月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.18 エヴァンゲリオンとクラシック

2022-02-28 08:52:56 | 音楽雑学

クラシック関係の記事の続き、ロシア関係の音楽と格闘家について

考えていたのですが、ウクライナ情勢が洒落にならない状態になって

きましたので、残念ながらボツに。別の事から考えてみました。

クラシックは、昔からCMとかアニメとかにも使われてきましたが、

一番印象に残ったのは何かと考えてみましたら、

すぐに思いついたのがエヴァンゲリオンでした。

 

新世紀エヴァンゲリオンは、1995年から96年にTV放送されたアニメで、

翌年劇場版が公開され社会現象へとなっていくのは承知の通りです。

後日パチンコ化もされ、本来自分には関わる事がなかったはずの

パチンコへの道を開いた、ある意味自分の人生を変えた罪深いアニメです。

(まあ自業自得ですけどね)

 

TV版では、認知度の高い有名な曲が使われています。

まずは、ヘンデルのオラトリオ「メサイヤ」より「ハレルヤ」

アスカが精神攻撃をされるシーンにて使用されています。

そしてレイがロンギヌスの槍を使用するシーンでは、

「メサイヤ」の終曲の合唱「ほふられた子羊こそは」も使用されています。

 

ヘンデル:オラトリオ「メサイア」より“ハレルヤ・コーラス” - YouTube

ヘンデル: オラトリオ「メサイヤ」:ほふられた子羊こそは・・・アーメン [ナクソス・クラシック・キュレーション #ゴージャス] - YouTube

 

そして印象的に使われたのは、ベートーベンの交響曲第9番

第4楽章より「歓喜の歌」。

物語のクライマックスというべき渚カヲルとの戦いのシーンで使用されました。

音楽とシーンが上手くマッチしていて、否が応でも印象に残る事になりました。

 

被災地に届け!~佐渡裕 一万人の第九 - YouTube

 

 

劇場版に関しましては、静かで美しい曲が使われていましたね。

 

J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲 第1番~プレリュード~/中木健二 - YouTube

 

バッハ - 管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV1068より 第2曲 G線上のアリア カラヤン ベルリンフィル - YouTube

 

パッヘルベル - 3声のカノンとジーグ ニ長調(編曲:M・ザイフェルト)より カノン カラヤン ベルリンフィル - YouTube

 

スタッフロール中に流れるカノンはとても印象的でした。

 

半面、予告編で使われたヴェルディの「怒りの日」は劇的で、

曲名を知らなかった当時は、何かヤバいものが来るのではないかと戦慄した記憶があります。

 

ヴェルディ - レクイエム 怒りの日/カラヤン スカラ座 - YouTube

 

余談ですが、モーツアルトの「怒りの日」は同名異曲で、

これもゲームやCMでよく使われていますね。

 

モーツァルト《レクイエム》「怒りの日」カラヤン指揮/ベルリンフィル - YouTube

 

まあこんなところでしょうか。当時は、エヴァンゲリオンに使われたBGMやクラシックを

演奏するコンサートもあったりして、自分もCD買ったりしたのを思い出しました。

 

とりあえず、クラシックに関する話題はこれまでとします。

ネタ的には、ロックアーチストが演奏したクラシックとか、

考えているのもありますが、じっくり調べてから、

また別の機会に書こうかなと思います。

 

 


NO.17 聴いた事あるけどタイトルがわからない曲 クラシック編その2

2022-02-23 20:17:28 | 音楽雑学

前回に引き続きまして、穴埋め&時間稼ぎの行き当たりばったり企画。

クラシック探求の旅。今回は行進曲編です。

YouTubeを検索していて気が付いたのですが、

クラシックで聴いたことあるような曲は、行進曲が多いんですね。

まあ行進曲ではないですが、この曲とかはBGMとかには使われやすいですね。

 

#4K# カルメン組曲より前奏曲 Bizet:Carmen Suite メセナ市民交響楽団 第7回定期演奏会 - YouTube

 

ビゼーのカルメン組曲は全曲は非常に長いです。

 

前置きはこれくらいにしてまずはこの曲から。

 

ラデツキー行進曲 ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート - YouTube

 

ヨハン・シュトラウスのこの曲は、クラシックには珍しく、

拍手を強要することで有名ですかね。

 

続いてこの曲

 

タイケ「旧友」 カラヤン・ベルリンフィルブラス - YouTube

 

これはドイツの行進曲ですね。

 

続いて有名どころから

 

【音楽】 行進曲「威風堂々」第1番 ~海上自衛隊東京音楽隊~ - YouTube

 

作曲者はエルガー。リッチー・ブラックモアズレインボーのライブでは、

オープニングに使われていました。

 

 

結婚式の定番中の定番のこの曲も正式名称は行進曲なんですね。

 

メンデルスゾーン/「夏の夜の夢」結婚行進曲 - YouTube

 

⛪️結婚行進曲 ワーグナー Wedding March - YouTube

 

メルデルスゾーンのは、「夏の夜の夢」、

ワーグナーのは、歌劇「ローエングリン」で使われています。

「ローエングリン」は悲劇なので、結婚式にはどうかという

意見もありますが、美しい曲には変わりありません。

 

悲しいこの曲も行進曲の名が付くのですね。

 

葬送行進曲《海上自衛隊儀礼曲》(Marche funèbre "Japan Maritime Self-Defense Force Ritual songs") - YouTube

 

ショパンは、悲しいけれど美しい曲が印象的です。

12の練習曲OP10より第3番ホ短調「別れの曲」も有名ですね。

 

最後に日本が誇る行進曲を。正式名称は、行進曲「軍艦」だそうです。

 

【音楽】 行進曲「軍艦」 ~海上自衛隊東京音楽隊~ - YouTube

 

この曲が何故昔のパチンコ屋のBGMになったのでしょうか?

 

 

調べているのがなかなか面白いので、もう何回かやろうとは思います。

 

そして番外編。

子供の頃、「オーケストラがやってきた」という番組をやってまして、

番組はろくに見ていないはずなのに、

何故かオープニングテーマと山本直純さんの姿は記憶に残っています。

ついでに調べてみたら、シュトラウスの「常動曲」という曲だそうです。

 

Strauss - Perpetuum mobile - Karajan - YouTube

 

肩肘張らずに聴ける曲なので、いい選曲だなとは思いますね。

山本直純さんの人柄もよかったのも印象的だったかなと。

 


NO.16 聴いた事あるけどタイトルがわからない曲 クラシック編

2022-02-21 00:49:25 | 音楽雑学

本来ならJ.A.シーザーについての記事の続きを書く予定でしたが、

参考にしようとしていた資料をどこかにしまい忘れてしまいました。

(だらしのない人間だとわかるなぁ)

見つかるまでの時間稼ぎ&穴埋め企画して思いついたのが、

聴いた事あるけどタイトルが思い出せない曲を探してみようです。

とりあえずYouTubeを検索してみます。

 

まずはこれはタイトルわかる人も多いかな?

「オレたちひょうきん族」のオープニングにも使われていました。

 

ロッシーニ - 歌劇《ウィリアム・テル》序曲 カラヤン ベルリンフィル 1983 - YouTube

 

ロッシーニ作曲の歌劇ですが、有名な部分は、

後半以降のスイス軍の行進という部分です。

 

 

次は運動会でのBGMの定番、昔の人にとっては文明堂のCMソングですね。

 

カラヤン指揮 オッフェンバック作曲 喜歌劇「天国と地獄」序曲 - YouTube

 

オッフェンバック作曲のこの曲も、有名な部分は第3部の

カンカンまたはギャロップいう部分です。

 

これも運動会のBGMとしては定番ですが、

自分はタイトルを知りませんでした。

 

ネッケ:クシコス・ポスト Hermann Necke:Csikos Post - YouTube

 

クシコスポストは郵便馬車という意味だとか。

世界的にもあまり知られていない作曲家の

この曲を運動会に取り入れたのは誰でしょうねぇ。

 

この曲もCMとかにもよく使われていますね。

 

Johannes Brahms -- Hungarian Dance No.5 - Hungarian Symphony Orchestra Budapest - YouTube

 

ブラームス作曲のハンガリー舞曲第5番です。

よく似たタイトルのリストのハンガリー狂詩曲の第2番は、

トムとジェリーの「THE CAT CONCERCO」という話で使われたそうです。

 

自分はクラシックは詳しくはないですが、調べてみるとなかなか面白いですね。

何回かにわけて書いてみようかな。今回は運動会のBGMばかりになったので、

次は視点を変えてみようと思います。


NO.15 映画「STILL DREAMIN’」

2022-02-18 09:12:53 | 映画

見ようと思っていましたがなかなかタイミングが合わず、

公開終了ギリギリで何とか見る事が出来ました。

「STILL DREAMIN’」-布袋寅泰 情熱と栄光のギタリズムー

40周年のアニバーサリーという事で、

布袋さんについての知識はあまりないですが、

勉強するつもりで観させてもらいました。

 

一日1回のみ、夜間のみでしたので、早めに食事を済ませ映画館へ。

特別料金とは聞いていましたが、料金は2500円也。

ちょっと高いなと思いながら入場。

入場特典にちょっとした漫画が掲載されているリーフレットをもらいます。

っていうか、後編って書いてありますけど。

入場特典で何度も見させようっていうスタイルは嫌いです。

 

個人的にはBOØWYのエピソードや貴重な映像が観れればとは思いましたが、

スタートはBOØWY解散後、BOØWYでの夢が叶ってさて次はどうすればいいかと

悩むシーンから始まって少々肩透かし。

やはりBOØWYはスルーしてしまうのか…。

 

今回はドキュメントだけではなく、少々フィクションも含まれ、

節目ごとに謎の男が現れ助言をもらうシーンが出てきます。

当時のままの若い姿の布袋さんとの会話のシーンもあり、

そっくりな役者さんを見つけてきたのかなと思いましたが、

後でパンフレットを見たら、ディープフェイクなる手法を使い、

別の人物で撮影をして顔だけ当時の布袋さんの顔に変えたそうです。

もちろん動きもあるので単純な作業ではなく

納得のいく出来になるまでには苦労したようです。

 

話は40周年記念の武道館ライブを軸に

時には昔に戻ってのエピソードを入れる形で進めました。

コロナの変異株が猛威を振るう中での滞在中のロンドンからの帰国は

バッシングを受け、結局無観客での配信となった武道館公演。

ライブをやりたくても観客の前では演奏出来ない

ミュージシャンの苦悩は痛いほどわかりました。

 

コンサートのリハーサルシーンとか、

なかなか見られないシーンもありましたが、

演奏シーンは細切れで、じっくり聴けなかったのが残念。

世界進出の夢も挫折しかけるも、諦めずに夢を追い続け、

憧れのデヴィットボウイとの共演を果たしたり

タランティーノ監督に気に入られ

Battle Without Honor or Humanity」が映画「キルビル」に使用され

世界的に名が知られるようになり、

ついにはローリングストーンズの東京公演での共演も果たしたりしてます。

まあドキュメントですのでサクセスストーリーが中心になりますが、

捻くれた自分としては、生涯のテーマでもある

「ギタリズム」についての思いとか、

東北復興のためのチャリティーに何故BOØWYではなく

コンプレックスが復活したのか、

そういう話も聞きたかったですね。

やはりBOØWYの復活はありえないって事ですかね。

映画としては、布袋さんをよく知るファン向けの作品ですね。

 

本編はここまで。以後次回予告です。

 

音楽関係の映画、以前書いたものは4月以降に集中して公開されるので、

どう時間を取るか検討中。「ウエストサイドストーリー」は

また見る機会があると思うので、見送りになりそう。

そしてCMでちらっと見たのですが、7月ぐらいに

「エルビス」公開予定と。これは気になる。


NO.14 天井桟敷 呪術音楽劇「邪宗門」

2022-02-16 01:24:09 | J.Aシーザー、天井桟敷関連

1993年頃ですか、ある音楽誌のCD紹介の小さな記事として

見つけたのがこの「邪宗門」です。

初めて聴いたシーザーの音楽であり、天井桟敷の演劇の音源でした。

小さな店では取り扱いがないと思い、大きめのレコード屋に

探しに行った記憶があります。

 

天井桟敷の演劇である「邪宗門」は、まずヨーロッパにて公演が行われ

1972年の1月に渋谷公会堂にて1回限りの凱旋公演として

行われたものです。

「革命の演劇でなく演劇の革命を」という事で、

最後には黒子に支配されていた役者もすべてを投げ出し崩壊していく、

血生臭い演劇であり、当時は御詠歌ロックと言われたシーザーの音楽が

全編に響き渡っています。

寺山修司さんによる演出で、黒子が客を煽ったりして

危険な空気の漂う中の公演だったとの事。

実際に乱闘による中断もあったといいますし、

寺山さんは、ドスを隠し持って演劇に臨んだとの逸話もあります。

まあ入手した当時は、えらいものを聴いてしまったという思いがありましたが、

それ以降、シーザー関連の音源を探し続けることになりました。

万人向けではない「邪宗門」ですが、覚悟のある人は聴いてみてください。

 

なお後年、CDブックという形ですが、シーザー所有のテープから

編集された別音源も発売されています。

 

 

ビクター盤アルバムには収録されなかった三上寛さんの熱唱も収録された

より完全に近い盤になります。

(三上さんの歌詞には放送禁止な四文字もあったりして流石に当時は収録が厳しいかと)

音質的にやや劣る部分もあるので一長一短ですが、

興味があれば出来れば両方聴いてもらいたいところです。

とはいえ、オリジナルのビクターのアナログ盤は帯付き備品なら6桁価格、

高品質CDの紙ジャケでも再発されてますが、それも入手困難、

CDブックもまた然り也。う~む。