月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.231 交響組曲 機動戦士ガンダムSEED

2024-02-02 00:56:12 | アニメ・サントラ系

最近公開された「機動戦士ガンダムSEED」の劇場版、

行こうかどうか迷っています。

SEEDは一応、全話には目を通していますが、

段々、ガンダムが殺戮兵器のように思えてきて、

う~ん、どうかなぁとは昔から思っていました。

話としては、アムロとシャアの物語の正当な後継作と思っていましたが、

それは「ユニコーン」の方じゃないかなと今は思っています。

 

とはいえ放送終了から20年近くなって、作られると言われ続けてきていた

劇場版が、今になって公開されるとは思いませんでした。

今回は以前のものとは変更されている部分があるとは聞いているので、

ネタバレには注意しています。さて落ち着いたら見るかな?どうしようかな?

 

「SEED」関連のサントラは持っていなくて、

ベスト盤をレンタルしたぐらいですね。それでも一つ持っているのが、

ロンドン交響楽団が参加した「交響組曲 機動戦士ガンダムSEED」です。

まぁ偶然見つけたものではありますが、

関わっているのが佐橋俊彦さんですので、これは迷わず購入しました。

 

佐橋さんは、特撮とか戦隊ものの音楽を手掛けてきた人ですが、

実は日本のプログレグループのKENSOのメンバーだった事もある人です。

まさかここまで出世するとは思いませんでした。

 

元々、オーケストラは得意としていたので、交響組曲になっても

違和感はあまり感じませんね。これはこれでいいかと。

 

 

意外にも、ガンダムにはバロックの要素があるのではと感じられて、

意表をついたアレンジになった曲も。「あんなに一緒だったのに」も

バロックになって違う表情を見せています。これはこれでありかなと。

SEEDの楽曲にも参加した梶浦由記さんの影響もあったのではないかと。

 

 

 

久しぶりに聴いてみましたが、サントラとはまた違った魅力を

改めて感じましたね。やっぱり、いいものはいいです。

 

余談ですが、佐橋さんが昔所属していたKENSOのライブも上げておきます。

KENSOを紹介するのは、まだかなり先の事になりそうですので。

 


NO.194 梶浦由記「空色の椅子」

2023-09-25 01:01:39 | アニメ・サントラ系

今回はCDとかではなく、書籍の話です。

 

梶浦由記さんは、アニメを中心に色々な楽曲を作り上げています。

有名な所では、「魔法少女まどか☆マギカ」「ソード・アート・オンライン」

といったところで音楽を担当しています。また「劇場版鬼滅の刃 無限列車編」

での主題歌、LiSAさんの「炎」の製作にも関わっています。

 

 

活動30周年を記念して製作されたこの書籍は、全230編の詞を収録し、

更に語り下ろしエッセイ等も収録したボリュームのある本です。

サイトで一部試し読みが出来ますが、最初は、やはりビートルズの詞に

興味を持ったそうです。しかしながら楽曲にはそれほど興味を

持たなかったとか、興味深いエピソードも掲載されています。

しかし3500円するんですよね。今月使いすぎているから

購入は来月以降になりそうです。

「空色の椅子」梶浦由記・著 飛鳥新社

 

自分が初めて梶浦さんを知ったのは、「NOIR」というアニメでした。

作中に使われた曲が、日本語でも英語でもない言葉で、

強い印象を残しています。

 

 

 

放送は2001年ですので、もう20年以上前の作品になりますが、

バックに流れる梶浦さんの音楽のインパクトが強かったのを覚えています。

 

「魔法少女まどか☆マギカ」は、リアルタイムで見ていて、

最終回は一体どうなるのか等、当時からかなり盛り上がっていたのを

思い出します。エンディングのkalafinaによる「MAGIA」も

何度となく聴きいってましたね。

 

 

作中で使われる音楽も心に残るものばかりです。

切なくなってくるこの曲は特に好きですね。

 

 

また梶浦さんはアニメ以外でも音楽を担当していて、

NHKで放送されていた「歴史秘話ヒストリア」でも提供しています。

kalafinaが歌うオープニングテーマは、

聴いた事がある人も多いのではないかと。

 

 

梶浦さん自身もFictionJunctionの一員としてキーボードで演奏に参加する事も

 

 

本来なら、梶浦さんの詞の素晴らしさを紹介しなきゃいけないのに、

曲の良さばかり語ってしまい、すみません。


NO.161 YOASOBI「アイドル」

2023-06-22 08:03:27 | アニメ・サントラ系

流行りものが好きではない自分が流行りもののCDを買うなんて

いつ以来だろう?少なくても令和になってから初めてだと思う。

それくらいインパクトがあったのが、

アニメ「推しの子」のOP主題歌のこの曲でした。

 

「推しの子」は、名前は知っていたものの、原作の漫画も読んでいなくて、

放送されたアニメから入ったわけです。第1話は異例の90分の長さ。

しかしながら、プロローグ的なものを全て入れたのは正解だと思いました。

ネタバレは避けますが、最初から予想外の展開、

物語の魅力に引き込まれました。二転三転して、最後も予想外の結末で

プロローグが終わり、2話から本格的な話が始まるわけです。

芸能界の闇の部分も描かれるのは、自分には好きな部分ですね。

(しかしながら話が進むと、見ていてやりきれない気持ちに

なる部分もありますが)

そんな「推しの子」ですが、YOASOBIは原作のファンみたいで、

嘘で固められた自分だけど、やっと本当の気持ちを伝えられた。

そんな感情を上手く表現しています。原作やアニメを見たことがあるなら、

この歌に感情移入出来るのではないかと。

 

Youtubeに上がっている曲のPVも何度も見ていますが、

(この時点で2か月で再生数1,8億回突破は凄いです)

つい勢いで完全限定盤のCDを購入。まぁ書き下ろし小説が付くという事で

購入したのですが。実際には、ポスター型ブックレットの裏に

小説が書かれていました。やはりというか、

当たり障りのない内容でしたが。

しかしながら、7インチジャケに帯付き、

ポスター型ブックレットも付くとはいえ、PVの入ったDVDもなしで

税込み2200円は強気じゃないの?まぁファンなら買うでしょうけど。

(英語バージョンが入っていたのは嬉しかった)

 

というわけで、またPVが見たくなるのでありました。

中毒性、高いですね。長い曲ではないですが、 大胆な展開は

プログレが好きな自分にとってもいいなと思っています。

 

 


NO.99 O.S.T「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」完全版

2022-11-03 22:21:15 | アニメ・サントラ系

巷では、10月から放映されている「機動戦士ガンダム 水星の魔女」が

話題になっているようです。

発売されたガンプラは品薄状態となり、11月からはセブンイレブンで

ガンダムフェアが開催され、シーンを盛り上げています。

自分も一度見てみましたが、戦闘シーンは力が入っていて凄いですが、

ストーリー的には、「少女革命ウテナ」(NO.20参照)を

思い浮かんだりする部分があり、ガンダムとはちょっと違うなぁと思ったり。

 

自分にとってのガンダムは、やはりアムロとシャアが出てくる

時代までのものですね。

(まぁパチンコでも有名になったユニコーンは認めてもいいかも)

しかしながら音楽に関しては、出来のいいのがかなりありますね。

特に気に入っているのが、菅野よう子さんによる「ターンエーガンダム」、

これは歴代トップクラスの出来の良さではないかと思います。

作品的には好きではないですが…。「MOON」の美しさは特筆に値するかと。

 

 

後は田中公平さんによる「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」のサントラ。

「震える山」のエピソードで使われた曲がカッコよすぎですね。

 

 

次点は菊地成孔さんによる「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の

サントラ。ガンダムにフリージャズはどうかなと思いますが、

ジャズピアニストの大西順子さんも参加していまして、

ガンダム抜きにして楽しめればと思います。

菊池さん曰く、フリージャズ超初心者向けに作ったのだとか。

 

 

横道にそれましたが、自分にとって思い入れのあるのが、

「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のサントラですね。

三枝成彰さんによる重厚なオーケストラは、映画を盛り上げてくれました。

映画館で見た時に流れたメインタイトルのカッコよかった事。

 

 

最も好きなガンダムは、この映画に出てくるν(ニュー)ガンダムなので、

登場する時の音楽も好きな曲だったりします。

 

 

 

1988年に映画は公開されたのですが、当時はあまりお金もなかったので、

サントラはレンタルで借りて終了。

後に買おうと思ってもいつの間にか廃盤で、久しく再発もされませんでした。

そんな中、2014年にガンダム生誕35周年に合わせて26年ぶりにサントラが再発。

更に初回限定で当時のサントラに加えて、未発表の曲やテイクを集めた盤、

そして映画の進行に忠実に収録した映画本編そのままの音源集の

3枚組での再発がされました。これは当然、速攻で入手しました。

 

細部にも拘りがあり、マスターテープからのリマスタリング、

加藤直之さんによる印象的なジャケットは、

原画からスキャンをし直してます。

 

 

更に完全版のデジパックのトレイ下のイラストは、

書き下ろしイラストを含めた特製のもの。

ブックレットには設定集もあり、ファンには楽しめるものです。

 

 

 

普通の再発ではなく、ここまで拘りのある再発なら歓迎ですね。

値段的にもギリギリ大丈夫かなって所です、

オーケストラが好きな人なら、一度聴いてもらいたい作品とは思いますね。


NO.57 EUROX「ガリアンワールド」

2022-06-28 00:10:50 | アニメ・サントラ系

最近、暑い日が続いて体調が悪いのですが、

そんな中、地元でレコード即売会が開催されたので、

暇をみて見に行ってきた次第です。

いずれ断捨離もしないといけないと思いつつ、いくつか購入。

これはという掘り出し物は無かったですが、

アニメ「機甲界ガリアン」の主題歌のシングルがあったので、これは購入。

 

 

「機甲界ガリアン」は、1984年に放送されたアニメですが、

冬木透さんが音楽を担当しており、サントラの評価は高かったです。

サントラが復刻販売された時は、購入もしました。

 

 

EUROXが演奏する「ガリアン」のOPとEDは、TAOが演奏する

「銀河漂流バイファム」の「ハローバイファム」と並んで、

アニメソングの最高峰だと思っています。(異論は認めます)

ちなみにEUROXは、TAOを脱退したメンバーが結成したグループで、

再結成後に中森明菜さんの「TATTOO」の作曲やアレンジを担当したそうです。

 

横道にされましたが、今聴いてもセンスのいい曲だなと思います。

作曲編曲は井上大輔さんです。

EDの「星の一秒」もバラードの名曲ですね。

今の時代、ダウンロード販売で簡単に入手できますし、

聴くだけならYouTubeでも聴けるものが多いですが、

本当に欲しいものはレコードやCDで取っておきたいと思うのは病気ですかね?

 

Galient World (2018 Remaster) - YouTube

Hoshino Ichibyou (2018 Remaster) - YouTube