さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

なんで僕は布団から追い出されなきゃならないんだ!?

2020-01-13 23:55:00 | 今日のビックリ
明日火曜日は丸一日のデイサービスの日、今年最初です(半日のデイサービスは先週ありましたけど)。
火曜の朝はいつもよりちょっとだけ早く準備しなければならないので、さっちゃんには早めに寝て欲しいのです。
ですから、さっちゃんの歯磨きと寝巻きへの着替えを済ませ、9時半くらいから僕も一緒に床に就きました。
1時間くらい添い寝したらぐっすり寝ているさっちゃんから離れて、僕は起きて幾つかの雑事をこなすつもりでした。

ところが、30分くらいして、さっちゃんが何やら喋り始めます。
体も布団から半身を起こしている様子が僕の背中側で察知されます。
そのうち、喋る口調が僕への何か要求になってきた感じがして、僕はさっちゃんに小突かれ始めました。
僕は寝た振りをしてじっとし続けますが、小突く力が強くなり、叩く感じになって来ました。
さっちゃんに叩かれても殴られても蹴られてもまったく痛くはありません。
さっちゃんが意識的に力をセーブしているとは思えませんから、ただ単に力が弱いだけでしょう。

さっちゃんは布団から起き上がってブツブツと僕への文句のようなことを言いながら、隣りの部屋へ移りました。
「トイレかも?」と思った僕は起き上がって、さっちゃんをトイレへ連れて行きます。
でも、トイレには用事がなかったみたいで、また布団の場所まで引き返して来ました。
そしてその布団の前でひと悶着!
さっちゃんが何を怒ってるのか分かりませんが、僕を布団へ入れようとしないんです。
僕を入れまいとするさっちゃんの手を振りほどこうとしましたが、それがさっちゃんの癇癪に火を点けます。

力勝負になると、弱過ぎるさっちゃんに対する理不尽な実力行使になってしまいますから、僕の負けです。
負けてしまった僕は布団に入ることが出来ず、かと言ってすぐに雑事をするわけにもいかず、テーブルに突っ伏して寝る格好。
それを見たさっちゃんが何やら文句を僕に言います。
僕ももう嫌になって、その部屋の灯りを消して、お風呂の前の脱衣場へ行き、真っ暗な床にゴロリと横たわりました。
さっちゃんがここまで来るかな、と身構えていましたが、待てども待てども来ず。
しばらくすると、僕も馬鹿らしくなって、それに寒いですし、テーブルの部屋(ダイニング?)に戻りました。
さっちゃんが布団から出て来る様子はありません。

僕は雑事をこなし、今こうやってブログまで書いています。
さっちゃんは本当に寝たのでしょうか?
多分、寝たんだと思います。

さっちゃんの気分が良くなったり悪くなったり、ほとんどの場合そうなる原因がさっぱり分かりません。
僕の立場から言わしてもらうと、さっちゃんからすごく理不尽な扱いを受けることばかりです。
1時間も2時間も意味の分からない僕に対する文句を言われ続けると、さすがの僕も腹が立ちます。
言い返すにも、何を言われているのかが分かりませんから、言い返しようがありません。

時々、玄関のちょっと外やらベランダやらへ逃げてしまいますが、戻れば元の木阿弥。
それでも最近は僕もずいぶん我慢強くなって、柳のように受け流すことも出来るようになりました。
嵐が過ぎ去るのをただただ待つ、怒ってる時とは真反対の愛すべきさっちゃんの姿を思い浮かべながら・・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする