月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.58 ディスクユニオン情報漏洩の恐れ

2022-06-30 00:41:39 | アラカルト

自分にとって非常に気になるニュースを耳にしました。

ディスクユニオンで会員情報等、70万人分の情報漏洩の恐れがあるとの事。

 

「ディスクユニオン」 70万人余の会員の個人情報 漏えいか | NHK | IT・ネット

 

自分は、昔からディスクユ二オンは通販等で利用してきました。

J.A.シーザー関連のCD等は、特典で未発表音源が付く事も多いので、

欲しい時はここの通販を使ってきました。

最近、HPを見たら長期メンテみたいだったので、何か不具合があったとは

思っていましたが、まさかこんな大事になっていたとは思いませんでした。

おそらく自分の情報も漏洩しているだろうなぁ。

クレジットカード情報は漏洩はなさそうなので、多少はほっとしています。

 

ディスクユニオン側のパスワードの管理の不備もあったようですし、

公表が遅れたのもマイナスポイントになると思われます。

これらの事もあって、しばらくは売り上げに影響があるでしょう。

 

ディスクユニオンは、自社関係のレーベルでマイナーな盤の復刻や

企画ものを多く手掛けていますので、何とか頑張ってほしいです。

まずはHPのセキュリティの強化をしっかりして、

通販を復活してほしいです。パスワードも変えないといけないなぁ。


NO.57 EUROX「ガリアンワールド」

2022-06-28 00:10:50 | アニメ・サントラ系

最近、暑い日が続いて体調が悪いのですが、

そんな中、地元でレコード即売会が開催されたので、

暇をみて見に行ってきた次第です。

いずれ断捨離もしないといけないと思いつつ、いくつか購入。

これはという掘り出し物は無かったですが、

アニメ「機甲界ガリアン」の主題歌のシングルがあったので、これは購入。

 

 

「機甲界ガリアン」は、1984年に放送されたアニメですが、

冬木透さんが音楽を担当しており、サントラの評価は高かったです。

サントラが復刻販売された時は、購入もしました。

 

 

EUROXが演奏する「ガリアン」のOPとEDは、TAOが演奏する

「銀河漂流バイファム」の「ハローバイファム」と並んで、

アニメソングの最高峰だと思っています。(異論は認めます)

ちなみにEUROXは、TAOを脱退したメンバーが結成したグループで、

再結成後に中森明菜さんの「TATTOO」の作曲やアレンジを担当したそうです。

 

横道にされましたが、今聴いてもセンスのいい曲だなと思います。

作曲編曲は井上大輔さんです。

EDの「星の一秒」もバラードの名曲ですね。

今の時代、ダウンロード販売で簡単に入手できますし、

聴くだけならYouTubeでも聴けるものが多いですが、

本当に欲しいものはレコードやCDで取っておきたいと思うのは病気ですかね?

 

Galient World (2018 Remaster) - YouTube

Hoshino Ichibyou (2018 Remaster) - YouTube

 


NO.56 須藤リカ、かぐや姫「海のトリトン」

2022-06-24 00:41:50 | アニメ・サントラ系

たんぽぽの「薄幸色」を買った時に一緒に気になっていて、

つい購入してしまった1枚。

「海のトリトン」といえば、ヒデ夕木さんの「GOGOトリトン」が有名ですね。

70年代のアニメソングの名曲の一つといえ、勇ましさを感じる曲は、

ブラスバンドでの応援歌の定番でもあります。

それに対して、この「海のトリトン」は、ほんわかした感じで、

アニメの主題歌としては、ちょっと拍子抜けな感じですが、

普通の曲として聴けば、そんなに悪くは感じないと思います。

ちなみに作詞は伊勢正三さん、作曲は南こうせつさんの

かくや姫のメンバーによります。

 

調べてみたら、この「海のトリトン」というのは

なかなか興味深い作品です。

実は最初、オープニングの映像が間に合わなくて、

6話ほどやっつけ仕事みたいな映像で、かぐや姫版「海のトリトン」が

オープニングに使われていました。

そして有名な「GOGOトリトン」は最初エンディングに使われていたんです。

海の底の映像を延々と映し、須藤さんとかくや姫の実写映像が飛び込んでくる。

しかもほんわかとした歌だったので、何だかなぁと思ってみたり。

 

海のトリトン 初期オープニング - YouTube

 

ちなみにプロデューサーは、「宇宙戦艦ヤマト」で有名な西崎義展さん、

監督はあの富野由悠季さんです。

どちらも初の参加作品となっています。

トリトンの最終回は衝撃的ですが、すでにこの時に富野さんらしさの

片鱗を見せているのが興味深いです。

 

「海のトリトン」という作品は、色々ゴタゴタがあったようで、

かぐや姫版の発売はクラウン、ヒデ夕木さんの「GOGOトリトン」の

発売はコロンビアとなっています。

オープニングとエンディングのレコード会社が違うという奇妙な現象に。

なお、「GOGOトリトン」のJASRACの登録が「海のトリトン」になっていて、

{GOGOトリトン」が副題となっているのでややこしいです。

調べればもっとゴタゴタが出てきそうですが、まあこれくらいで。

それでも、「宇宙戦艦ヤマト」に繋がるアニメブームの下地を作った事は

評価されていいとは思いますね。

 

ちなみに、かぐや姫版「海のトリトン」のB面は「海のファンタジー」

という曲で、本編には使用されなかったのですが、

どちらかというと、こちらの方がよかったのではと思える佳曲です。

(これも南こうせつさんの作曲です)

 

須藤リカ/南こうせつとかぐや姫『海のファンタジー』 - YouTube

 

「神田川」がヒットする前、かぐや姫も苦労していたんだなぁ。


NO.55 たんぽぽ「薄幸色」

2022-06-22 08:43:21 | 隠れた名曲

本当に偶然だったのですが、たんぽぽに関する記事を検索している時に

たんぽぽのアルバムである「薄幸色」を売っているネット販売の

レコードサイトを見つけました。アルバム自体は持っているのですが、

なんとサイン入りのレコードでした。しかも値段も手ごろ。

(その代わりに送料が高いという罠がありましたが)

どうしようか迷いましたが、今後サイン入りなんて入手出来ないだろうと

思い、購入を決心しました。

 

たんぽぽのアルバムがなかなか再発されないのは、

京都レコードの所属だったからと思われます。

京都レコードは、あのねのねや河島英吾さんが所属していましたが、

2002年に撤退していて、復刻は殆ど進んでいない状態です。

販売自体は、ワーナーや東芝に委託するような感じでした。

 

このアルバムで好きな曲は、やはりタイトル曲の「薄幸色」ですね。

アルバムの最初と最後に収録されていますが、儚い感じが好みです。

アレンジ違いで収録されていますが、甲乙つけがたいですね。

「セルフセレクション」のCDに収録されなかったのは残念です。

いい曲なのに、収録されなかった理由があるのでしょうか?

後は、ドラマの主題歌にもなった「ひとり歩き」。

小林亜星さんの作曲で、これも京都の雰囲気を感じさせる佳曲です。

アルバムB面は、珍しくポップな曲に挑戦していまして、

新たな境地を開くかと思われましたが、

残念ながら、これが実質的なラストアルバムになってしまいました。

 

80年代に引退していますので、もう新作を聴くことは出来ませんが、

このアルバムに掲載されているバイオグラフィを見ると、

色々なところでゲスト出演していたり、ラジオの収録を行っていたり、

結構忙しく活動しているのがわかります。

どこかで発掘音源をまとめて出してくれないかなと密かに期待しています。

 


NO.54 ルネッサンス「ライブ・アット・カーネギーホール」

2022-06-17 00:14:32 | 厳選ライブ盤

ふとした切欠で、ここ数日、ルネッサンスの音源を聴いています。

あまり精神状態が良くなかったのか、疲れが溜まっていたのか、

女性ボーカルものを欲していたようです。

少し前に書いた、たんぽぽのコーラスとストリングスも

久々に聴いて良かったのですが、このルネッサンスも、

しっかりと声楽の勉強をしてきたボーカルのアニー・ハズラムの歌声が

和ませてくれます。またオーケストラと共演したりで、

時にはスケールの大きな音楽を聴かせてくれます。

YouTubeで聴いていただけでは物足りなくなり、買って何処かにしまい込んだ

CD類を探す羽目になってしまいました。

 

ルネッサンスは複雑な経緯を辿っていて、元々は、ヤードバーズのメンバーの

キース・レルフとジム・マッカーティが中心になって

オリジナルのルネッサンスが結成されます。

しかしながら長続きはせず、セカンドアルバムの制作に参加した

マイケル・ダンフォードが引き継ぐ形でメンバーを一新、

この新生ルネッサンスがメインで語られています。

 

ルネッサンスに関しては、早い段階からCD化はされてきたのですが、

BTMに移籍して発表された「運命のカード」、「シェエラザード夜話」、

「ライブ・アット・カーネギーホール」は、契約の都合からか、

なかなかCD化されませんでした。その為、色々な中古レコード屋を

探し回ったものです。結局、「運命のカード」は見つかりませんでしたが、

「ライブ・アット・カーネギーホール」は輸入盤レコードながら

何とか入手出来ました。苦労しただけに思い入れのある1枚です。

 

1975年にニューヨーク・フィルハーモニック・オーケストラと共演し

収録された2枚組で、当時の代表曲が中心となっています。

アレンジは、スタジオ録音盤に忠実なものが多いですが、

寧ろ、スタジオ盤をそのまま再現出来るというのは、

確かな技術があるからこそだと思います。

圧巻は、「シェエラザード」全曲と「燃ゆる灰」。

1曲でレコードの片面を占める大曲ですが、

見事にアニーは歌いきっています。「シェエラザード」のクライマックス部分は

毎回聴き入ってしまいます。

 

ルネッサンスのオーケストラとの共演のライブに関しては、

キングビスケットフラワーアワーで放送された、

1977年のロイヤルアルバートホールでのライブ盤も発売されており、

こちらも甲乙つけがたいいい出来のものです。

 

 

 

余談ですが、CDを探す際、行方不明になっていたルネッサンス初来日時の会場で

CDを買った時に特典で貰えたサイン色紙が見つかったので、

個人的には嬉しく思ってます。今度は無くさないようにしないとなぁ。

CDサイズの小さな色紙ですが、今となっては貴重なものだと思いますし。