月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.8 映画館にて

2022-01-31 09:05:17 | アラカルト

所要があり、久々に映画館へと行ってきました。

 

売店を覗いてみたら、売店には場違いなものが置いてありました。

 

一般人はあまり読む事がないマイナーな音楽誌ロックジェットの

 BOØWY特集号 2017年に発売しているものです。

何で売っているんだろう?と思っていましたが、

チラシ置き場に行ってみて納得しました。

 

 

布袋寅泰さんのドキュメンタリー映画が公開されるのですね。

BOØWYはリアルタイムで接している時は、人気のあるグループだなって

いう程度で、それ程興味はなかったです。

大学時代に先輩がカラオケで「ノーニューヨーク」や「マリオネット」を歌ってて

カッコいいなと思っていたくらいですね。

(後に自分もカラオケのレパートリーに入れさせてもらいましたが)

布袋さんに関しては、コンプレックスが話題になったぐらいで

あまり意識した事はなかったですが、

チャーと共演したのを見て、こんなにギターが上手かったのかと思ったわけです。

 

Hotei vs Char - Stereocaster - YouTube

 

布袋さんといえば、昨年はパラリンピックの開会式でも演奏されていて、

偶然見た自分はちょっと吃驚しましたね。

布袋さんの事はまだ知らない事が多いので、

この機会に映画を見てみようかなと思ってみたり。

 

それ以外にも気になったチラシが…

 

 

最初はリバイバル上映と思っていたのですが、

 

監督がスピルバーグ?音楽がレナード・バーンスタイン?

 

どうやらリメイクのようですね。まさかスピルバーグ監督が

ミュージカルの古典といえる作品を手掛けるとは思いませんでした。

もしかして話題になっていたのかもしれませんが、

映画には疎い自分は、その時初めて知りました。

これはやはり観るべきでしょうか?

 

それ以外にも、音楽系の映画で観たいなと思ったのが幾つかありまして

検索とかしていますが、今年は映画館に行く事も多くなるのかな?

本当はビートルズの「ゲットバック」を観たいんだけど、

DVD化されるのを待ちます。


NO.7 シティポップの王道も聴いていたんですよね

2022-01-28 23:02:19 | アラカルト

シティポップと書いておきながら、あまりシティポップの事書いてなかったので、

少しは王道の事も書こうかと。

とはいえ当時は、山下達郎さんも竹内まりあさんも大瀧詠一さんも

聴いてはいませんでした。

唯一7インチシングルを集めていたのが角松敏生さんですね。

集め始めたのは、アナログからCDに移行して暫く経った頃で、

店頭ではアナログレコードは姿を消していました。

その為、中古レコード店やレコードを扱う古書店を探していたのですが、

その時から角松敏生さんのシングルは、なかなか見かけません。

浜田省吾さんのシングルも探していたのですが、こちらも滅多に見ませんでしたね。

結局、長く探しても5枚ぐらいしか見つからなかったので、

いつの間にか諦めてしまいました。

興味が70年代の日本のロックに移ったという事もありますけどね。

シティポップとは真逆のブルースの影響を受けた

ヘヴィなロックには衝撃を受けました。

フラワートラヴェリンバンドやスピードグルー&シンキ等は、

昔のロックながら夢中になりました。

 

今回、久方ぶりにアナログシングルを引っ張り出したり、

YouTubeを検索したのですが、改めて聴いてみると、

お洒落で耳障りがよく、気持ちよく感じますね。

日本独自の進化をした音楽という感じを改めて感じました。

角松さんって、デビュー40周年になるんですね。凄いなぁ。

 

【角松敏生40周年記念 (凍結前) 廃盤シングル集①】T's SINGLES (1981-1986) - YouTube

 

自分が持っているシングルで一番好きなのは「べストオブラブ」ですが、

ジャケが好きなのは「初恋」かな。

 

とりあえずシティポップについてはこれでひと段落。

本とか読んでもう少し勉強してみます。

時折、ニューミュージックとかラジオで聴いていた音楽の事も書くとは思います。

一般にはマイナーな音楽ばかりにはなりますが。


NO.6 シティポップじゃないけれど

2022-01-26 08:06:04 | アラカルト

前回、書ききれなかった部分です。

 

PANTAがPANTA&HALを解散後に、「KISS」と「唇にスパーク」という

アルバムを発表するのですが、今まで歌って来たロックから

甘いポップスを集めたものになったので、当時はかなり反発されたようです。

本来、若いうちに歌うようなポップスですが、

頭脳警察をやっていて歌うことが叶わず、もう今しか歌うチャンスがないと

いう事で30歳目前で歌うことを強行したという事です。

当然、内部からも反発された作品ですが、今聴いてみると

決して駄作ではないとわかります。PANTAの声の質から言うと、

おしゃれで洗練されたものにはならないけれど、良質なポップスですね。

自分も反発して、CDは買ったけど聴く機会は少なかったですが、

久しぶりに聴いてみて、PANTAとしては異端かもしれませんが、

これはこれでありとは思います。

 

橋本治さんに作詞を依頼した「悲しみよようこそ」とか

ウォーカーブラザーズを意識した感じの曲で個人的には好みです。

 

悲しみよようこそ - YouTube

 

余談ですが、橋本治さんからの紹介でPANTAは

笑っていいとものテレフォンショッキングに出たことがあり、

最近、YouTubeにて拝見しました。トークはたどたどしい感じでしたね。

紹介したのが石川セリさんですが、電話が嫌いという事で

タモリさんに電話させていたのが印象的でした。

 

「KISS」の中で好みの曲は、「霧の中の恋人たち」ですか。

哀愁を感じさせる曲が好きなもので。

 

霧の中の恋人たち - YouTube

 

「唇にスパーク」の発売時期にPANTAは唯一のCMソングを提供しています。

トヨタのレーザー革命というプロジェクトのテーマソングの

「レーザーショック」ですね。CMもYouTubeを検索すれば見つかります。

 

レーザー・ショック - YouTube

 

本当はPANTA自身、フェラーリかロールスロイスのCMしか出たくないと

断っていたようですが、電通の方で話が勝手に進められたらしいです。

レーザー革命だから革命3部作のイメージが強いPANTAというのが安直ですが。

トヨタの上層部からの注文も多くてやりにくかったとの事です。

「唇にスパーク」は、前作と違って作詞作曲もすべて本人がやっているので、

ビート感が増した作品が多いです。

 

やはりというか、収拾がつかなくなってきたので、

次回にまとめの記事書こうかなと。

 

 


NO.5 シティポップって…

2022-01-21 01:36:03 | アラカルト

ここ数年、シティポップなるものが流行っているのは承知してましたが、

どうもピンと来なくてほぼ放置していました。

それが去年ぐらいでしたか、松原みきさんの「真夜中のドア」が

世界中で注目されたとのニュースを聞き、どっかで聞いた名前だと思い、

ずっと心に引っかかってました。そしてやっと思い出しました。

PANTAの「PISS」というアルバムに収録の、

「ONE NIGHT LOVER」という曲でデュエットしていたのです。

大人のラブソングといった感じで、松原さんの声も色っぽく、

とても印象に残っていて自分では好きな曲です。

 

PANTA, 松原みき - ONE・NIGHT・LOVER - YouTube

 

それでふと思ったのですが、もしかしてこういった曲ってシティポップとして評価されるのかなって。

元々シティポップには明確な定義は無いようで、ニューミュージックの中でも都会的な洗練されたものを

指すような感じですね。まあ何でもありってことですかね。

 

で、PANTAは頭脳警察での攻撃的なロックで注目される事が多いですが、

メロディメーカーとしても非凡とは思いまして、他のアーチストに提供した曲には名曲も多々あります。

一番有名なのは、石川セリさんの「ムーンライトサーファー」ですかね。

 

ムーンライトサーファー 石川セリ - YouTube

 

実際、シティポップの名曲に上がる事もあり、昔から隠れた名曲と言われていましたが、

もっと評価されてもいいとは思っています。

何度かシングル化されていましたが、昔から中古屋を探してもなかなか見つからず、

代わりに桑名晴子さんによるカバーバージョンの方は手に入りました。

今ではこちらの方が珍しいかも。何種類かバージョンがありますが、

アルバムに収録された英語バージョンが秀逸ですね。

 

Haruko Kuwana - Moonlight Island (1982) [Full Album] - YouTube

 

このアルバムは、シティポップの名曲と言われているものを

80年代初めの段階でカバーしているのが興味深いです。

桑名晴子さんの歌唱も素晴らしく、

シティポップに興味あるなら一聴の価値ありです。

 

あと好きな曲としては、沢田研二さんに提供された「月の刃」ですね。

 

月の刃 - YouTube

 

シティポップとはちょっと違うかもしれませんが、じっくり聴き入ってしまうしまう名曲です。

アルバム収録曲なので、なかなか陽の目を見ることはないのが残念です。

 

そしてまたふと思ったのですが、

PANTAのあの問題作と言われたあのアルバム、

見方を変えたら評価もガラリと変わるのではと思った次第です。

そのあたりについては、また次回にしようと思います。

 

PS シティポップの名盤について検索していたら、

チャーの初期のアルバムもシティポップの範疇に入るそうで。

うーん、やっぱりシティポップはよくわからんなぁ。

 

 


NO.4 究極の選択?

2022-01-18 09:05:39 | アラカルト

前回書いた裸のラリーズの公式音源について書き足したいことを。

 

1991年、突然、裸のラリーズの音源が3種類発売されました。

情報がほとんど無くなかば伝説としていた存在、文献でたまに名前を見るけど、どんな音かわからない存在、

音源としては、自主製作されたライブハウスOZのオムニバス盤「OZ DAYS LIVE」しか聴けなかった存在。

余程のマニアでないと聴くことも出来なかったでしょう。

そんな存在でしたから、聴いてみたいと思ったわけです。

 

問題は資金面。当時貧乏学生をしていたので、大金は用意出来ません。

1CDが3800円、それが2種類。2枚組ライブ盤が6800円。しめて約15000円也。

流石に伝説的とはいえ、どんな音かわからないアーチストにこれだけの大金を出すのには躊躇されました。

さらに間の悪い事に、ほぼ同じ時期に自分を悩ませるアイテムが発売されていました。

 

頭脳警察アナログBOX

 

この時は頭脳警察のアルバムはビクターからCD化されていましたが、実は問題がありました。

現在では都合の悪い言葉(〇んぼとか〇んかんとか〇ちがいとか)が修正されていたのです。

普通はピー音で修正されますが、PANTAのリクエストで銃声とか爆発音で修正されています。

更に「悪たれ小僧」のジャケットでは、メンバーの写真が指名手配犯のようにありましたが、

CD化の際には消去されていました。

アナログBOXでは、オリジナルマスターから作成されていますので、修正なしのものが聴けます。

更に特典として、アルバム未収録のシングル「孤独という言葉の中に」も付属されています。

今後再発される可能性はないと思われるので、聴きたいのなら買うしかないです。

しかしながら、セカンドから悪たれ小僧までの5枚で15000円也。ファーストはこの時再発されていません。

 

この時は非常に迷いました。好きなアーチストのマニアックなアイテムに大金を払うか、

伝説的とはいえ未知の音に大金を払うか。

両方とも諦めるか無理して両方買うか。限定ものだからマゴマゴしていたら売り切れてしまいます。

散々迷って考えて出した結論は…、

 

思い切って頭脳警察アナログBOXを入手しました。

やはり修正なしのものは再発される可能性がないと判断しました。

それにシングルの曲も聴きたいしね。

 

そして時は流れ約10年後…。

 

ファーストを含む頭脳警察のアルバムが別会社から紙ジャケでCD化されました。

それも修正なしで…。

「孤独という言葉の中に」もレア盤を集めたオムニバス盤に収録されていました。

自分の判断は裏目に出てしまいました。

 

一方、裸のラリーズですが、奇跡的に早い時期にライブ盤の中古を入手出来ました。

最初は抵抗のある音でしたが、聴いているうちに段々好きになっていくことに。

しかしながら1CDの方はもう入手出来なくなっていました。

そして時は流れ、いつの間にか法外なプレミアが付いていました。

自分にとっても後悔の残る痛恨の判断ミスでした。

 

この時に得た教訓、「欲しいものがあったら迷わず買え。買えなくて後悔はするな」は

その後の自分に生きていきます。時々失敗はしますがね。

 

裸のラリーズ関係、無事に再発されて入手出来たら、また書きたいと思います。