7月2日(火)、さっちゃんとの面会をしました。
妹のK子さんも来てくださいました。
暑い中、電車とバスを乗り継いで、僅か15分の面会時間のために来てくださいます。
有難いことですね。
▲14:30。K子さんが声を掛けてくれます。歌も唄ってくれました。写真では目を瞑っているさっちゃんですが、よく目を見開いて、こちらを見つめてくれていました。
この写真で注目して欲しいのは、さっちゃんの腕と脚です。
まず腕ですが、さっちゃんは両腕が拘縮していて、胸の前でXに組んだ状態になっていました。
でも、この日の腕は組まれていません。
そして、脚は右足が拘縮していて、140度くらいに曲がったままなんです。
でも、この日はそれほどは曲がっていなかったように見えます。
何故なら、右足の靴の位置が左足とさほど大きくは変わらないからです。
▲14:31。先日の胃瘻交換をする前に、髪の毛を整えたようですね。上の方は髪はピンピン立っていますけれど、下の方は短くなっていますね。時々、声も出してくれました。
7月5日(金)、15時半から相談員のS田さんとの面談が行なわれました。
部屋に入って来られて真っ先に、「あんなに素敵な表情をするんですね」と嬉しそうに語ります。
一体、さっちゃんはどんな表情を浮かべたんでしょうかね?
恐らくは笑顔なんだと思います。
I老健で手厚い介護を受け、多くの見慣れたスタッフと接し、落ち着いた生活が送れているからでしょうね。
僕もこの老健でスタッフとしてさっちゃんに毎日会いたい気分です。
先日の面会で感じたさっちゃんの腕と脚の拘縮について聞いてみました。
S田さんはこんな風に話してくれます。
「緊張すると、腕をグッと組んで身構えるようにするんですよね」
「だから、まずは緊張感をほぐしてあげることが大切なんですよ」
なるほど、そうなのかもしれないな、と思いました。
体温や血圧等はここのところ安定しているようです。
便秘なのは相変わらずですが、排便はそれなりにあるようですね。
栄養補給も毎日10時と16時に合わせて800kcalですが、嘔吐もなく順調なようですね。
ただ、液体状の栄養物ですから常に嘔吐の可能性はあるのでしょう。
ゼリー状の栄養物を与えることも検討しているようです。
ゼリー状なので胃から食道へ、さらに口の方へと逆流して行きにくいことは、何となく理解は出来ます。
ただ、液体と比較して、胃の中に一挙に入りますから、胃がびっくりして負担も増すのではないでしょうか?
詳細については聞かされていませんし、始めるとしたらいつからなのかも聞いていません。
まずは可能性について、僕に知らせてくださったのでしょうね。
7月9日(火)、14時半からさっちゃんと面会を行ないました。
▲14:37。最初は目を瞑っていたさっちゃんでしたが、面会時間の間中、ほとんど目を開けてくれていました。面会が終わると、また目を瞑っていたようです。僕のことを見てくれているんだと、思いたいですね。
▲14:43。前回同様、腕を強く組むことはありません。右ひじを車椅子の肘のせにのせています。写真では写っていませんが、右足もそれほど曲がっていないように見えました。
この日、僕は「ふるさと」の歌詞をメモして唄いました。
3番まで唄い、1番を再度唄いました。
「ウサギ追いし かの山 こぶな釣りし かの川
夢は今も めぐりて 忘れがたき ふるさと」
「いかにいます 父母 つつがなきや 友がき
雨に風に つけても 思いいづる ふるさと」
「志を はたして いつの日にか 帰らん
山は青き ふるさと 水は清き ふるさと」
さっちゃんもこの歌を口ずさもうとしたからかどうかは分かりませんが、時々「あ~」とか声を出してくれました。
この日はさっちゃんの洗濯物も受け取りました。
浴衣タイプの寝巻き3着とガウンタイプのが1着、他にも下着とズボンがありました。
これまでで一度の洗濯物としては一番多かったですね。
水曜日に洗濯して、木曜日にI老健へ持って行きました。
梅雨時で雨も時々降ったり湿度も高いので、木曜日の昼まで干していました。
浴衣タイプの2着は脇の下あたりが破れていました。
破れ終わりの箇所をそれ以上破れが進まないように止めの結びをしておきました。
もと通りに直すには、縫い方が複雑で、僕には出来そうにありません。