
1年半前に受けたガンマナイフ治療のこともしっかり書き込む。
そのうち大声で泣きわめく赤ちゃんを連れ女性が診察室に入っていくと、私の座ってるところに小さなふたりの子供が近寄ってくる、なに?
気がつかなかったけど、私の座った椅子のすぐ真横にガチャガチャが置いてありました(^^;)
周りを見ると壁にアニメのキャラクターをかたどった折り紙が一杯に貼り付けてあったり、小さな子供が遊べるキッズスペースがあることに気づく。
ああ~、こういう小さい子の診察に評判がある病院だなと、口コミの評価が高いところがなんとなく分る。
ただ大人がひとりで来ると、ちょっと居心地の悪い空間ではあるね(^^;)
時間がきて名前を呼ばれると、まず聴力検査です。
いつものイヤホンをして、周波数や音のレベルを変え少しでも聞こえたらボタンを押す。
ただ今回は加えて耳の後ろの骨にレシーバー(振動子)を当てて測定する骨導聴力の検査もありました。
通常の耳の穴(外耳道)から鼓膜そして内耳へというルートではなく、頭蓋骨から直接内耳へ伝わるルートを使っての聴力検査です。
正常な状態では気導聴力=骨導聴力のようです。
ここから耳鼻咽喉科の先生との診察です。
診察室に入ると、診察台の前に意外に若い男前の先生と、そのすぐ横に大きな机が2つほど置かれ看護師さん4人が診察とは関係なく自分の仕事をしているように座っていて、ちょっと驚きます。
大抵は先生と看護師ひとりがついている感じで、そのすぐ横に看護師さんが4人も座ってるなんて状況はないんですけどね(^^;)
私が症状を説明するとすぐに耳の中を見ますねと先生が言い、耳の中にファイバースコープを入れて覗きます。
その画像がモニターに映り、自分も見れるようになっていました。
右・左と入れると、
「綺麗ですね、異常無いです」
と言われます。
自分の耳の中を見るのは初めてだったので、当たり前だったけどあの奥に見えるのが鼓膜ですかと聞いてみる。
「はい、鼓膜です」
と先生は答え、続けて鼻の中、口の奥もペンライトで覗いていきます。
そして聴力検査の結果(オージオグラム)をモニターに出します。
その時のグラフがこれです。(後で紙に打ち出してもらいました)
オージオグラムの読み方は、横軸が周波数で左から右へだんだん高い音になり、縦軸が音の大きさで上から下へだんだん音が大きくなります。
耳にヘッドホンを当てた検査する気導聴力は赤丸が右耳、青バツが左耳で、骨導聴力は赤[が右耳、青]が左耳です。
(診察の時はグラフの傾きだけ見ただけで、特に先生から気導と骨導のグラフでの表示については何も説明がなく、後から調べて知ります)
驚いたんですが、まったく自覚はなかったのに、低音の125Hz~500Hzの聴力レベルがほぼ右と同じの15~20dBに上がっていました。
つい10日前の聴力検査では、ここも50dBまで下がっていたので。
ただ1kHz~2kHzで50dBあたりは致命的ですけど・・・。
そしてこのオージグラムのデータから、難聴の程度が分る計算式があって、それがこんな式です。
聴力の程度(平均聴力レベル)={500Hzの聴力+(1000Hzの聴力×2)+2000Hzの聴力}÷4
私の場合は、{15+(55*2)+40}/4=41.25dB
ということで、難聴レベル的にはぎりぎり”中等度難聴”(41~60dB)に分類され、症状的には”普通会話が難しい、近い距離でも聞こえないことがある”なんて書いてありました。
(この難聴のレベルを分類した表は、ネットで調べるとすぐ出てきます)
このグラフをみて先生は、
「突発性難聴ですね」
といいます。
私は聞きたかったことがたくさんあったので、ここからいろいろ聞いていきました。
唾を飲んで耳の奥が鳴るとか、自分の声が響くので耳管開放症ではないか聞くこと、
「この聴力検査の結果からも突発性難聴です、神経ですね」
といいます。
そして
「今処方されている薬を飲む以外、こちらで対処できることはありません」
といいます。
だいたい1週間から2週間ぐらいで治るらしいけど、それ以上一ヶ月ぐらい経って治る人もいるんですかと聞くと、
「すぐに治る人もいますし一ヶ月ぐらいで治る方もいますが、2ヶ月経って治らないともう治らないです」
といわれます。
脳神経外科の先生に高圧化酸素療法を紹介されそうなんですが、先生はこの高圧化酸素療法をどう思いますかと聞くと
「効果については微妙で、治ったとしてもその療法で治ったかも定かでなく、あまりデータが無いので確かなことはいえない」
と答えました。そして
「その設備を置いてる病院もあんまり無く、○○大学病院も前はあったが今はもう無いです」
といわれたので、やっぱり効果が無いので止めたんじゃないでしょうかと聞くと
「突発性難聴だけじゃないが、あまり使うことがなく実入りが悪いので撤去されたんじゃないですかね」
なんてことまでいわれました。
私もさらに乗っかって、自分もネットでいろいろ調べたがこの高圧化酸素療法で治ったっていう情報がほとんど無いし、高いうえに10回から30回もあるみたいなんですが、どうなんでしょうか?と聞くと、突然私の後ろにいた看護師さんが
「○○(私)さんが行きたかったら行けばいいんじゃないですか」
と答えました。
ここで、ああ~患者さんが押してるんだ(たくさん待ってる)と気がつきます。
周りの看護師さんもこちらの話に耳を傾けてるのか、手が動いていません(笑)
すると先生が、
「わらをもすがるっていう人は、受ければいいんじゃないんですかね」
といいます。
ここで「高圧化酸素療法はないな」と確定しました。
そして最後に私はしつこく
「突発性難聴ということですね」
と再度念を押すと
「突発性難聴です」
と先生ははっきりと答えてくれました。
なにか治ってもないのに、気分がス~ッとよくなっていくのを感じました。
「突発性難聴だとはっきり分ってよかったです、ありがとうございました」
といって、診察室をあとにする。
なんだかモヤモヤが晴れて、久しぶりに気分がすっきりする(^^)
治ってもないのに(笑)
さあ、とりあえず続けてプレドニン・トコフェロール・メチコバールを飲み続けるだけです。
いつも有益なお話しを有難うございます。
耳の変化(聴こえや閉塞感)にはどうしても敏感になってしまいますよね。
私も毎朝起きるとすぐ、耳の状態を確認してしまいます💦
様々な医療機関の情報を見ると、手術してもガンマナイフでも経過観察でも、聴こえの現状維持、悪化、改善が其々一定の割合であるようで。経過観察の身でも、悪くなるようなら早めに手術かガンマナイフの処置をした方が良いのでは…など悩んでしまいます。
フシさんがおっしゃるように医師と良く相談して、最終的には自分で決めていかなくてはいけないですね…。
フシさんの耳の状態が薬で快方に向かいますように。
コメントありがとうございます(^^)
ガンマナイフから1年半、聴力低下なんてなかったのに突然の突発性難聴です(^^;)
脳神経外科の先生から、「このケースは一件あったかどうか・・・」なんていわれ、ガンマナイフではめずらしい症状のようでした。
手術かガンマナイフ、また経過観察も含めこの決断ほんと悩ましいですね。
私の場合は脳ドッグでまだ腫瘍が1.5cmぐらいで見つかったことでちょっと心に余裕があり、頭に穴を開けて腫瘍を除去するという大手術になるということが怖く、術後も入院期間は長いし、顔面麻痺や聴力消失などのリスクとか、とにかくネガティブなイメージしか浮かんでこなかったので開頭手術には消極的でした。
手術された方の手術あとの写真とかも見ると、どれだけ大変なんだろうかと。
そこでガンマナイフなる治療法を調べて、その設備がある病院へ行き、そこの先生にいろいろ話を聞いて決断しました。
たちが悪いのが、手術側の先生とガンマナイフ側の先生が、お互い相手側のネガティブ情報を言ってくるんですよねえ(^^;)
お互いが自身の手術に誇りを持っているんで。
どんちゃんさん、どうぞ納得のいくまで治療法を検討してください。
応援しています!