『標準コースタイムで歩く』シリーズを6回こなし、何とか標準コースタイムよりほんの少し短い時間で歩けるようになりました。
続く第2ステージとして、『少し長い距離を歩く』シリーズをたった1回実行しただけでの小同心クラック。
いきなりのレベルアップに僕の肉体は悲鳴を上げていました。
でも、翌日以降に肉体に残った疲労感が凄かっただけで、山行中は問題なく体は動いていました。
その疲労感は一週間後も残っていて、『少し長い距離を歩く』シリーズの2回目を実践する気にはなれません。
(小同心クラック登攀の当日は全行動時間が休憩込みで11時間ですから、これは『少し長い距離を歩く』シリーズ№2ですね)
それで、どういう計画を立てたかというと、こうです。
短い沢の登下降を組み合わせたのです。
ウルシゲ谷沢左俣、千ガ沢下降、棡葉窪、この3本です。
途中で疲れ切ってしまったら、1本目終了時点でも、2本目の終了時点でも気楽に中止できるんです。
この7ヶ月間ちょっと、僕の衰えきった山体力と向き合って来ましたけれど、哀しくもあり、楽しくもあり、ですね。
明らかに若いころの肉体とは違っています。
当り前に出来ていたことが出来なくなったりしています。
でも、若いころと同じこともあります。
繰り返し鍛えれば、体力は向上するということです。
ただし、向上のスピードは遅くなっていますけれど・・・・。
山体力復活作戦をスタートさせたころは、なかなか成果が現われなくて気持ちが落ち込むこともありました。
それでもめげずに続けていると、ほんの少しずつ成果が見えて来ました。
さらに続けると、予想や期待以上の成果も現われるようになりました。
小同心クラックもホップ、ステップ、ジャンプのジャンプの気持ちでチャレンジしてみた成果です。
ある程度の山体力の裏付けがあると、心の持ちようも積極的になれます。
7月2日の沢登りはちょっと中休み的な山行です。
完全休養も考えたのですが、やっぱり体を動かすことにしたんです。
詳しくは『ザイルと焚火と焼酎と』を見てください。
▲14:24。千ガ沢下降のハイライトは15mF1の懸垂下降。この滝の左側、水流の多い辺りを下降しました。
このブログにも書きましたが、上の写真の大滝の懸垂下降後、僕は沢歩きで転倒してしまいました。
転倒は若いころでもなくはないですが、高齢になればどうしても増えてしまいますね。
反射神経は実に衰えていますし、眼も悪くなっていますし。
高齢者が沢登りを続けるには、自らの弱点を自覚して、しっかりと対応することが必要になりますね。
さっちゃんと年間20本以上、30本以上、沢を跳び回っていた頃とは比べようもありません。