15日の月曜日、I老健での面談がありました。
胃瘻造設手術を終え、老健再入所後初めての面談です。
僕は10日夜に出発して、14日まで北アルプスに入っていました。
10日にさっちゃんの洗濯物を受け取っていたので、15日は早朝から洗濯。
面談は13時からでしたから、なんとかギリギリ乾いたさっちゃんの寝巻きも持って行くことが出来ました。
同時に7月分の支払いも。
相談員のS田さんとの面談が始まり、彼女が最初に言ったのは「よく喋りますよ」ということ。
さっちゃんはI老健での生活のことやスタッフさんのこと等を覚えているんだと思います。
明確な記憶としてはないんだとしても、馴染みを感じているんだと思います。
抵抗なく、拒否感なく暮らしているそうです。
ただ、胃瘻からの栄養摂取が入院中同様、400kcalしか摂れていないんだそうです。
以前と同じ800kcalにすると、吐いてしまったんだそうです。
とにかく、800kcalの栄養摂取が出来るようになって、それが安定するようにならないと、僕に対する介護指導も出来ません。
僕は「500とか600kcalからというように、段階的には増やせないんでしょうかね?」と聞いてみました。
S田さんは「お医者さんに聞いてみますね」と言ってくれます。
また、病院からI老健に移って来た日に少し発熱があったとのことでした。
おそらく、移動することの負担でかなりストレスや疲労があったのだと思います。
S田さんはこんなことも報告してくれました。
「口から食べないので、口腔内が汚れやすいんですよね」
「ですから口腔ケアはしっかりやらなければなりません」
「歯ブラシを持って見せると、薄っすらと口を開けてくれるんですよ」
スタッフさんとの信頼関係が出来てるんですね。
嬉しいことです。
他にも以下のような報告をしてくださいました。
「胃瘻周囲の皮膚状態もトラブルなく経過しています。引き続き観察していきます」
「座位を保つことがある程度できるので、リクライニングから普通の車椅子になる可能性もあるかも」
そして、S田さんはこんなことも言ってくださいました。
「さっちゃんは時折、とっても可愛らしい笑顔を浮かべるんですよね」
「あんな笑顔を見ちゃうとね・・・・」
僕の贔屓目、僕の主観だとは思いますが、S田さんがこんなふうに言った後、涙を浮かべておられるように感じました。
面談が終了して、自転車で帰る道すがら、S田さんがさっちゃんの笑顔についておっしゃった言葉を僕は心の中で繰り返しました。
そして、自転車を漕ぎながら何度も何度も涙が滲んで来ました。