月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.264 今回の掘り出し物

2024-06-25 21:49:27 | 掘り出し物発見

地元での「トノバン 音楽家加藤和彦とその時代」の

上映期間が発表になりました。7月26日から8月8日までだそうです。

早めに見に行ければいいですが、なかなか予定が合わない気がします。

どうにかしたいですが。

そして困った事に、同時期に公開される音楽映画が、

プリンス・ビューティフル・ストレンジ」、

シド・バレット 独りぼっちの狂気」、

Ryuichi Sakamoto Opus」、これが8月2日から8日まで。

流石に1日で全部見ろと言われても無理でしょう。シド・バレットのは

見たいと思いますが、どうすればいいのか考えています。

 

加藤和彦さんに関しては、今、自分の手元にあるものを集めて、

いくつか記事にしたいと思っていますが、70年代初期のアルバムを

入手していなかったのは失敗だったなと。という事で、フォークに関する

記事を考えていますが、どうまとめようかなと。

 

それはそうと、何か記事に出来るようなものがあればいいなと思いつつ、

全国5か所で開催される中古レコード即売会が地元に来たので行ってきました。

時間があればじっくりと見るのですが、今回は時間がなかったので、

軽く探してみました。それでも気になるものが見つかったので、確保しました。

まずは、昔買いたかったけど買えなかった1枚。

 

「炎のファイター」は、NO.90でも紹介していますが、

これはモハメド・アリの映画で使用されていたオリジナルの

「アリ・ボンバイエ」です。猪木さんとの友情の証として、

モハメド・アリの結婚式に招待された猪木さんにプレゼントしたとの事です。

昔、一度だけ見た時は、5000円近くして手が出ませんでしたが、

今回は1000円程度で確保。ジャケに汚れが少々あるという事ですが、

これぐらいならいいでしょう。

 

 

ちなみにパート2もあったりします。

 

 

最近、ちょっと注目している沢田研二さんは、初期のソロのアルバムを

見つけたので確保。CD化はされていると思うのですが、

なかなか見かけないので。まだ20代の頃ですね。入手したのは日曜日ですが、

6月25日が沢田さんの誕生日という事なので、

それに合わせてアップしてみました。

 

 

 

この頃のバックは井上堯之グループで、大野克夫さんや

岸部修三(一徳)さんが演奏しています。ショーケンが参加したら

ほぼPYGですね。聴きごたえあります。

 

 

そして存在自体知らなかったのは、コバルト文庫で発売されていた小説の

イメージアルバム「銀河創世記伝 聖戦士キリ―」。

何気に演奏メンバーを見たら、

チャールズ清水さん(KEY)(EXソーバットレビュー)

ロミー木下さん(B)(EX竜童組)

鈴木ウータン正夫さん(DR)(EXペドロ&カプリシャス)

森園勝敏さん(G)(EX四人囃子)と実力者が揃っていました。

こういう未知のものが見つかるから、中古レコード屋巡りはやめられないです。

 

そして今回、音楽の中古本が充実していました。レコードコレクターズの

バックナンバーもいくつかありましたが、MUSIC LIFEがいくつかありました。

70年代初期の音楽雑誌など、なかなか読む機会はないですね。

どれか1冊買おうかなと吟味していましたが、レオン・ラッセルの初来日の

記事があるという事で、1973年12月号を購入しました。

レコード発売の広告等を見るだけでも楽しかったりします。

肝心のレオン・ラッセルの記事ですが、新幹線での移動風景だったり、

街中を歩く風景だったり、大阪城を見学している姿も。

昔は大らかだったんだなぁと思いましたよ。

勿論、ライブレポートとセットリストも載っていますよ。

 

当時の音楽状況は、体験していないのでよくわかりませんが、

MUSIC LIFEって、読んでいるのがマニアな層が多いんですかね?

アーチストの人気投票の中間発表を見ると、

村八分や山口冨士夫さんの名前も見えたりしますし、

女性では上位に浅川マキさんの名前も見えます。

1974年になろうとしているのに、モップスや鈴木ヒロミツさんの名前も。

なかなか興味深いです。 

 


NO.263 花岡献治さん(憂歌団)死去

2024-06-20 07:50:31 | 墓碑銘

6月17日に、憂歌団のベースだった花岡献治さんが死去していました。

70歳でした。まだ若いと言えますのに。

「憂歌団」ベース花岡献治さん死去、70歳 7月下旬に熊本市などでお別れの会開催へ

 

関西のブルースシーンの重鎮である憂歌団は、自分としてはライブを見る機会は

なかったのですが、NHK-FMとかでライブを放送されたのは何度か聴いています。

おそうじオバチャン」とか「パチンコ」とか、インパクトのある曲もいいですが、

自分としては、「大阪ビック・リバー・ブルース」のような曲が好きでした。

独特の存在感が好きでしたね。ご冥福をお祈りします。

 


NO.262 村八分発掘音源発売予定

2024-06-15 07:42:25 | 発売予定

NO.260で山口冨士夫さん参加時の裸のラリーズの音源が発売予定と書きましたが、

今度は村八分の発掘音源が発売との事です。山口冨士夫さん関連の音源が連続で

発売予定なのは嬉しい事です。(2024年7月31日発売予定)

 

村八分、近年発掘されたカセットマスターを使用した『一九七三年一月 京都大学西部講堂(LP)』発売

 

73年1月6日と7日に京都大学西部講堂で行われたライブ音源は、

セレクトされた音源が発売されてはいますが、今回はボーカルのチャー坊が

所有していたカセットが発掘され、それを久保田麻琴さんがリマスタリング

をしたもので、以前発売されたものより音質は良さそうです。

そして完全未発表のインスト曲も収録との事で。

またここでしか聴けない曲もあったりします。

ギターの浅田哲さんの脱退前の最後の演奏という事でも価値はあるかと。

山口冨士夫さんと浅田哲さんによるツインギター、やはりカッコいいですよね。

なお、「ライブ村八分」のジャケット写真を撮影した林まことさんによる

ライブ当日の写真も使われているとの事です。

 

村八分のライブ音源も、昔に購入したBOX以降、やれ音質が向上したとか、

未発表の曲を入れたとかで、再発されていますが、

何度も買わせようとするようなブートレグみたいな商法は好きではありません。

何とかならないだろうかと思っていますが、今回は今の所はアナログのみの

発売予定。こういうのはいつの間にか無くなっていて、

気が付いたら入手出来なくなっているだろうなぁと考えてしまうのですよね。

結局、予約してしまったわけですが。悪い癖ですね。

 


NO.261 イル・バレット・ディ・ブロンゾ 「YS」

2024-06-09 12:23:31 | ユーロプログレ

最近、別の所で文を書く事が多くなったので、こちらの更新が疎かに。

こんなんじゃダメなんですけどね。書きたいと思う気持ちはありますので。

今回は、その別の所での出来事から、久々にユーロロックについて書きますね。

本来なら、バンコとかニュートロルスの方を先に書くべきですが、

いきなりイタリアの暗黒面の強力なのを紹介する事に……。

 

1970年代のイタリアには、後にプログレッシブロックと

呼ばれるような音楽がゴロゴロとしていたんです。

そしてELPのレーベルであるマンティコアから、

PFMやバンコといったグループも英語圏でのデビューもしています。

実際、PFMは日本でも人気があり、70年代中ごろには来日公演もしています。

そしてメジャーではないところにも優れたグループが山程いたわけです。

それらは後に発掘されることになり、一部はとんでもない

プレミアが付く事になります。

 

今回の主役は、イタリアの暗黒面を代表するグループの一つ、

イル・バレット・ディ・ブロンゾです。ファーストはハードロック寄りですが、

ジャンニ・レオーネが加入してから発売されたアルバムが『YS』です。

(当時は『イプシロン・エッセ』とも呼ばれていたのですが、

ジャンニ・レオーネによりますと、「正しくは『イース』です」と

インタビューで強調していたようです)

 

おそらく1曲目の『Introduzione』の冒頭の女性コーラスを聴いただけで、

多くの人は逃げ出すでしょう。逆にホラーが好きな人は喜ぶでしょうが。

ただ後半のジャンニ・レオーネによるキーボードのテンションの高さは

突筆すべきかなと。フルボリュームで聴いたら、軽くトリップするかも。

 

 

勿論、1曲目だけでなく、全体的にダークな雰囲気を醸し出しています。

この手のタイプは人によっては毛嫌いすると思いますので、これくらいに。

もし気に入ったりしたのなら、YouTubeなりSpotify等で調べてみてください。

 

その後グループは解散するのですが、90年代以降に再結成をしていますね。

そして2002年にひっそりと来日公演をしているのです。

(9月14日の吉祥寺スターパインズカフェでのライブを見に行っています)

 

 


これは会場で発売されていた、この時限定の特製スリーブに

サインがしてあるものです。(中のCDは普通の輸入盤でしたが)

ユーロプログレ系のアーチストのサインは幾つか持っているのですが、

これはお気に入りのものです。あのジャンニ・レオーネのサインですので。

 

そして余談です。この伝説的なグループである

イル・バレット・ディ・ブロンゾですが、後にも何回か来日しています。

ジャンニ・レオーネだけでしたら、元ゴブリンの

クラウディオ・シモネッティと一緒に、日本のプログレグループである

アルスノヴァの特別編成のライブに参加もしています。

また、オザンナの来日公演の時にもゲストで参加しているそうですね。

そして2023年には新作を出していたのは知りませんでした……。

 


NO.260 裸のラリーズ『屋根裏 YaneUra Oct.’80』発売予定

2024-06-03 00:08:51 | 発売予定

以前から噂はあるものの、情報がなかった裸のラリーズの山口冨士夫さんの

在籍時の音源、CD、LP共に7月17日の発売予定だとか。

『屋根裏 YaneUra Oct.’80』

 

ダイナマイツ、村八分、ティアドロップス等で活躍した山口冨士夫さん、

80年代初期の僅かな期間しか所属はしていませんでしたが、

その貴重なライブから、1980年10月29日の渋谷屋根裏でのライブが

発売されることになりました。

音質はかなりいいとされていますので、今から楽しみにしています。

なお、Tuff Beats Online Storeにて、CDもしくはLPをご購入頂いた場合、

予約/購入者特典として1枚につき限定版ポスター1枚が付属するそうです。

 

裸のラリーズとしては、かなり異色の時期になりますので、

やはり押さえてはおきたい音源ですね。出来れば山口冨士夫さんが

在籍していた時期の全ての音源を聴きたい所ですが、

最上の音質ばかりとは言えないようですね。

何か発掘される事を期待したいです。