本年度最後の休みの日でしたので、(仕事納めは大晦日、仕事始めは元旦です)
見たいと思っていたこの映画を見に行ってきました。
年末だから混むのかなと思っていましたが、ぼちぼちの入りでした。
しかしながら、パンフレットはまたしても売り切れ。
インドの文化とか詳しく解説しているという話だったので、
買えなくて残念でした。
映画自体は2018年に公開されていたようですが、今回は東京の下町の
南インド料理店なんどりが配給を担っているという事です。
それだけこの映画を紹介したいという事ですね。
物語は、ムリダンガムという南インドの打楽器の職人の息子のピーターが、
巨匠に楽器を届けた時に演奏を見せてもらい、あまりの演奏の素晴らしさに
感動し、自分も演奏者を目指すものです。
初見ではわかりにくかったのですが、カーストの影響がまだ残っていて、
カーストの低かった楽器職人が、上位カーストの音楽を演奏するのは
もってのほかという事らしいです。
更に巨匠に無理やり弟子入りしたこともあって、兄弟子にはきつい
仕打ちを受けることに。身分がどうのこうのよりは嫉妬が強い気も…。
音楽に関しては、「ムトゥ踊るマハラジャ」でも有名な
A.R.ラフマーンが担当。インド映画名物の集団ダンスでも
魅力的な音楽を聴かせてくれました。
ムリダンガムの演奏シーンですが、吹替なしでの収録との事。
自分は打楽器が好きですが、これには圧倒されました。
そして伝統芸能における継承について。変わらずに守り続ける事も大切だけど、
未来に繋げるには時には革新も必要になるという事。
その辺りのバランスも重要で、匙加減が違うと伝統が断たれてしまう事も。
一度は挫折した主人公がヒロインの助けでやる気を取り戻す。
ラストシーンはなかなか感動的でした。
欲をいえば、もう少しヒロインとのやり取りがあってもよかったかな、
まぁインドの伝統芸能を色々見れたのは、なかなか良かったと。
今年度の更新は、これにて終了となります。
そして年が明けると、これもインド映画の大作である「RRR」が公開に。
これも面白そうだけど、3時間の長編らしい。どうしようかな?
皆さん、よいお年を。