週刊 最乗寺だより

小田原のほうではなく、横浜市都筑区にある浄土真宗本願寺派のお寺です。

勝田山 最乗寺
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鎌倉の大仏

2012-03-19 02:35:25 | 仏教小話

城ヶ島の漁港にあったマグロ料理屋さんでお昼ご飯を食べてから、思いつきで向かったのは、高徳院にある鎌倉の大仏さま。

     

     

この大仏は阿弥陀如来です。

奈良の大仏」で親しまれている東大寺の大仏は盧舎那仏(るしゃなぶつ)なので、同じ大仏でも異なる仏さまを現しています。

高さは11.39m(台座を含めると13.35m)で、奈良の大仏(14.7m)より一回り小さめ。

高徳院は浄土宗のお寺です。
なので、単純に浄土宗のご本尊である阿弥陀さまの大仏を造立したのだと思っていたのですが、このお寺はもともとは真言宗のお寺だったようです。

お寺の開基や建立された年代は不明ですが、大仏は鎌倉時代には完成。
浄土宗に属することになったのは、真言宗から臨済宗への転派を経て、江戸時代に入ってからのこと。

ちなみに大仏が造立された当時は、当然ながら建物(大仏殿)の中に安置されていました。
しかし、造立から100年ほどの間に2度倒壊し、それ以後再建された形跡はなかったという調査結果が出ているそうです。

さて、鎌倉の大仏の最大の特徴は、中に入れるということ。
龍くんを抱きかかえ、狭い階段を上がると、大仏の胸の下あたりに位置する空間に出ます。
そして、上を見上げると…。

        穴の部分が大仏の頭部になります。

龍くんが怖がっていたので、すぐに外に出ましたが、なかなか貴重な時間を過ごさせていただきました。

というわけで、お土産はこんな感じ(笑)
中は小さな草餅で、大仏的な要素はゼロでしたが、美味しかったです。