近づいてもじっとしているが、ある一定の距離以上近づくとネコが突然逃げ出す。
この距離を逃走距離と呼ぶそうです。
我が家で、この逃走距離が一番に短い猫を、病院に連れて行きました。
保護猫カフェ運営中に、母猫と子猫1匹一緒の保護依頼でした。
現在、母猫の推定年齢は7、8歳。子猫(カール君)は、大きく育ちましたが2年前に、
若年性腎不全と、口内の炎症を同時に発症。まだ若いので、入院させて腎不全の治療をし、
数値が安定した後に、全顎抜歯手術を行いましたが、経過悪く死亡。人慣れした、良い子でした。
https://blog.goo.ne.jp/safumineko5656299/e/cac0e28d23cb08bce88f43ce66797a21
母猫は、全く慣れないままです。猫同士は問題はないのですが、私に近寄ることは、絶対にない猫です。
保護時からお口の痛い子で、食べる時に痛い痛いの仕草(前足で口を何度も擦る)を日常的に行っていました。
口内が痛い原因は、口内炎、歯肉炎、潰瘍、歯が抜ける前のグラグラする時、抜ける時。
人間も口内炎が舌の先や、舌の付け根にできた時は、とても痛いですよね。
猫も、いろんな場所にできます。歯肉炎は歯茎全体が、赤くなり口臭が強くなり痛みがでます。
潰瘍が舌の上にできる猫もいるし、喉にできる猫もいます。食べ物が喉を通過できないと餓死となる。
口内の痛みは、死につながります。辛い病気です。カールママには痛みが出ると、ご飯の中に薬を入れて
食べさせてきました。食欲旺盛な子なので、それができていました。
カールママを、病院に連れて行く前日の写真です↓
口の周りが血だらけになっていました。血が出たのは初めて。きっと口の中が膿んでしまい、
グチャグチャになってると想像しました。食べることを止めて、水だけの生活が数日となり、
このままでは死んでしまう。なんとかせねば。覚悟を決め、捕獲のチャンスを狙っていました。
私の飼育方法ですが、普段からケージを大量に設置しています。
ドアは開けて、中に寝床を作ります。猫は狭い場所が好きなので、
皆、よく入って寝ています。カールママも、時々入っていました。
12月15日の昼間、ケージの中で寝ていたので、そっと扉を閉めました。
ケージに入れば扉を閉めたまま、洗濯ネットに入れる技を持っております。
簡単に捕獲でき、何時もの病院を予約しました。
洗濯ネットに入れても大暴れする猫です。診察は大変な作業となります。
軽い鎮静をかけましたが、やはり逃げました。神経質な猫は、鎮静の効きが悪い。
診察台から飛び、逃げ回り、窓に張り付くカールママを素手で私が捕獲。
それから先生との共同作業で、口を開けて見ました。
なんと口の中は赤くない!口角がただれていたのです。口裂け女状態でした。
びっくりしました。想像もしていませんでした。
だから痛い痛いの仕草が、口角を擦るだったのです。口内炎の他に口角炎もあるのですね。
知らなかったです。何匹、看取っても専門的な知識はつきません。
抜歯手術は、後日にしました。食べていなかったので、体重が3キロを切っていたことと、
捕獲のストレスで死んでしまうといけないので、しばらく家でケージ飼いをすることを希望しました。
しかし、ケージの中で暮らすこと2日。3日目の朝にケージから出てました。
私のケージの扉の締め方が甘かった。猫の出たいの執念は凄いのです。きっと一晩中、
ケージの隙間に手を突っ込んだのでしょう。
本人、痛みがとれて何事もなかったように、何時もの場所でのんびりとしていました。
やれやれ。2度とケージには入らないでしょう。
コンベニアとステロイドの注射。2週間程度は痛みがとれますが、薬が切れると痛みがでます。
逃走距離2メートル↓口角の赤みがとれています。安らかな寝顔。
「なんか用?」同じく2メートル↓
12月1日(前回の記事)に受診させた、腎不全末期のジュンですが、生き延びています。
毎日は無理ですが、2日か3日に一度は捕まえて補液しています。毎日、行うと隠れてしまうので。
補液にかける時間は2分です。熟睡している時を狙って、一瞬で洗濯ネットに入れカゴに入れます。
捕獲前に、補液の準備を済ませておき、カゴに入れたらすぐに針を刺す。液を入れるのに1分もかかりません。
終わったら部屋に放すを繰り返しています。放すとキョトンとしています。
前回、病院に行かなければ脱水で死んでいました。
補液はやはり、延命だと思います。補液してあげると、少しだけご飯を食べます。
お水も飲みます。吐かなければ、食べられる。吐かないようにするのは、脱水しないように補液。
食べる量が少ないこと、貧血が進んでいくことを考えると、そう長くは生きません。
穏やかな顔をしている間は、延命をします。
今朝の写真↓
8、9、10歳以上の猫が多いのです。これからが看取りの正念場です。
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多くの猫の飼育料は、大変厳しい状況となっております。
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