月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.163 全天周映像作品プラネタリウム・ショー「The Dark Side Of The Moon」

2023-06-28 22:25:27 | アラカルト

ピンクフロイドの「狂気」50周年に関しては、日本でも記念のCDが出るのを

確認して以来、他の情報はチェックしていませんでしたが、

こんなイベントが行われているのを不覚にも今日知りました。

狂気」プラネタリウム・ショーが日本初上陸!世界で話題の驚異の時空体験、6/26より日本最速上映決定!

このプラネタリウム・ショーは、ピンクフロイド側が新たに作った公式作品で、

世界100か所で公開されるとの事。日本での最速上映が、

コニカミノルタプラネタリアTOKYO DOME1で行われるそうです。

「狂気」の演奏に合わせて映像が映されるそうですが、

ここのプラネタリウムは、音響面でも優れているそうで、

しかも天頂や壁面まで映像が映されるようで、

神秘的な体験が出来るのではないかと。

元々ピンクフロイドは、ライブでのライティングには尋常でない

力を入れてきましたし、プラネタリウムとの相性は抜群だと思います。

 

 

しかしながら、あっという間にチケットは完売したようです。

初日に行われたトークショーも盛況だったようです。

実際、行く事は無理でしたが、見たかったなぁ。

即完!『狂気』プラネタリウム・ショー追加公演発表!6/26(月)日本初上映、スペシャル・トーク・ショー・レポート

 

そして急遽、追加上映も決定して、6月30日からオンライン予約が開始とか。

チケットよりも交通費の方がはるかに高くなるので、

自分は行けそうもないですが、見た人がいたら、感想を聞いてみたいですね。


NO.162 AIの可能性に関する一考察その2

2023-06-26 23:05:16 | 音楽雑学

NO.155にて、AIの今後について記事にしたのですが、

ビートルズのAI関係のニュースが最近、出てきました。  

ビートルズ「最後の曲」完成、レノン氏の歌声をAIで復元 マッカートニー氏がBBCラジオで明かす

見出しを見て、いよいよジョンの音声を分析して作品を作るのかと

思ったのですが、実際は、ジョンのデモテープの音質が悪かったので、

AIを使って音声等の抽出作業をしたという事ですね。

流石にAIで人工的に作成したビートルズの作品が発表されたら

大騒ぎになるでしょう。

でも、AIを利用した手塚治虫先生の「ブラックジャック」の新作が

制作されているというニュースもあり、今後はどうなるのか、

注目はしたいです。(これはAIの研究目的もあるようですが)

生成AIで「ブラック・ジャック」新作を AIの創造性 どこまで?

しかしながら、著名人のテータを研究してAIに勉強させる場合、

権利関係とかしっかりさせておかないと、全く関係ない人が

AIを利用して新作を作って発表しかねないなと心配してみたり。

 

ビートルズのAI事情に戻りますが、AIを利用した修復作業等は、

すでに映画「ゲットバック」にて効果的に使われています。

色褪せた古いフィルムの色彩を限りなく元の状態に近づけたり、

よく聞こえなかった会話部分等をAIを利用して拾い上げているそうです。

Bingを使ってまとめてもらいました。

 

映画「ゲットバック」では、ビートルズの未公開映像と音源を復元・編集するために、AIを効果的に使用しています。具体的には、以下のような方法でAIを活用しています。

以上のように、映画「ゲットバック」では、AIを効果的に使用して、ビートルズの貴重な映像と音源を復活させることに成功しました。この映画はDisney+(ディズニープラス)にて3話連続で配信されていますので、ぜひご覧ください。

(Bingの回答より)

 

今後、AIがもっと進化をして精度が上がったら、ビートルズの膨大な

録音データから各人の一番いい部分をまとめて完全な1曲っていうのも

作られるかもしれないですね。でも完璧すぎるものって

どうかと思いますがね。芸術家が作った皿と工場で作られた皿、

芸術的なのはどっちかと言われたら、言わずもがなです。

おそらく、この数年でAIは更に飛躍的な進歩をすると思いますが、

まだまだ法整備もされていないですし、議論の余地もあります。

最近では、初のAIグラビアの写真集がすぐに発売中止となったり、

しています。AIについては、暫くは注目していきたいと思います。

 

集英社、“AIグラビア”の販売終了 「生成AIの課題について検討足りなかった」 Twitterも削除

 

そしてミュージシャン側はAIについてどう思っているのか。

3年ほど前の記事になりますが、PANTAがAIと共存する世界について

語っている部分がありました。

日本ロック史の生ける伝説、頭脳警察・PANTAが語る「時代の流れ」

いかにもPANTAらしい考え方ですが、自分としては、AIはメインではなく

補助的に活用すべきとは思っています。でもこんな考え方では

進歩はないでしょうね。数年後には、今まで思いもよらなかった

AIの活用が当たり前になっているかもしれませんね。

楽しみでもあり不安でもあります。 


NO.161 YOASOBI「アイドル」

2023-06-22 08:03:27 | アニメ・サントラ系

流行りものが好きではない自分が流行りもののCDを買うなんて

いつ以来だろう?少なくても令和になってから初めてだと思う。

それくらいインパクトがあったのが、

アニメ「推しの子」のOP主題歌のこの曲でした。

 

「推しの子」は、名前は知っていたものの、原作の漫画も読んでいなくて、

放送されたアニメから入ったわけです。第1話は異例の90分の長さ。

しかしながら、プロローグ的なものを全て入れたのは正解だと思いました。

ネタバレは避けますが、最初から予想外の展開、

物語の魅力に引き込まれました。二転三転して、最後も予想外の結末で

プロローグが終わり、2話から本格的な話が始まるわけです。

芸能界の闇の部分も描かれるのは、自分には好きな部分ですね。

(しかしながら話が進むと、見ていてやりきれない気持ちに

なる部分もありますが)

そんな「推しの子」ですが、YOASOBIは原作のファンみたいで、

嘘で固められた自分だけど、やっと本当の気持ちを伝えられた。

そんな感情を上手く表現しています。原作やアニメを見たことがあるなら、

この歌に感情移入出来るのではないかと。

 

Youtubeに上がっている曲のPVも何度も見ていますが、

(この時点で2か月で再生数1,8億回突破は凄いです)

つい勢いで完全限定盤のCDを購入。まぁ書き下ろし小説が付くという事で

購入したのですが。実際には、ポスター型ブックレットの裏に

小説が書かれていました。やはりというか、

当たり障りのない内容でしたが。

しかしながら、7インチジャケに帯付き、

ポスター型ブックレットも付くとはいえ、PVの入ったDVDもなしで

税込み2200円は強気じゃないの?まぁファンなら買うでしょうけど。

(英語バージョンが入っていたのは嬉しかった)

 

というわけで、またPVが見たくなるのでありました。

中毒性、高いですね。長い曲ではないですが、 大胆な展開は

プログレが好きな自分にとってもいいなと思っています。

 

 


NO.160 BS朝日『今度ナニ観る!?「Charデビュー45周年トリビュートライブ」』

2023-06-17 22:35:06 | アラカルト

2023年6月24日の午前0時30分から午前1時まで、

BS朝日にて『今度ナニ観る!?「Charデビュー45周年トリビュートライブ」』

が放送されます。

6月27日(火)28日(水)の2日間、LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)

で開催するライブの宣伝なのですが、チャー、金子マリさん、

ミッキー吉野さんによる対談が見れるので、自分としては要チェックです。

(金子マリさんは24日、ミッキー吉野さんは25日のゲスト出演予定です)

Johnny, Louis & Char、PINK CLOUDをフィーチャーした

ライブになるのですが、ジョニー吉長さんも加部正義さんも

すでに鬼籍に入っているので、

チャーがどのように表現するのかは気になります。

見れるものなら見たいライブですね。

なお、元々は2022年11月18日と19日に昭和女子大学人見記念講堂で

行われる予定だったのが延期になったものです。

 

なお、チャーに関しては、

祝・日比谷野音100周年 再現1977 ~日本のロックの夜明け前~

にも参加予定です。

2023年8月19日に開催されますが、

共演がBOWWOWと紫で、46年前の日本武道館で行われた

イベントの再現だとか。これもメンバー的に見たいなぁ。


NO.159 四人囃子「’73四人囃子+1」

2023-06-15 08:28:26 | 日本のプログレ

日本のプログレを語る上で、やはり四人囃子は外せないでしょう。

本来なら大傑作である「一触即発」について書くべきでしょうが、

あえて「一触即発」発売前のライブ盤である

「’73四人囃子」を取り上げたいです。

(2024年には「一触即発」発売50周年になるので、

おそらく何かしら記念商品が出るでしょう。その時にしようかと)

 

四人囃子は、レコードデビューこそ遅かったですが、

前身である「ザ・サンニン」が結成されたのは1969年。

この時期はピンクフロイドの影響が強く、

「エコーズ」を完璧に演奏出来たと言われています。

レコードデビュー前はライブイベントに色々参加していたようです。

このライブ盤もその一環で、六本木にあった俳優座で行われたロック週間の

イベントに参加した時の音源です。

(ちなみに頭脳警察との共演も多かったようで、頭脳警察もこのイベントの

別の日に参加していて音源も残っています。)

元々ライブアルバム用の録音ではなく、デモ用に録音されたもののようで、

音質は決していいわけではないですが、精錬される前の「一触即発」の曲が

聴けるのは貴重です。

出来としては、この時期としてはイマイチという意見もありますが、

このライブの時はメンバーが20歳くらいだったことを考えると、

かなりレベルは高かったと思います。

自分的には、これはこれでありとは思いますが。

なお、現在発売されているのは、「泳ぐなネッシー」を追加して

当日の曲順通りにして完全収録されたものになります。

まるでピンクフロイドの「狂気」を意識したかのように、

ライブを重ねて完成度を高めていくかのようにさえ感じます。

そういった意味でも貴重な記録だと思いますね。

 

 

余談ですが、四人囃子のメンバーの交流関係がなかなか面白くて

つい調べてみました。

頭脳警察とは共演が多かった関係で仲が良かったようです。

聖ロック祭というイベントでは、メンバーが合流して演奏しています。

(通称、頭脳囃子)

2000年以降、イベントで共演し、頭脳囃子が復活したこともありました。

「一触即発」を製作する前にレコード会社との契約で映画のサントラを

作りましたが、「夜」という曲の詩を手掛けたのはコンフィデンス時代の

アルフィーの高見沢俊彦さんと言われています。(確認はとれていないです)

遠藤賢司さんの「東京ワッショイ」にも四人囃子のメンバーも参加していますし、

かの、つボイノリオさんの迷曲「金太の大冒険」にも四人囃子のメンバーが

参加していたというのを聞いた時は唖然としました。

個人的には後年、佐久間正英さんが早川義夫さんと結成したユニット、

セシアンが印象に残っています。佐久間さんが亡くなられて消滅したのが

残念です。