月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.269 アルフィーも50周年だそうです

2024-07-21 00:44:51 | アラカルト

今年で結成50周年を迎えるアルフィー。

「メリーアン」のヒットの直前ぐらいからのファンですので、

もう40年ぐらい前からの付き合いですか。月日の経つのも早いものですね。

50周年を記念して、アルフィーのトリビュートアルバムも8月に発売予定です。

偉大なるアーティスト11組が参加した THE ALFEEトリビュートアルバム「五十年祭」が8/14(水)発売決定!

意外なアーチストも参加していますね。NO.268で紹介している打首獄門同好会も

「メリーアン」で参加しています。どんな感じになるのやら。

それにしても個性的なメンバーが集まってますね。

 

そして2024年8月17日(土) 20:00~21:55にBSフジにて

アルフィーの特番が放送されます。

<BSフジサタデープレミアム>『輝き続ける THE ALFEE』

50年の歴史を語るには短すぎますが、多彩なゲストからの面白い話を

期待したいですね。

自分としても、何かアルフィーに関する記事を書きたいですが、

どうしようかなと思っています。

 

そういえば、最近はアルフィーはどんな曲を歌っているのかなという状態です。

こんなんじゃファンとは言えないかもですが。

最新作は、何とアニメのエンディングをやっていました。

アルフィーらしさを感じさせる曲ですね。

 

 

アルフィーはタイアップ曲も数多くありますが、アニメ関連の曲も

結構ありますね。「STARSHIP ~光を求めて~」は、

映画「SF新世紀レンズマン」に使われていましたし。

 

 

「君が通り過ぎたあとに」は、映画「タッチ3」で使用されていますね。

 

 

そして「Brave Love ~Galaxy Express 999」は、

映画「銀河鉄道999 エターナル・ファンタジー」で。

 

 

他にも色々ありますが、なかなかいいですね。

またしても話がそれましたが、記事を考えないとな。

いつの間にか、こういうのも出ていたりして……。

 

 

 

 


NO.268 コミックソングあれこれ

2024-07-14 17:32:55 | 音楽雑学

最近は加藤和彦さん関連のものを色々調べていますが、

やはりフォーク・クルセダーズの「帰って来たヨッパライ」のヒットが

原点とも言えますね。という事で、コミックソングをあれこれ集めてみました。

 

1.「帰って来たヨッパライ」ボサノババージョン

 

元々、「帰って来たヨッパライ」は、テープの逆回転等を使っているので、

ライブでは演奏しにくいのですが、これはガラリと雰囲気を変えていますね。

アルフィーの坂崎幸之助さんと加藤和彦さんの演奏で。

フォークル当時の「帰って来たヨッパライ」ライブバージョンは、

試行錯誤が繰り返された感じですね。

 

 

2.ソルティシュガー「走れコウタロー」

 

この曲も実況部分が早口なのでライブは難しいと思いますが、

しっかりと喋っているのが凄いです。

 

 

3.日本全国酒飲み音頭~電線音頭~演歌チャンチャカチャン~演歌血液ガッタガタ

 

この辺りの曲は、昭和後期に流行っていた感じですね。インパクトは強くて

よく覚えています。

 

 

4.ミス花子「河内のオッサンの歌」

 

もうこんなコテコテな感じで喋る人はいないでしょうね。これもFMで聴いて

忘れられない1曲です。この曲を含めた「ニッポンのオッサンの唄大全集」

なんてアルバムもありますね。

 

 

5. 憂歌団「おそうじオバチャン」

 

大阪となると思いだすのが憂歌団ですね。デビューシングルにしてこの曲。

差別的という事で放送禁止となったりもしました。

後に「お政治オバチャン」という皮肉った曲も作ったりもしています。

 

 

6. 間寛平「ひらけチューリップ」

 

芸人といわれる方には歌が上手い人が多いのですが、この人も意外と

上手かったりします。アルバムを出した事もあったりして、

PANTAが提供した「大阪で生まれた男」とか歌っています。

 

 

7. 嘉門達夫「替え歌メドレー」

 

ゆけゆけ川口浩」を初めて聴いた時は変なおじさんだと思っていましたが、

この人の真骨頂は、やっぱり替え歌ですね。

 

 

8. 打首獄門同好会「カモン栄一」

 

その嘉門達夫さんですが、近年はあまり名前が出てこないと思っていましたが、

しっかり生存していましたね。(失礼)こちらのMVに出演しています。

打首獄門同好会は、コミックバンドではないですが、

歌詞が非常にユニークです。自称、生活密着型ラウドロック。

MVも凝っていて面白いです。

 

 

9. 打首獄門同好会「カモン諭吉」

 

「カモン栄一」は、この曲の続編ですね。この曲のMVも嘉門さんが出演してます。

 

 

なお、打首獄門同好会のベースのJUNKOさんは、見た目は若く見えますが、

年齢は60歳を超えていてビックリです。なお、もっと年齢が上の若く見える人と

日本の米は世界一」という曲で、ある番組でコラボしていました。

いや若くて元気なのはいい事ですね。

 


NO.267 頭脳警察「頭脳警察1」

2024-07-07 21:21:26 | 頭脳警察、PANTA関連

2024年7月7日。敬愛するPANTAが亡くなって1年になります。

早いものですね。今年のPANTAの誕生日だった2月5日にはアルバム

『東京オオカミ』も発売。そしてNO.185で記事にしていた『PANTAライブ葬』

本日、DVDが発売となりました。これで映像を手元に残せます。

発売に感謝します。

 

 

そして今回は、今まで書けないでいた『頭脳警察1』についてです。

ご存じの通り、本来なら1stアルバムとして発売予定でしたが、

内容的に発売は無理という事で、発売中止となっています。

そして急遽、これなら大丈夫と思われる曲を集めて制作された

「頭脳警察セカンド」も結局、1か月ほどで発売禁止となってしまいます。

 

頭脳警察がビクターと契約したのは71年の事。
 
72年1月9日に行われた京都府立体育館でのMOJO WEST、

10日の東京都立体育館でのオールジャパンロックフェスティバルのライブ音源から
 
編集してこの1stが作られたといいますが、本当かどうかは疑問が残ります。
 
それでも頭脳警察の極めて初期の演奏には違いありません。
 
プロデューサーは大船に乗った気持ちでいていいよと楽観的な考えでしたが、
 
まぁ当然の事ながら歌詞等に問題があり、発売中止となってしまいます。
 
しかしながら自主制作でも発売させようという動きがあり、
 
雑誌等にも通販の告知が掲載されたりもしたようです。
 
実際にファンからも送金とかもされていて、頭脳警察活動中に
 
発売の動きもあったようですが、予定通りにはいかず、結局、
 
頭脳警察が解散する75年12月31日、送金してくれたファンに向けて
 
郵送されることになります。枚数にして600枚程度。
 
そして伝説となったのでした。
 
一時期には、やれ30万円だ60万円だというプレミアもついたといわれ、
 
日本のロックアルバムで最も入手困難ともいわれたものです。
 
 
さすがに問題の多いこのアルバムは、再発される事はないだろうと思われました。

赤軍派の上野勝輝氏による「世界革命戦争宣言」をアジテーションした危険な歌詞、
 
「戦争を知らない子供たち」のブラックな替え歌、(作者の北山修さんと
 
杉田二郎さんに許可はもらっているみたいです)
 
「言いわけなんかいらねえよ」の放送禁止用語
 
(さすがに歌詞カードは伏字となっていますが)

大体、ジャケの3億円犯人の指名手配写真からして危険な匂いがしますし。

90年代初めに再発の噂が立ったことがありましたが、実現はしませんでした。

それが21世紀に入ってから本当に再発CD化されたので、驚いたものです。

さすがにビクターからの発売ではなく、インディーズでの再発でしたが…。


この当時は、PANTAとトシのみの編成。メンバーをクビにしてしまい、
 
どうしようもない状況で、苦肉の策でPANTAがギター、
 
トシがコンガで演奏したものです。偶然にもT-レックスと同じような感じの
 
編成だったので比較されたりもしましたね。

パンクの元祖とも言われてきたのでどんな激しい演奏かと期待もしましたが、

2人のみなので音圧は高くはないです。
 
しかしながらインパクトはかなり強いです。

ただ、NO.2にて紹介している「幻野祭」での演奏の方がテンションが高いので、

いささか拍子抜けはしましたが。
 
それでも他のアーチストにはない凄みは感じます。

何かヤバい雰囲気は充分感じ取れるかと思います。
 
 
また、どうしても「革命3部作」に目が行きがちですが、
 
頭脳警察の魅力は激しい曲だけでなく、「さようなら世界夫人よ」のような
 
美しいメロディもあるという事ですね。それは「セカンド」以降に
 
顕著となりますが。
 
 
自分が持っているCDは、紙ジャケ発売のイベントでサインしてもらったものです。
 
PANTAとトシと一緒に書かれたものはこのCDのみですので、
 
今後も大切にしたいですね。

 


NO.266 加藤和彦「ぼくのそばにおいでよ+2」

2024-07-06 08:09:41 | 日本のフォーク

いつも拝見している某タワーレコードのオンラインショップ、

何気に加藤和彦さんを検索してみたら、何と前に見た時は品切れ状態だった

70年代初期のソロアルバム2枚が在庫ありになっていました。

サディスティック・ミカ・バンドの前の段階、加藤さんがニューロックへと

近づこうとしていた時期のアルバムですが、躊躇している間に入手困難と

なっていました。これは買わねばと思いました。

更にオンラインショップでは、ポイント15%が付くセール中でした。

これはラッキーですね。それにしても、映画公開の影響なのか、

それともタワーレコードの意見広告で加藤さんが起用された影響なのか。

再プレスされたのか在庫をかき集めたのかは知りませんが、

入手出来てラッキーでした。

 

 

まずは「ぼくのそばにおいでよ」ですが、加藤さんにとっては、

自分の出した要望が受け入れられず、更に勝手に曲順が変えられたり、

アルバムのタイトルが変更されたりと、非常に不満が残っていました。

そしてアルバムに「児雷也顛末記」なる抗議文が掲載されるという

事態になったりします。本来なら2枚組で「児雷也」というタイトルに

したかった事、「児雷也冒険譚」と「オロチマルの逆襲」という曲が

カットされた事、曲順が変更された事、意図しなかったシングル曲を

挿入された事、それらを販売会議で決められ、作者の同意はなかったと、

これらがすべて事実なら、文句も言いたくなるでしょうね。

確かに会社としてはレコードを売りたいですし、実際、加藤さんの出した

シングルは売れてなかったので、テコ入れはしたかったでしょうね。

 

とはいえ曲自体は、なかなか興味深いものもあります。

「9月はほうき星が流れる時」とか、加藤さん流の穏やかさを感じます。

 

 

また、ちょっと中華風のゆったりとした感じの曲も加藤さんらしいかなと。

 

 

本来の2枚組のものも聴いてみたいですが、もう叶わぬ夢ですね。


NO.265 意外な所にラスボスが……

2024-07-01 00:21:40 | 音楽雑学

最近見たディスクユニオンのYoutubeチャンネルの動画で

興味深いものがありましたので紹介してみます。

CDが発売されたのは80年代の初めの方ですが、極めて初期のものに関しては、

特徴があるものが多かったりします。今回は東芝EMIの初期のCDに関してですね。

非常にマニアックな話となりますが、ご容赦下さい。

 

 

当時の東芝EMIですが、CD発売初期の頃は、まだ自社での工場を

持っていなかったりします。その為、CBSソニーに委託してCDを作り

それを販売していました。期間的には1年ぐらいと短いですので、

CDの刻印にCBSソニーの名前が刻まれた東芝EMIのCDは珍しい事になります。

 

そしてマニア的には非常に困るのですが、この当時の委託されたCDには

帯とかはなく、金色の丸いステッカーというかシールに作品名やアーチスト名が

書かれていました。当然、殆どの人は捨てていると思いますので、

これが付いているものを探すのは非常に困難です。(動画参照)

そしてマニアには有名な、標準規格での世界発売前にフライングで売られて

いちゃもんがついたビートルズの『アビーロード』、これにも金丸ステッカー

バージョンが存在していて、それが付属されているものは

殆どないとも言われています。これの未開封とか持っていたら、

買取価格はどれくらいになるのだろうかと思ってしまいます。

 

動画で紹介されているのは、ストーンズの『刺青の男』、

ポール・マッカートニーの『TUG OF WAR』、

デヴィッド・ボウイの『レッツ・ダンス』、

そしてビートルズの『アビーロード』。

これらを全て金丸ステッカー付きで集めるのは困難の極みです。

 

更に恐ろしい事に、これらを上回るラスボスがいるという事で、

どんなものかと思っていたら、何とピンクフロイドの『狂気』なのだと。

『狂気』のCDにも色々なバリエーションがありまして、NO.100でも

モービルフィディリティ盤を紹介しましたが、それよりもはるかにレアとの事。

確かに『狂気』の初期CDの金丸ステッカー付きなんて

存在さえ知りませんでした。市場にも出る事は皆無なのだとか。

 

そして更に注目すべきなのは、この東芝初期版のCDの『狂気』は、

日本独自のマスターとしてアナログ時代に発売された

プロユースシリーズのものを使っているとの事です。同時期の回収版の

『アビーロード』もプロユースシリーズから作製されているので、

そこの所も、マニア的には価値を見い出すのかなと。 

 

ピンクフロイドに関しては、初めて発売されたCDのラインナップにある

『炎』の青箱帯仕様のものが最難関と思っていましたが、

それに匹敵するものがあるとは。改めて思いますね。

『マニアの道は獣道』だと。