月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.208 ビートルズ「ナウ・アンド・ゼン」11月2日発売 その他

2023-10-30 00:57:21 | 発売予定

巷ではローリングストーンズの新作アルバムが話題になっていますが、

それに対抗するかのように、ビートルズ最後の作品といわれる

「ナウ・アンド・ゼン」が11月2日に発売となります。

 

ビートルズ最後の新曲「Now And Then」は11月2日発売 曲数追加の『赤盤』『青盤』も発売決定

 

NO.162でも記事にしているのですが、音質の悪いデモテープからAIの技術で

ジョンの声を取り出したものを使っています。

それに先駆けて11月1日に12分ほどの映像も公開されるようです。

(『ナウ・アンド・ゼン ― ザ・ラスト・ビートルズ・ソング』)

ビートルズのYoutubeチャンネルで見れるようなのでチェックしないとな。

 

そして発売されるアイテムですが、まずは7インチシングルと12インチシングル。

色々な種類ありますね。

ノーマルの黒色のレコード以外にもクリアー盤とブルー盤があります。

シングルなのにアルバム並みの値段が…。相変わらず強気価格だ。

 

ディスクユニオンHP

 

更に困ったことにストア限定カラーも、確認できただけで2種類も。

ビートルズストア限定のマーブル色更にカセットテープも。

残念ながら、すでに在庫なしの状態でした。

 

そしてタワーレコード限定のレッド盤。これも在庫なしでした。

まいったね。他の日本盤シングルも予約終了になっているものも。

早めに確認して手を打った方がいいかと。

 

更に更に、通称赤盤青盤の2023エディションも11月10日以降に

発売となります。今回は曲数も増えていますので、

まだ買ったことのない人はこちらの方がいいかと。

しかしながら、青盤に「ナウ・アンド・ゼン」を入れるのは、

ちょっと違うんじゃないの?って思うのは自分だけ?

LPも当然発売されますし、赤盤青盤のセット販売もされます。

いくらCDを買うのがマニアの人が中心となってきたとはいえ、

毎回毎回、バージョン違いを沢山出してくるのはねぇ。

商魂たくましいというべきか、マニアが舐められているというか…。

 


NO.207 ジャックス「ジャックス・ラスト・ステージ」

2023-10-26 00:25:52 | 日本のロック

発売が予告されて、入手出来るのを楽しみにしていたCDが届きました。

NO.190で紹介した「ジャックス・ラスト・ステージ」です。

兎に角、存在しないと言われていた第1回フォークジャンボリー出演時の音源、

定本ジャックスにも存在しないと書かれていたので、

絶対ないと思われていただけに、これはどうしても聴きたかったです。

何より、ジャックス最後のライブですので。

 

このCDは2枚組で、1枚目は1969年8月10日の

中津川で行われた第1回フォークジャンボリーにおけるライブ音源。

音質は決していいとは言えませんが、充分聴けるクオリティです。

この時代は、まだカセットテープも一般的ではないと思われるので、

誰がどうやって録音したか気になる所です。

よく記録を残してくれたと思います。1曲「薔薇卍」が欠けていますが、

それ以外は収録されているのが嬉しいです。

解説によると、イベントは午後6時からアマチュアの演奏が続き、

プロの演奏が始まったのが午前0時過ぎ。

ジャックスの演奏は午前4時ぐらいだったと。

イベントの終盤は、「友よ」の大合唱が続いたとの事。

 

冒頭は高石ともやさんによるMCですが、解散に関する語りもあるのが

貴重です。その辺りもこの音源の価値を高めていると思います。

最初の「TO LOVE YOU」は、ライブ音源がないと言われていた曲で

大変貴重と思いますが、僅か17秒の曲だったりします。

それ以外にも休みの国の曲である「第五氷河期」もあったりします。

ラストライブとは言えない位の演奏が聴けて、

それだけでも買う価値はあったと思います。

 

2枚目は、1969年7月25日の第5回ジャックスショウの音源。

音質は更に良くないですが、今まで聴けなかった音源ですので、

気になりませんね。何といっても「堕天使ロック」が2回演奏されて

しかもレアな歌詞違いバージョンです。

「さあ兄弟 ゆこうぜ出発だ」と歌われますが、

新たな旅立ちを意味したのだろうか?

それ以外にも「ピコの唄」や「お前はひな菊」のライブバージョンは

珍しいかと。

 

兎に角、日本ロック史における重要なグループのラストライブなので、

よくぞ発売してくれたと思います。

 


NO.206 頭脳警察「聖ロック祭」

2023-10-22 00:30:01 | 頭脳警察、PANTA関連

そういえば、頭脳警察のこのライブ音源も50年経つんだなぁと思って、

今回はこの音源を取り上げました。

1973年10月20日に日比谷野音で行われた「聖ロック祭」。

この時の頭脳警察は、PANTAとトシに加えて

イベントでよく共演していた四人囃子をバックに従えて出演しました。

通称「頭脳囃子」。この時期は、NO.164で紹介していた時期の少し後で、

PANTA一人の時期からトシが再び合流していた時期ですね。

他のメンバーは安定していなかったようです。

 

頭脳警察と四人囃子のジョイントは話に聞いた事はあったですが、

音源は残っていないと思っていました。

それが2001年に発売されてビックリしました。

完全収録ではないようですが、それでも18曲あるので充分満足です。

音質もいいとは言えませんが、聴けないほどではないです。

 

リハーサルは不足しているとは思いますが、流石に実力のある四人囃子、

ロックしています。「仮面劇のヒーローを告訴しろ」収録の曲とかも

なかなか演奏される機会がないだけに貴重ですし、

当時はシングルのB面でしか聴けなかった「今日は別に変らない」の

ライブテイクもなかなか聴けないものです。

更に「前衛劇団モータープール」のようなフランク・ザッパを彷彿させるような

曲もこなせているのが凄いです。

頭脳警察は、キーボードのメンバーはいないので、それが加わるのも

新鮮な感じがしますね。

 

そして「ふざけるんじゃねえよ」や「銃をとれ」といった

ロックナンバーのカッコいい事。特に「銃をとれ」は、

個人的には、NO.2で紹介した三里塚の幻夜祭における演奏

(これは会場の雰囲気も含めての評価ですが) の次に気に入っています。

 

なお頭脳警察と四人囃子は、2002年にイベントでほぼ30年ぶりに

共演しています。アンコールで久々の「頭脳囃子」は興奮したなぁ。

もう2度と共演はないと思うと寂しいです。

 

仮面劇のヒーローを告訴しろ


NO.205 谷村新司さんの追悼番組+あれこれ

2023-10-20 00:49:08 | アラカルト

週末に谷村新司さんの追悼番組がいくつか放送されます。

まずはNHK総合にて、去年5月に放送された

SONGS」の再放送がされます。

10月21日(土)午後4時45分~午後5時30分

 

 

続いてフジテレビ系の「ミュージックフェアー」で追悼番組も。

10月21日(土)午後6時~6時30分

谷村さんは、100回以上も出演されていたのですね。

 

NHKラジオ第一では、「50年目のアリス」の再放送も。

 前半・・・10月22日(日)14時05分~14時55分

 後半・・・10月29日(日)14時05分~14時55分

 

NHKラジオ らじるらじるでも聴く事が出来ます。

 

後は、11月5日にWOWOWライブとオンデマンドでアリス50周年ライブ

が再放送されますが、これは見れませんね。しかも午前6時からだし。

 

これだけで終わるのはなんですので、Youtubeで見つけたものを色々。

谷村さんは、パーソナリティとしても印象に残ります。

有名なのは「セイヤング」のコーナー「天才秀才バカ」ですが、

結構、Youtubeに上がっていたりしますね。

しかしながら当時放送された作品とかそのまま入っていますので、

リンク貼るのが忍びないというか、聞きたい人は検索してください。

 

そんな谷村さんですので、コンサートでもお茶目な一面を見せる事も。

前回出そうと思ったけど、雰囲気がアレになるので出せなかった曲。

新秋止符(高年齢層向け)

 

さだまさしさんとの唯一のジョイントライブである「夢ライブ」で

共作された曲で、ラジオでライブを聴いて印象に残っていた曲。

映像もあるとは知りませんでした。

雨昴

 

昔、テレビとラジオで見聞きしたのですが、なかなか見れなかった

1981年のアリスの中国公演。極一部ですが見る事が出来ました。

ある所にはあるんだなと。全編見たいなぁ。

ラ・カルナバル

去何方(何処へ)/ in 北京 1981

 

そしてこれは知らなかったですが、山口百恵さんとの共演。

いい日旅立ち

 

しかし、探せば色々なものが出てくるなと。

 

 


NO.204 アリス「秋止符」

2023-10-18 00:24:06 | 隠れた名曲

段々と朝も涼しくなってきて、今年も秋に関する曲について

書こうと思っていた所に、谷村新司さんの訃報が入ってきてしまいました。

その為、予定を変更してこの曲を取り上げてみようかと。

 

アリスの曲は、ヒット曲は聴きやすいものが多いですが、その反面、

「帰らざる日々」のように重い感じの曲も多いです。

帰らざる日々」は死の直前の自分、「それぞれの秋」は友人の自殺、

冬の嵐」は人生の終わりについて。苦労している人生を歌う「砂の道」。

谷村さんは、「島耕作シリーズ」で有名な弘兼憲史の作品の

「人間交差点」をタイトルにしたアルバムも出していて、

その辺りの影響も強かったのかもしれません。

(今回、調べてみて知ったのですが、このアルバムの発売時期は

ドラムを菅沼孝三さんが演奏していたのですね。ちょっと意外でした)

 

さて話を戻しますが、この曲、「3年B組金八先生」の「15才の母」シリーズの

BGMにも使われていたので、もしかしたらそれで覚えている方がいるかも。

重い曲でありながら、シングルが50万枚ほど売れるヒット作となっていますね。

ライブでもよく歌われていました。 

 

今年の秋はいつもの秋より
長くなりそうなそんな気がして

 

この歌詞が身に染みるそんな気がします。

挫折を思わせる歌詞ですが、重いコートを脱いで歩いてほしい。

そんな事を思いながら。自分にも当てはまるのですが。

 

 

もちろんアリスには暗い歌ばかりではありません。

希望を歌うものも沢山あります。

初期には前回紹介した「明日への讃歌」。

 

そして後期には、絆をテーマにした「美しき絆~ハンドインハンド~」。

 

これも前回紹介した「風は風」

 

そしてヒットこそしなかったものの、ずっと大切に歌われてきた

アリスにとって裏の代表曲とも言える「遠くで汽笛を聞きながら」

 

いつまでもくよくよせずに、前向きで行かないとなぁ。