加藤和彦さんのドキュメント映画「トノバン」は見れて良かったです。
ドキュメント映画にしては、上映館数も多かったみたいですし。
こんな感じの対談番組もYoutubeで見る事が出来ます。
自分自身、加藤さんの主要なアルバムを持っていなかったなと
今更ながら思いました。70年代初期のサディスティック・ミカ・バンド
以前のニューロックに近づいていた時期のアルバムである、
「ぼくのそばにおいでよ」とか「スーパー・ガス」も購入していなかったなと。
気が付いたら廃盤状態でしたし、再発にも気が付かない失態でした。
(後日、いつの間にかCDが入手可能になっていましたので、購入しましたが)
とりあえず、加藤さん関係で持っているのがあるかなと探してみたら
こういうのも持っていたなというのが出てきました。
「ロック画報16号」のフォーク・クルセイダーズ特集。
久しぶりに目を通してみました。一応、2000年代の復活フォークルまで
フォローはしてあります。そして1967年10月1日の京都府立勤労会館の
ライブ音源4曲の入ったサンプラーCDが付属してあります。
(時間的には短いですが)
それと関連メンバーのディスクガイドはありがたいです。ソロとかは
分からない部分も多いですしね。
そんな中で、更にこういうのも持っていたなぁと思ったのが、
「京都フォークキャンプ」の音源。加藤さん関連で紹介しようと思っていて、
どうまとめようかと思っていた時に、高石ともやさんの訃報がありました。
そんなこともあり、高石さんとフォークルも参加していた
1968年の第3回の関西フォークキャンプの音源を引っ張ってきました。
関西フォークキャンプは、1967年から69年にかけて
高石事務所と高石友也後援会が企画したイベントです。規模的には
大きくはないですが、(第1回、第2回は100人程度)
フォーク関連の重要な人物も参加しているため、貴重な音源ですね。
この第3回は、京都の古寺で3日間にわたり行われたものです。
貴重なのは、デビュー前の遠藤賢司さんが音源を残している事。
「ほんとだよ」は、シングル盤ともまた違うバージョンです。
高石さんはマルビナ・レイノルズのカバーと、
谷川俊太郎さんの詩に武満徹さんが曲を付けた「死んだ男の残したものは」
という曲が収録されています。
更に貴重なのはURCには参加する事のなかった南正人さんの音源が
収録されている事ですね。金延幸子さんのアルバム発売前の音源も貴重です。
杉田二郎さんと越智友嗣さんの即席デュオは、綺麗なコーラスが魅力です。
ここでは、「あなただけに」を演奏しています。
この二人は後に、はしだのりひことシューベルツに参加します。
高田渡さんは、ここで「自衛隊に入ろう」を歌って注目を浴びます。
フォーククルセダーズは、ジャックスのカバーである「からっぽの世界」、
寺山修司さんの詩の「戦争は知らない」、トラディショナルソングの
「きつねの唄」が収録されています。当時の異端児であるジャックスと
フォークルの交流は、似たような感性が呼び合った結果でしょうか。
それ以外にも五つの赤い風船、西岡たかしさん関連の音源もあり、
フォークの貴重な歴史ですが、現在は入手困難です。
まともな形での再発を希望したいですね。