月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.255 岸部四郎さんの歌声っていいですね

2024-05-13 00:41:31 | このカバーが凄い

加橋かつみさんに続いては、タイガースに加橋さんと入れ替わりに

入った岸部四郎さんについて語ろうかと。

タイガースのメンバーの岸部一徳さんの弟になります。

四郎さんの加入により、タイガースもイメージチェンジが行われました。

ステージでは、フォークやロックのレパートリーが増えたといいます。

また話も得意だったので、タイガースのトークコーナーを

担当したりしていたようですね。

「ドラマ西遊記」の沙悟浄役とか、「ルックルックこんにちは」の

司会役とかの印象が強いでしょうけれど。

そして何となくとぼけた感じのトークとは違って、歌声は優しいものです。

まずは、80年代のタイガース同窓会的復活のナンバーから

 

タイガース 「野バラの誓い」

 

タイガース解散後に、ブレット&バターとの共演。

シローとブレッド&バター 「野生の馬」 

 

クニ河内さん作詞作曲のシングルもありました。唯一のシングルです。

岸部シロー 「ポケナンポケタンポケット」

 

そして、岸部四郎さんの歌の上手さを再確認出来たのが、

ブレッド&バターを中心としたメンバーとビージーズのカバーを演奏したもの。

「WOOD」という番組で放送されたものを集めてみました。                                                                                                                                                                                              

ニューヨーク炭鉱の悲劇

 

傷心の日々

 

ホリデー

 

メロディフェア

 

若葉の頃

 

そして別番組の映像から

WORDS

 

他にも、with a Little Help from My Friends とか

オナカの大きな王子さま (1983年版)  といったものがありますね。

 

改めていい声をしていたなぁと思います。

 

 


NO.153 虹伝説「虹を継ぐ覇者」

2023-05-26 07:50:28 | このカバーが凄い

このブログでは、シナモンバットボーイズといった

当時のアーチストが使っていた楽器まで入手して細かい部分まで再現ような

拘りを感じさせるカバーを紹介してきましたが、

今回は、兎に角レインボーに対する愛情が凄いと感じさせるアルバムです。

 

元々はRAINBOW伝説という、ライブハウスで年に1回ぐらいで結成される

お祭り的なユニットですが、アルバムを制作するにあたり、

最強クラスのメンバーが集まりました。

ヴォーカル:森川之雄(EXアンセム)

ギター:梶山章(EXプレシャス)

ドラムス:工藤義弘(EXアースシェイカー)

ベース:加瀬竜哉 (EX NAUTILUSS)

キーボード:永川敏郎(EXノヴェラ、アースシェイカー)

更にスペシャルゲストとして

ヴォーカル:ジョー・リン・ターナー

キーボード:デイヴィット・ローゼンタール の元レインボー勢、

それ以外にも内田雄一郎さん(EX筋肉少女帯)、

岡垣正志さん(EXテラローザ)も参加していますね。

収録曲もレインボーのベスト的な選曲で、どれも外せないものばかりです。

1曲目のOver The Rainbow~Kill The Kingの流れなど、

ライブのオープニングで流れていたOver The Rainbowをアレンジして

冒頭に繋げるのは憎い演出です。

 

 

グループの中心となっている梶山さんのギターは最初からエンジン全開だし、

森川さんのボーカルもオリジナルに引けを取っていません。

更に2曲目のSpotlight Kidに関しては、ジョー・リン・ターナーと

デイヴィット・ローゼンタールも参加している豪華版。

 

 

書いているときりがないですが、レインボーが好きすぎる人たちが

集まって出来た好企画盤と思っています。

ジョー・リン・ターナーも梶山さんや永川さんのプレイが気に入って

以後、来日公演のサポートメンバーを頼んでいるくらいです。

この曲のあの部分が違うとか言う人もいるかもしれませんが、

こういうアルバムは素直に楽しむのが一番だと思いますよ。


NO.151 モルゴーア・クァルテット「21世紀の精神正常者たち」

2023-05-14 08:30:01 | このカバーが凄い

いかつい顔のジャケットが2回続けてですがご容赦を。

(ちなみにこのジャケットは、メンバーの顔パーツをCG処理して作ったのだとか)

手に入れたいと思いつつ買えていなかったアルバムですが、

これと次作の「原子心母の危機」を中古で入手出来ましたので紹介します。

 

モルゴーア・クァルテットは1992年に結成されています。

メンバーは

荒井英治さん(第一バイオリン) 東京フィルハーモニー交響楽団ソロコンサートマスター

戸澤哲夫さん(第二バイオリン) 東京シティフィルハーモニック管弦楽団コンサートマスター

小野富士さん(ヴィオラ) NHK交響楽団事績ヴィオラ奏者

藤森亮一さん(チェロ) NHK交響楽団首席チェロ奏者

で、正に超一流のメンバーですね。(発売時の解説より)

「21世紀の精神正常者たち」は2012年に発売された結成20周年の

記念盤と言えますね。

実力のある人達がお遊びではなく、真面目に本気で取り組んだ結果が

このアルバムになります。

 

1曲目はタイトル曲でもある「21世紀のスキッツォイドマン」。

これは、NO.118で紹介済みですね。

弦楽四重奏でよくこの疾走感を出せたと思います。

2曲目以降はジェネシスやイエス、ELP、ピンクフロイドのカバーになります。

そんな中、異彩を放つのは、メタリカの「メタル・マスター」ですね。

もちろん純粋なプログレではありませんが、プログレの遺伝子を感じると

いったところでしょうか。

 

 

フロイドの「マネー」も意外な選曲ですね。効果音を多用してますので、

合わないと思っていたのですが、なかなかうまくアレンジされています。

 

 

クリムゾンの1stから始まって最後を飾るのは、70年代の最後のアルバムの

最終曲である「STARLESS」。儚くも悲しいメロディから後半の爆発的な演奏まで

ロックを感じさせるのは驚きです。

 

 

余談ですが、NO.98で紹介しているクラシック版タルカスの吉松隆さんと

荒井英治さんがプログレ仲間のため、東フィルと組んで製作したのではとも

言われてますが、どうでしょうね?

 


NO.123 このカバーが凄い プロローグ

2023-01-21 22:11:17 | このカバーが凄い

本来なら、もう少しネタを集めてから始めるつもりでしたが、

1月19日にデヴィッド・クロスビーが亡くなったという事を知り、

見切り発車で企画をスタートする事にしました。

 

自分はライブ音源が好きですが、ライブで他のアーチストのカバーを

聴くのも好きだったりします。

好きなアーチストの好きな曲を気持ちよさそうに演奏するのを

楽しんで聴くのがいいですね。

今回は亡くなったデヴィッド・クロスビーが属していた

クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングから

印象的なカバーを集めてみました。

 

1 ガロ 「オハイオ」

 

ガロはデビュー前からCSN&Yのカバーが得意で、本人より上手いとも

言われた事もある程だとか。

71年の中津川フォークジャンボリーの音源が有名ですが、

今回はオールナイトニッポンにおいての生演奏のものを。

 

 

2 ガロ 「ティーチ・ユア・チルドレン」

 

こちらは71年の中津川フォークジャンボリーから。

デビュー前なのに堂々とした演奏は流石です。

 

 

3 アルフィー 「ボクサー~オハイオ」

 

当時はガロの弟分と言われていたアルフィーですが、

CSN&Yのカバーも得意としていました。

前半はサイモン&ガーファンクルのカバー。

ガロにも負けないぐらいの美しいハーモニーです。

 

 

4 アルフィー 「ティーチ・ユア・チルドレン」

 

アルフィーのカバーの中でも好きな1曲です。

昔、FMで聴いた時は感動しました。

 

 

5 海援隊 「ティーチ・ユア・チルドレン」

 

ちょっと意外かもしれませんが、海援隊もデビュー前に

「ティーチ・ユア・チルドレン」をレパートリーにしていたとの事。

 

 

6 スパイダース 「ウッドストック」

 

スパイダース解散ライブでの音源との事。

グループサウンズでは、ライブでは色々なカバーをやっています。

詳しくまとめられたらいいなと。

 

 

 

7 秘密のミーニーズ 「青い眼のジュディ」

 

これは初めて知りました。、まだ若い人たちですが、

CSN&Yのカバーがいい出来です。

こういった曲を同世代が聴いてないからとボヤいていましたが、

今後もこの路線で頑張ってほしいものです。

 

 

ちょっと選曲が偏ってしまいましたが、今後もテーマを決めて

カバーを集めていければと思います。

そしてデヴィッド・クロスビーさんのご冥福をお祈りします。