さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

今日も移乗とオムツ交換をしました。来週からは次の課題に移れるかな、と思います

2022-11-29 23:44:22 | 介護トレーニング

毎週火曜日介護トレーニング。

もう5回目ですし、移乗とオムツ交換を繰り返して来ましたから、僕としてはさほど緊張感はありません。

ただ今日は天候が悪く、雨が降ったり止んだりしています。

電車で行くことも考えたのですが、電車では家を出てから小1時間もかかってしまいます。

自転車なら20分ちょっとなので、本当に楽なんです。

雨は降り続いている訳ではなくて、降ったり止んだりですし、この地域は移動する雨雲の端っこなんです。

気象庁HPのナウキャストを見ていても、5分たつと状況が変わってしまいます。

20分後には雨が降る予報が、5分たって15分後には雨の範囲から外れていたりします。

ですから、運を天に任せて自転車で行くことにしました。

もちろん傘も持って、最悪自転車を押しながら歩く覚悟です。

結果的には、行きも帰りも強い雨には遭わずに大丈夫でした。

 

いつもよりはかなり早く家を出たので、I老健にはいつもより15分ほど前に到着。

(いつもだって、10分ほど早く着いてるですけどね)

何度やっても慣れない、抗原検査をしました。

今日は左の鼻に綿棒を突っ込まれました。

衝撃は後頭部までキーーンと響きます。

脳がクラクラします。

やっぱり、この検査は嫌いです。

 

今日はいつもの広い会議室ではなく、面談室で行ないました。

さっちゃんもすぐに1階の面談室に来ました。

その後、ベッドも。

部屋が少し狭いので、ベッドも壁に引っ付けるように置きます。

つまり、ベッドの片側からしか介護作業が出来ません。

 

今日も男性の介護士さんが教えてくれます。

先週同様、移乗とオムツ交換を僕ひとりで行ないました。

今日の介護士さんは割とすぐに僕にアドバイスしてくれたり、ちょっと手を出して手伝ってくれたりします。

とは言え、基本僕ひとりで行ないました。

オムツ交換もやっぱりさほどパッドも汚れていない状況なので、大して大変ではありません。

どうやら、さっちゃんはお通じは夜のことが多いようですね。

 

今日の僕への採点もほぼほぼ及第点のようでした。

まあ、自宅に戻ってから、様々な状況に直面し、格闘応用して、だんだんと介護のプロになって行くんでしょうね。

週に1回、30分ちょっとのトレーニングの時間内では経験できないことの方が多いですからね。

 

来週からは、いよいよ胃瘻を通じての栄養と水分補給の練習に入るのでしょうか?

同時に喉と鼻からの吸引もすることになるのかもしれません。

吸引は難題ですよね。

もし来週からだとしても、まずは見ることから入るのでしょう。

見て、学ぶ、大切なことです。

▲15:18。いつもなら抗原検査をしているような時間ですが、今日はもうさっちゃんに会っています。時々、薄目を開けてくれていたのですが、そんなシャッターチャンスはものに出来ませんでした。いつもはトレーニング終了後に撮るのですが、今日は始まる前に撮りました。さっちゃんの薄青い肩掛けとひざ掛けは先週の土曜日にさっちゃんのために持って行ったものです。早速使ってくれていて、嬉しいですね。

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移乗とオムツ交換の実地テストがありました

2022-11-22 23:06:38 | 介護トレーニング

I老健へ行くと、S田さんが寄って来て、さっちゃんの肺炎その後を報告してくれました。

肺炎との診断があって以降、1週間を飲んで、先週の土曜日にクリニックに行ったんだそうです。

結果、肺炎は治っているとのこと。

先週も咳等も出ていませんでしたし、元気そうでしたから、内心「もう治ってるな」とは感じていました。

お医者さんもそう言ってくださって、ひと安心ですね。

 

この日は先週とは別の男性介護士さんが立ち会ってくださいました。

で、「今日は旦那さんの卒業試験のようなことをしましょう」と言います。

「私はほぼ手を出しませんから、移乗とオムツ交換をしてください」と言うんです。

必要なオムツ、パッド、乾いたタオル、濡れた温かいタオル、ビニール手袋、汚れ物を入れるビニール袋等も揃っています。

 

まずは車椅子からベッドへの移乗。

ベッドの高さを車椅子とほぼ同じか少し低めに下げます。

車椅子の足置きを外し、ベッド側の肘置きを邪魔にならないように上げておきます。

右手をさっちゃんの左脇の下に入れて肩甲骨に添え、左手でお尻を抱えるように持ちました。

抱きかかえるようにしながら、さっちゃんを抱えて立たせます。

ずりずりと向きを変え、ベッドに腰掛けてもらいました。

今度は僕の左手をさっちゃんの肩甲骨に添え、右手は直角に曲げてもらった両膝を抱えます。

さっちゃんの右のお尻を回転軸にして、布団の上でくるっと回すようにしながら、枕の上にさっちゃんの頭を置きました。

まだまだ、スムーズではありませんが、基本的な点は押さえながら出来たと思います。

 

次はオムツ交換です。

ここへ来る前に入浴したばかりと聞いていましたから、パッドも汚れていないだろうなとは想像できます。

実際、汚れてはいなくて、それでも練習ですから、パッドだけの交換となりました。

まったく汚れてはいませんから、形式的練習になってしまいましたけれど、まだまだ細かな点にまで注意が及びませんね。

こればかりは数多く経験しなければ、身に付いては行かないと思います。

さっちゃんに何度も何度も右を向いたり左を向いたりしてもらわなければなりません。

僕がやったことの何が必要で、何は不必要だったのか? まだ自信を持って出来ていないのが現状ですね。

さっちゃんに負担は掛けたくありませんけれど、必要なことはしっかりとしなければなりません。

パッドやオムツがずれていたりすると、尿漏れが発生して服や布団が汚れるかもしれません。

それに、ずれによってさっちゃんの肌に余計な負荷がかかって、肌荒れの原因になるかもしれません。

本当に細かな点にまで注意を行き届かせなければならないのです。

 

最後にはベッドから車椅子への移乗です。

オムツ交換の際に高くしていたベッドを車椅子の高さに下げました。

その後は、最初とほぼ同じですね。

車椅子での座り位置を正しくするために、微調整します。

その際にもちょっとのコツがいるのですね。

 

男性の介護士さんは僕のやったことを誉めてくださいました。

まだまだ、自分でも足りないところだらけだとは分かっていますけれど、誉めてもらえると嬉しいものです。

来週も今日と同じメニューで実施するようですね。

移乗とオムツ交換が合格すると、胃瘻での栄養補給に移るようです。

▲16:18。今日もさっちゃんはほとんど目を閉じてばかりいましたけれど、別れ際にカメラを向けると、しっかりと目を開けてくれました。

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3回目の介護トレーニングを3週間ぶりに行なうことが出来ました

2022-11-15 22:22:58 | 介護トレーニング

先週の中止の理由が肺炎ということでしたから、今日も「中止です」との連絡が入るかも、と心配していました。

でも、そんな連絡は入らず、肺炎は軽症のままで落ち着いているか、ほとんど治ったのかなのでしょうね。

3回目のトレーニングが実践できそうですから、ということはあの嫌な抗原検査もあるという訳です。

こればかりは慣れませんね。

いつもより少し長めに綿棒が鼻の中に入っていました。

嫌だな~ぁ。

当然のごとく陰性で、僕は中に入ります。

今日はさっちゃんの方が先に到着していました。

 

今日のトレーニングメニューは移動とオムツ交換。

指導してくださる介護士さんは今日は男性でした。

移動に関しては、今日は車椅子からベッドへ2回、ベッドから車椅子へ2回、さっちゃんに移動してもらいました。

4回のうち、1回目と4回目を僕が行ないました。

さっちゃんが実験台です。

ちょっと無理をすると、さっちゃんは「イテテテテ」みたいな言葉を発します。

「ご免、ご免」と思いながらも、久し振りの意味ある言葉に内心感動したりしています。

車椅子の足置きや肘置きを外したり、戻したりもやらせてもらいました。

もちろん、ブレーキも。

 

オムツ交換もいろいろと教えてもらいながら、半分は僕が行ないました。

これは回数を重ねて、様々な小さな工夫や気配りをマスターする必要がありますね。

今日で3回目の介護トレーニングですが、さっちゃんは3回ともオムツはほとんど汚れていませんでした。

ですから、パッドだけの交換で済んでいます。

これが排便があったりするとたくさん注意点があるようですから、難しくなるようですね。

▲16:22。今日のさっちゃんはほとんど目を閉じっ放しでした。トレーニング終了後、カメラを向けても目を開けてくれません。ただ一度だけ目を開けた瞬間にパチリ!

 

帰り際、S田さんが見送ってくださって、「来月には帰れるでしょうかね?」

「お正月を自宅で過ごせればいいんだけどね」と言ってくださいました。

今年の内に自宅に戻ることが、最初の目標としてあるようですね。

それが実現できるかどうかは分かりませんが、初めて期限に関する話題が出て来ました。

まだ、栄養と水分補給もありますし、痰や唾の吸引も学ばなければなりません。

着替えや口腔ケア、清拭だってあります。

そんなに容易なことではないと、分かっています。

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昨日の介護トレーニングも中止になりました。でも、さっちゃんとはガラス越しの面会ができました

2022-11-09 23:17:02 | 介護トレーニング

15時10分ころ、I老健へ着くと、まずは洗濯した衣類を渡し、洗濯する衣類を受け取ります。

続いて、あの嫌な抗原検査をするものと思っていたのですが、S田さんが僕を面談室へ導くのです。

S田さんは僕に2度電話したんだそうです。

履歴を確認すると、13時38分14時57分に電話がありました。

この日の介護トレーニングが中止になったことを連絡するためだったのですね。

もし電話を受けても、洗濯物のことがありますから、どうせ来なくてはならなかったのですけどね。

 

さっちゃんは金曜日ころからがからむことが多くなったんだそうです。

それで、月曜日に検査をすると、肺炎になっていることが分かったそうです。

とは言え、体調にはさほど問題はないようですね。

 

ひと通りの説明を受け、さっちゃんが下に降りて来て面会を行なうことになりました。

僕は玄関ロビーの端に置かれた椅子に座って待ちます。

玄関ロビーと老健館内との間は広いガラスで仕切られています。

10分ほど待ったでしょうか?

さっちゃんがリクライニングの車椅子に乗ってガラスの向こう側に来ました。

この日のさっちゃんはずうっと喋り続けていました。

もちろん意味不明ですし、偶然でも意味ある単語は出て来ませんでした。

ただ、これは僕の欲目だとは思うのですが、意味のない音声の羅列の中に、心の動きが隠れているような気がします。

そんなさっちゃんの心の動きを想像し、それに合わせて僕はさっちゃんに話しかけ続けました。

「さっちゃん、早く家に帰ろうね」

「コロナだから、会えなくて嫌だよね~ぇ」

「さっちゃん、元気にしてる?」

「もうすぐ一緒に家で暮らせるからね」

等々。

僕は同じような内容の言葉をさっちゃんに掛け続けます。

さっちゃんも意味不明ではあっても、僕の言葉の後に何かを喋って返してくれます。

 

▲15:31。ガラス越しにさっちゃんと向き合っています。言葉だけが交流の手段なのですが、言葉を失っているさっちゃんとはもどかしさしかありません。せめて、さっちゃんの手を握ることが出来ればと、どれほど願ったことか。

 

10分ちょっとの面会時間でした。

さっちゃんも僕も喋り続けました。

さっちゃんの記憶や心の片隅でいいので、僕の姿や声が残ってくれればと願うばかりです。

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さっちゃんが熱を出したので、本日の介護トレーニングは中止になりました

2022-11-01 15:16:14 | 介護トレーニング

今日の1時過ぎ、I老健から電話が入りました。

「さっちゃんが一昨日にを出し、いったんは下がったのですが、今日また37.5度から下がりません。

ですから、今日の介護トレーニングは中止したいと思います。次回は来週ですね」

僕は持病の腰痛が再発症しているので、昨晩はゆっくりと温かな湯船に浸かりました。

今日の午前中はいつもの接骨院にも行きました。

腰をなるべく良い状態にして介護トレーニングに臨みたかったんです。

でも、中止。

これでさっちゃんが自宅に戻るのが確実に1週間遅れることになりました。

まあ、こんなことは有り得ることですから仕方ありませんけどね。

 

同じ電話でさっちゃんのコロナワクチン5回目接種の件を尋ねました。

僕宛には5回目接種券が届いたのですが、さっちゃん宛にはまだ届いていなかったからです。

てっきり僕よりも前に4回目の接種を済ませていると思っていましたが、どうやら違ったみたいです。

直後の電話で教えてくれましたが、さっちゃんは9月8日の接種だったようですね。

ですから、自宅には12月になってから5回目接種の案内が届くと思います。

 

来週に備えて、腰の状態を良くしておきたいと思います。

と言いつつ、今週もこれから活動予定がびっしりなんですけれどね。

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僕の腰痛もさほど影響なく、無事に今日のトレーニングが出来ました

2022-10-25 23:40:48 | 介護トレーニング

先日の土日とその前の週の土日に、2週続けて泊りの山行を僕はして来ました。

今の僕にとっては比較的重い荷物を背負って、岩稜登山と沢登りをして来ましたから、腰への負担が大きかったんだと思います。

昔から通っている接骨院へ、先週の水木金と今週の月火と通いましたから、今日は先週よりも僕の腰の状態は良かったと思います。

まさか、この程度の山行で腰にここまで影響があるとは予想できませんでしたから、今後は気を付けたいと思います。

若いころのようにはいかないんだ、ということが実感できました。

 

今日もまずは抗原検査です。

前回が右の鼻だったので、今回は左の鼻でした。

ほんの2、3秒ですけれど、実に嫌な気分ですね。

思わず咳き込んでしまいました。

もちろん陰性です。

 

今日の介護トレーニングのメニューは以下のようでした。

①上着の着せ方脱がせ方

 着せる時は、可動域が少しでも大きな腕の方を後から袖を通す。

 脱がす時は、その腕から先に脱がす。

 手首、肘、肩などを持って動かす。

②車椅子からベッドへの移動

 これは前回の復習ですね。

 右手が脇の下から肩甲骨を抱えるとすれば、左手はお尻を抱えて抱くようにして立ち上がらせて回してベッドへ座らせる。

 これは介護士のT野さんが行ないました。

③オムツ交換

 実際にさっちゃんのオムツを替えました。

 前回もそうでしたが、今回もオムツはほとんど汚れていなくて、パッドだけの交換でした。

 細かなコツがたくさんあるのですが、書き切れないのでここでは書きません。

 スムーズな交換が出来るようになるには、かなりの場数を踏んで慣れることが必要ですね。

 T野さんがひと通り行なった後、同じことを僕も行ないました。

 温かなタオルでさっちゃんの陰部周辺やお尻も拭きました。

 陰部から肛門へ向けて拭き、その逆向きでは拭いてはいけません。

 温かなタオルを拭く面を変えながら拭くわけですが、どの面で拭いたかを忘れてしまうのには困ってしまいましたね。

 僕なりの拭く面の順番を決めておかねばならないようですね。

 オムツを穿かせる際にも細かなコツがたくさんあります。

④ベッドから車椅子への移動

 これは僕が行ないました。

 もちろん、T野さんがチェックし、手を貸してくださいますけれど。

 ベッドの高さは車椅子よりも少し高いくらいで。

 片手を首の下からさっちゃんの肩甲骨を掴むように持ち、もう片方の手は曲げた膝の下を。

 そして、お尻の手前側を独楽の軸のように使って、くるっと回してベッドの端に座ってもらいます。

 床の上の足をキチンと揃える。

 脇の下からの肩甲骨とお尻を抱きかかえるように持って車椅子に座らせる。

 完璧とはいきませんが、僕はまあまあの合格点だったかなと思います。

 

これで今日の僕へのトレーニングは終了です。

僕自身はもっともっと何時間でも続けたいのですが、実験台になっているさっちゃんが疲れてしまいます。

小1時間が限度なんでしょうね。

S田さんが来られて、さっちゃんを3階へ連れ戻してくださいました。

僕はエレベーターの前まで、さっちゃんをお見送りです。 

 

▲16:12。さっちゃんは眼を閉じていることの方が多いです。たまに開けてくれたときに、パチリ。

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初回の介護トレーニングで2ヶ月ぶりのさっちゃんに会いました

2022-10-18 23:42:10 | 介護トレーニング

いよいよ今日から僕に対する介護トレーニングがスタートします。

週に1回、毎週火曜日に行なわれることになりました。

僕の介護技術習得の早い遅いで、さっちゃんが自宅に帰れる日も早くなったり遅くなったりするのです。

頑張らなくっちゃ。

とは言え、僕は土日に行なったハードな山行の影響で腰が痛くて仕方ありません。

椅子から立ち上がる際にも、イタタタタ、と呻く始末。

そんな不安も抱えながら、約束の時間15時15分の10分ほど前にI老健に到着しました。

 

I老健では年輩の看護師さんが来られて、僕に抗原検査を行なってくれました。

綿棒を右の鼻の穴に突っ込みます。

時間的には僅か2、3秒のことだと思いますけれど、得も言われぬ刺激と不快感が僕を襲います。

思わず、くしゃみも出てしまいます。

15分後と言うことでしたけれど、それよりも長く経過したようでしたが、目出度く陰性でした。

そして、看護師さんが広い会議室のような部屋に僕を案内してくれました。

 

そこには介護ベッドが置いてあり、車椅子と女性が一人いました。

車椅子は背中側しか見えていませんでしたが、どうやらさっちゃんが座っているようです。

車椅子の前に行き、さっちゃんの顔を覗き込みます。

「さっちゃん、僕だよ」

マスクをしたさっちゃんの眼が大きく見開いたように見えました。

僕の方を見つめて、言葉にはならない言葉を発しました。

僕はとても嬉しく感じました。

さっちゃんは表情をほとんど表現できませんし、言葉(音声)でも感情は伝わって来ません。

でも、僕と会った瞬間の眼と声は僕の姿を見た驚きと喜びだと僕には感じられました。

さっちゃんは僕のことを覚えてくれているだろうか?

認知症なんだから忘れていて当然だよな~ぁ。

そんな不安を抱いて、2ヶ月ぶりのさっちゃんとの対面に臨みました。

でも、覚えてくれていたようですし、僕の姿を見て喜んでくれていると思えましたから、それだけで僕は幸せでした。

もちろん、僕のそんな印象を裏付ける何の証拠もないのですけれどね。

 

さっちゃんといた女性は恐らくさっちゃんを担当してくださっている介護士さんの一人なんでしょうね。

彼女の指導で、車椅子からベッドへの移動、その逆も教えていただきました。

今年の初春に10日間だけ自宅にいた時に比べても、脚の力がほとんどなくなっているようです。

車椅子の前にいったん立って、それからベッドに座るのではなくて、抱えられるがままにベッドに移っています。

 

ベッドの上で体を横向きにする時、まずは膝を曲げてもらうのですが、脚に力が入って硬くて曲げてくれないことがあります。

そんな時は無理せず、力任せに曲げようとしてはいけないと教わりました。

ベッドの上での体の位置を上げたり下げたりの方法も教わりました。

どんな時でもそうですが、腰やお尻や肩など、頑丈な骨の部分を持って動かすのだそうです。

弱い場所を持って無理に動かすと、骨が簡単に折れてしまうのだそうです。

ここまでのことだけでも、たくさんのコツ(技術)があって、何度も実践して慣れていかないと簡単には習得できそうにありませんね。

今日は僕も少しは実践しましたけれど、初回でもありますし、ほとんどは見ているだけでした。

 

最後に、オムツ交換をしました。

これも細かなたくさんのコツがあって、何度も何度も実践しないとスムーズには出来るようになりませんね。

ちょっと捩れていたり、ぴったりフィットしていなかっただけで、皮膚に負担がかかったり、おしっこが外に漏れだしたりするのですから。

この時のさっちゃんは排便はありませんでしたし、排尿も多くなかったようです。

介護士さんも「排便があると、少し大変ですよ」とおっしゃっていました。

ここまでで小1時間、今日の介護トレーニングが終わりました。

 

▲16:21。最後にさっちゃんをカメラで撮らせてもらいました。ずっと入れ歯をしていませんから、口元はどうしても窪んでしまいます。立ったり座ったり、ベッドでは体を横にしたりとたくさんさっちゃんには動いてもらいましたから、さっちゃんも疲れたのでしょうね。写真を撮ろうとしたときは、眼をつむったままで、なかなか眼を開けてくれませんでした。僕が諦めたころに開けてくれました。でも、開け方が弱いですね。

 

さっちゃんもベッドもエレベーターで上の階へ帰って行きました。

エレベーターの扉が閉まるまで、僕はさっちゃんを見送りました。

 

来週の火曜日は僕自身の体調を万全にして臨まなければなりませんね。

介護は腰に負担のかかる動きが多いですから、今日のように腰が痛い状態は避けなければなりませんね。

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