さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

今日、A病院で初めてのリモート面会をして来ました

2021-12-03 23:08:04 | 大腿骨転子部骨折
昨日、天覧山からリモート面会の予約を入れました。
さっちゃんが入院している病棟のリモート面会枠は金曜日に4枠あるだけなんです。
天気も良かったですし、僕は自転車でA病院へ向かいました。
30分くらいはかかるだろうと思いましたから、13時37分スタート。
普通に漕いで、14時10分に病院に到着しました。
33分かかるんですね。
電車で行くよりはちょっと早く着きます。

正面玄関からではなく、裏門のような副玄関から入ります。
入るとすぐ右に防災センター、電話でもまずここに寄ってください、と言われました。
そこにいる女性がリモート面会室へ案内してくれました。
と言っても、すぐ隣りなんですけどね。
リモート面会室の前に置かれた椅子に座って待ちます。
面会時間は14時20分からの15分間。

すぐにその時刻になり、事務机の前の椅子に座るよう言われました。
僕のノートパソコンより少し小さく感じるサイズの画面のタブレットのようなのが置かれています。
年配の男性がそれをセットしてくれると、画面にはさっちゃんの顔が映し出されました。

「さ~っちゃ~ん!」と僕は呼びかけます。
画面のさっちゃんは目をつむって寝ているようです。
「さ~っちゃ~ん! 目を開けてごらん」と何度も何度も呼びかけます。
画面からは「さっきは起きていたのにね」と話す女性の声が聞こえます。
僕は間を置かず、「さ~っちゃ~ん! 起きて」「ご飯食べたの?」「元気にしてた?」などと呼びかけ続けます。

口も目も、顔の表情がピクリとも動かなかったさっちゃんですが、途中から口元が動き始めました。
15分間の面会時間の真ん中らへんでは、何やら喋り始め、目も時々開くようになりました。
僕は嬉しくなって、「さ~っちゃ~ん! 目が開いたね。僕だよ。見えてる?」と次々と話しかけます。
そのうち、「元気にしてた?」とか僕が聞くと、「はい」と答えてくれました。
「よく寝てる?」とか「ちゃんと食べてる?」とか「寂しいでしょ?」とかの僕の問いかけに、「はい」と数回答えてくれました。


▲14:29。喋ったり、目を開けたりするだけじゃなく、ときおり笑顔も見せてくれました。

さっちゃんにはどんなふうに僕のことが見えてるんだろうと思いました。
さっちゃんとはほとんど視線を合わせることは出来ません。
時々、さっちゃんは左側を見るので、さっちゃんの隣りにいる係の女性に聞いてみました。
「さっちゃんが時々左側を見るんですが、窓の外をながめてるんですか?」と。
さっちゃんのベッドは窓側だと教えてもらっていましたから。
すると、「済みません。私が左側に居るものですから」との返事。

それをきっかけにして、僕はその係の女性と話し始めました。
「さっちゃんは意味性認知症で失語症ですから、会話が出来ません。
病状についての質問は禁止されていると知っていますけれど、入院生活のことについて聞くことは出来ませんか?」

すると、係の女性は「私は看護師ではないので分からないんですよ」との返答。
「排便はあったんでしょうかね?」と聞いても、
「私は看護師ではないので、分からないのですよ」
と答えます。
「1分でも2分でもいいので、生活状況などについて話してくださる看護師さんは今おられないのですか?」と聞くと、
「看護師さん達いま出払っているようですね」と言います。

係の女性と話すのはそれくらいにして、再びさっちゃんに呼びかけ始めました。
さっちゃんはまた眠っているみたいです。
でも、「さ~っちゃ~ん!」と何度も呼びかけると、何やら喋ったり、目を開いたりはしてくれます。

そろそろ終了時間だというころ、係の女性が次のように言ってくださいました。
「担当の看護師さんがこの後少しだけ下に降りて、さっちゃんのことをお話してくださるそうです」
「そうですか。有難うございます」

僕の願いは聞き入れられたみたいです。

リモート面会は終了し、部屋の外の廊下で待っていると、「さっちゃんの旦那さんですか?」と言って、看護師さんが来てくれました。
そして、入院後排便があったこと、食事を受け付けないことがあることなど、聞きました。
入院患者さんには排便が4日間なかったら、何らかの対策を取ることにしているそうなんです。
でも、さっちゃんは短くても1週間周期とかです。
そのことを伝えましたが、どうなんでしょうね。
食事についても、もともと小食なことや、食べる時と食べない時の違いは僕にも分からないこと等、伝えました。

多忙な中での短い時間でしたけれど、さっちゃんを担当してくださっている看護師さんとお話が出来て、安心しました。
感じのいい優しそうな看護師さんでした。

リモートでしたが、顔も見ることが出来て、声も聞くことが出来て、笑顔も見ましたし、看護師さんとも直接お話が聞けました。
生身のさっちゃんに会えないのはもちろん寂しいですけれど、リモート面会して、ある程度は安心を感じることが出来ました。
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