昨日より春の選抜高校野球が始まりました。
選手宣誓をしたのは石巻工業高校(宮城)の阿部翔人主将(3年)が務めました。(以下全文)
東日本大震災から1年
日本は復興の真っ最中です。
被災された方々の中で苦しくて心の整理のつかない方、今も当時のことや亡くなられた方を忘れられず悲しみに暮れている方々がたくさんいます。
人は誰でも答えのない悲しみを受け入れることは苦しくて辛いことです。
しかし日本がひとつになり、この苦難を乗り越えることができれば、その先に大きな幸せが待っていると信じています。
だからこそ、日本中に届けます。
感動、勇気、そして笑顔。
見せましょう、日本の底力、絆を。
われわれ高校球児にできること。
それは全力で戦い抜き、最後まであきらめないことです。
今、野球ができることに感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。
宣誓文はチームメイト全員で考えたそうです。
「人は誰でも答えのない悲しみを受け入れることは苦しくて辛いことです。」
「人は誰でも」ではなく、他でもない彼らが抱えている悲しみと苦しみが伝わってくる宣誓でした。