昔の職場の友人と、十数年ぶりに旧交を温めてきました。電話やメールでのやり取りはあったものの、お互いの変化に不安を抱きながらの再会でした。
友人の希望で、六本木の国立新美術館で開催されている日本新工芸展に行きました。広い会場には陶芸、染色、織物、彫刻等が整然と並んでいて、どれも大作で立派なものでした。(撮影禁止でした) その後乃木坂から日比谷、有楽町とまわりながら、お互いに積もりに積もった山のような話をし、そう遠くない日の再会を約束して別れました。
友人は、ご主人が定年退職をする二年前から、自分の出かけ先を決めておこうと陶芸教室に参加をし、それ以来すっかり陶芸にはまってしまったそうです。土をいじっていると「無心になれる」と言っていました。時々一人で遠出をするのが好きなようで、最近では栃木からフリーパスを使って小田原まで行き、小田原城を見学して干物を買って帰ってきたと一人で大笑いしていました。女性はいろいろな面で先々の事を考え、楽しみも自分で見つけ、取りあえずは行動に移してみる……。いつの世も女性は逞しい存在です。
最近の新聞で、「今を充実させる小さな一歩を踏み出そう」という一節を読み心に残りました。時間には恵まれている私達の年代だからこそ、自分の気持ち一つで何でも出来るのではないでしょうか。思いたった時に始めないと、 やらずじまいのままになってしまいそうです。限りある時間をもっともっと大切にしたいと思いました。