月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.223 YOASOBI「アイドル」は何故レコ大にノミネートされないのか?

2023-12-30 00:52:43 | 音楽雑学

2023年で最も話題になった曲は、YOASOBIの「アイドル」

異存は無いと思います。何より記録が凄いです。

 

・Billboard Japan Hot 100 21週連続1位

・ストリーミング累計再生数5億回突破 最速記録(30週)

・歌詞検索サービス『歌ネット』 年間ランキング1位

・『第56回 オリコン年間ランキング2023』の「デジタルランキング」3冠

・「Spotify」における年間ランキング1位

・YouTube music charts TOP 100 songs Global 全世界1位

 

等、他にも記録はありそうですが、他の追随を許さないでしょう。

なにしろ、最近のヒット曲とか記事にしない自分が、

NO.161で記事にしている位に評価しています。

 

余談ですが、ダンスユニットのアヴァンギャルディが、アメリカの

オーディション番組「ゴット・タレント」に出演し、

絶賛されましたが、その時にも「アイドル」をバックに踊っていました。

ダンスも素晴らしいですが、コロッケに指導してもらったという表情が凄いです。

 

 

レコード大賞は間違いないと言われていたYOASOBIの「アイドル」ですが、

何とノミネートすらされませんでした。一応、作曲賞と特別国際音楽賞は

受賞していますが、いや流石におかしいだろうという声が多数です。

審査基準はどうなっているんだと思いますが、基準としては、

 

優れた歌唱によって活かされた作品で大衆の強い支持を得た上、

その年度を強く反映、代表したと認められた作品に贈る

 

とされています。日本どころか世界でブレイクした作品なのに、

それでもダメというなら、大人の事情というか、深い闇の話になりますね。

因みにYOASOBIの「アイドル」は、

地上波では紅白歌合戦が初披露となりそうです。

テレビには、殆ど出ていないという事ですね。

まぁ何というか、そういう事情も関わってくるとなると、

レコ大の裏は、やっぱり……。

っていうのが証明されそうな気がしますね。

まぁせめて、YOASOBIと並んで応援しているADOさんの「唱」

レコ大を取ってもらいたいですが、多分弾かれるでしょう。

 

マスコミに「コンプライアンス」が存在していたのなら

もっと早期に問題の声が上がっていそうですが、

自分の所の不祥事は報道しない自由を行使するような連中なので

期待出来ないでしょうね。

とりあえず、どこまで批判の声が上がるのか、

それともいつの間にか忘れる様に仕向けられるのか、

様子を見ようかと思います。


NO.222 PANTA追悼ミュージックマガジン増刊発売

2023-12-28 00:49:56 | 発売予定

大した追悼記事が掲載されていなかったミュージックマガジン誌ですが、

1月17日にPANTAの追悼の増刊号が発売予定です。

 

PANTA追悼「ミュージック・マガジン2月増刊号」1月17日発売決定!

 

定価は2640円と少々高めですが、頭脳警察からソロまでの

ヒストリーやディスコグラフィー、ミュージックマガジン誌に掲載された

記事の再掲載等、やはりファンなら買っておきたいですね。

マスコミに登場する事が殆どないだけに、PANTAの事を知らない人にも、

読んでもらいたいなと。

 

PANTAとミュージックマガジンと言えば、「KISS」発売時の

平岡正明さんとの論争が有名ですね。PANTA&HAL解散後に発表されたのが

まさかのスウィート路線で、当時はファンからも批判を浴びてました。

今聴いたら、悪くはないと思いますが、ロックを求めていたファンからすれば

許せなかったんでしょうね。

その辺りの記事も読んでみたいですね。

 

そして2024年2月5日、PANTAの誕生日に最後のアルバムである

「東京オオカミ」が発売予定です。

それに先駆け、2月4日に発売記念イベントが渋谷ラママで行われますね。

この日は都合がつきそうにないので、またライブ配信がされたら見たいなと。

 

   

 


NO.221 今年のクリスマスは静かに…

2023-12-24 00:12:05 | 音楽雑学

昨年もクリスマスソングを集めて紹介したのですが、(NO.114

今年は、あまりにも多くのアーチストが天国へと旅立っていったので、

静かめなものや、胸にジーンと来るような曲を集めてみました。

 

手元にあるのは、昔、FMをエアチェックして編集した

クリスマスソングのカセット。

このカセットは、イージーリスニングのものを中心にしてあります。

意外とYoutubeには、この手のものは少ないですね。

自分自身も詳しくないので、特に説明なしにあげておきます。

 

もみの木 マントバーニ楽団

 

I'll Be Home For Christmas  パーシーフェース楽団

 

神の御子は今宵しも チャーリー・バード

 

ひいらぎ飾ろう ベルディーン・ステンベルグ

 

レットイットスノー ハーブ・アルパート&ティファナブラス

 

リトルドラマーボーイ キングスシンガーズ

 

キャロル・オブ・ザ・ベルズ ジョージ・ウィンストン

 

キャロル・オブ・ザ・ベルズ モルモンタバナクル合唱団

 

O HOLY NIGHT  モルモンタバナクル合唱団

 

受胎告知 アートガーファンクル&エイミーグラント

 

A Dream In The Night クラナド

厳密にはクリスマスソングではないですが、

「天使とクリスマス」という絵本を描いたピーター・コリントンの

「ちいさな天使と兵隊さん」というアニメの主題歌を

クラナドが歌っているものです。

日本未発売ですが、個人的には好きな曲です。

 

またクラナドはサントラも担当しています。台詞無しのアニメなので、

音楽もしっかりと堪能出来ます。

 

きよしこの夜 カーペンターズ

最後は、カーペンターズのクリスマスアルバムから。

カレンの歌声を聴くと、心が癒される感じがします。

自分にとって、カレンの声質がぴったり合っているんでしょうね。

 

以上、静かに過ごしたいクリスマスでした。

 

 


NO.220 QUATERMASS「QUATERMASS」

2023-12-22 01:08:00 | 隠れた名曲

前回、NO,219の記事で、ちあきさんがカバーした井上陽水さんの事を

書いたのですが、色々調べていくうちに、陽水さんのアルバム

「氷の世界」に参加したセッションミュージシャンが

クォーターマスのメンバーだと知ってびっくりしました。

「氷の世界」はロンドンでも録音されたというのですが、この通好みの

グループと関りがあるとは、ちょっとした驚きです。

昔、音楽誌でこのグループの事を書いてある記事を読んで興味を持ち、

CDを買ったものですが、今回、久々に取り出してみました。

 

クォーターマスは、ディープパープルとの因縁があるグループで、

ドラムのミック・アンダーウッドが、リッチー・ブラックモアと友人との事。

またイアン・ギランとロジャー・グローバーが所属していた

エピソード・シックスというグループにクォーターマスのメンバーも

所属していたとの事です。

ブラックモアがクォーターマスの「黒い羊」という曲を

ディープパープルでカバーしようとしたのですが、他のメンバーが

ブルース色の強い曲を拒否し、それが遠因となったのか、

ブラックモアはパープルを脱退することに。

そしてレインボーのアルバムで「黒い羊」はカバーされることに。

 

 

クオーターマスは、ベース、ドラム、ハモンドオルガンの

ギターレスのバンドで、同時期のナイスとも比較されることがありますが、

結構リズム隊がしっかりしていて骨太なイメージです。

 

 

そしてストリングスを取り入れた曲もあったりするのが、

ナイスと比較される理由かと。骨太だけでなく、実験的な事もやっていますね。

 

 

発売は、EMIのハーベストレーベル。ケヴィン・エアーズやロイ・ハーバー等、

癖のあるミュージシャンがアルバムを出していました。

妙に印象に残るジャケットは、ヒプノシスによるものです。

同時期には、ピンクフロイドの「原子心母」のジャケも手掛けていますね。

しかしながら、アルバム1枚しか残していないのは残念です。

ライブ映像とかないとは思っていましたが、短い時間ながら存在していました。

 

 

ハモンドオルガンに拘る姿勢は嫌いではないです。

ただ一般受けは難しいですね。

 

 

 

 


NO.219 ちあきなおみ「ルージュ」

2023-12-18 00:37:19 | ニューミュージック

ちあきなおみさんがニューミュージックに近づいていた時期のアルバムである

ルージュ」と「あまぐも」。昔、紙ジャケで発売されていたCDを

運よく入手出来ましたので、時間のある時に聴いてみました。

 

「ルージュ」は、A面が中島みゆきさんの作品、B面が井上陽水さんと

因幡晃さんの作品を取り上げています。

この作品が発売されたのは、1977年。まだ中島みゆきさんが

デビュ-して間もない頃ですね。

ちあきさんが、研ナオコさんの歌う「あばよ」を聴いて

中島さんに興味を持ったといいます。

そして中島さんも、ちあきさんに歌ってほしい様な事を

新聞で言っていたそうです。話は順調に進み、

アルバム作成へと至ったわけです。

 

ちあきさんの「ルージュ」は、歌謡曲っぽくならないように

元ハプニングスフォー、トランザムのチト河内さんが大人っぽい

イメージで編曲しています。

 

 

後に中島さんもアルバムに収録してますが、ちょっと違うイメージですね。

 

 

「あばよ」は、研ナオコさんのバージョンに近い感じですね。

派手な曲ではないので、アレンジはこんな感じがいいのは同感かなと。

 

 

井上陽水さんの作品は、「氷の世界」は、スピード感がないので、

陽水さんのオリジナルに軍配が上がると思いますが、

「小春おばさん」は、オリジナルに負けない熱唱ですね。

 

 

ちなみに陽水さんの「小春おばさん」は、イギリスのグループである

クォーターマスのメンバーが参加、編曲の星勝さんはキングクリムゾンを

意識した編曲をしていたので、「井上陽水プログレ説」が語られたとか。

 

因幡晃さんは、名曲「わかってください」や「別涙(わかれ)」ですね。

しみじみと歌われているのがいいなと感じます。

しかしながら「サンデーモーニング」の

洒落た感じが個人的には好きだったりします。

 

 

そして次作の「あまぐも」では、もっとアクの強いアーチストの

曲を歌う事になるのですが、さてどう語ればいいのかなと迷ったりしています。

改めて聴いてみると、ちあきさんは実力のある素晴らしいアーチストだと

再確認しました。