月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.236 新居昭乃 「空の森」

2024-02-16 00:53:09 | 女性ボーカル

NO.229で紹介したザバダック以外にも、好みの女性ボーカリストは

何人もいます。その中の一人が新居昭乃さんです。

 

元々ザバダック絡みで知ったと思いますが、(曲の提供とかで)

この人は初期の頃は、ゲームのサントラとかイメージアルバムにて

歌っていた人です。デビューアルバムは80年代に出しています。

ポプコンにも出場経験もありますね。

 

 

ファーストアルバム発売から10年以上、個人名義でのアルバムは

発売されませんでしたが、地道に活動はしていたようです。

11年ぶりに発売されるアルバムに先駆けて発売されたのが、

このアルバムです。ゲーム等の音楽やイメージアルバムに提供した

曲の中から選んだベストアルバムです。

優しい感じのイメージの曲が多いですね。

「ロードス島戦記」のイメージソングである

「風と鳥と空」はお気に入りの曲です。

 

 

また「ロードス島戦記」に提供し加藤いづみさんが歌っている

「Adèsso e Fortuna〜炎と永遠〜」のセルフカバーも印象的です。

 

 

昭乃さんにとって重要な人物は、やはり菅野よう子さんですね。

そして自分にとっても、菅野よう子さんの名前を初めて知る事になりました。

「マクロスプラス」で歌われた「VOICES」は、昭乃さん自身の作品ではないですが、

菅野さんの作曲、編曲の良さが実によく出ている名曲と思います。

 

 

そして「WANNA BE AN ANGEL」。劇場版マクロスプラスで使用されたこの曲も、

菅野さんらしさが出ています。

 

 

そして次作の「空の庭」で歌われた「人間の子供」。

インパクトは大きかったです。優しい気持ちになれるというか。

 

 

新居昭乃さん、久しぶりに聴いてみたけど、

穏やかな気持ちになれるいい曲ばかりで癒されます。

疲れた気持ちになった時には聴きたいですね。


NO.228 メアリー・ブラックに魅せられて

2024-01-18 00:23:14 | 女性ボーカル

アイルランドの音楽に興味を持つようになってから、

色々なグループやアーチストを聴いてきました。

その中でも印象深かったのは、メアリー・ブラックですね。

嘗てはアイルランドで一番売れていた歌姫とも言われた人です。

 

メアリーが初期に参加していたのは、アイルランドのトラッドのグループでは

名門と言われている、ディ・ダナンです。このグループは、

モーラ・オコンネルやドロレス・ケーンといった素晴らしいボーカリストが

所属していました。メアリーもその一人になります。

 

ここで歌われる「ソング・フォー・アイルランド」は名曲ですね。

紹介するのは、再録音されたバージョンです。

 

 

その後、メアリーはソロ歌手としてデビューします。

5枚目のアルバムである「ノー・フロンティアーズ」が

日本で初めて発売されたアルバムですね。

タイトル曲の出来が素晴らしく、彼女の代表曲と言えるでしょう。

文句なしの名曲です。

 

 

「ノーフロンフィアーズ」からもう1曲。こちらはライブです。

 

 

4枚目の作品から。タイトル曲の「暗くなるまえに」は、

かのサンディ・デニーの作品。心洗われるような曲ですね。

 

 

3枚目の「ウィズアウト・ザ・ファンファーレ」からは「エリスアイランド」

しっとりした感じの曲ですね。

 

 

メアリー・ブラックの初来日は1990年なんですね。

日本で初めてアルバムを発売してすぐと、意外に早い来日ですね。

そしてその後は、JR東海の「日本を休もう'92」で

「ソーン・アポン・ザ・ローズ」がCMソングに採用されます。

 

 

 

他にも素晴らしい曲が沢山ありますが、今回はここまでで。

メアリーのアルバムは、現在廃盤なものが多いので、ここは復刻を希望します。

 

 

 

 


NO.227 エンヤ「ペイント・ザ・スカイ~ザ・ベスト・オブ・エンヤ」

2024-01-11 00:10:05 | 女性ボーカル

アイルランドの音楽に興味を持つきっかけになったのは、エンヤですね。

アルバム「ウォーターマーク」に収められた音楽は、

自分にとっても衝撃的でした。何度もオーバーダビングされ作られた曲は、

とても繊細で心に響き、そして独創的でした。

ワールドミュージックが流行した時期でなければ

出会えなかったかもしれませんが、まさか世界的なアーチストになろうとは、

この時は夢にも思いませんでした。

 

NO.226 でも書いてありますが、クラナドというグループが

エンヤの親族で、クラナドのボーカルのモイアが実の姉となります。

実は一時期、エンヤもクラナドに参加しています。

ただエンヤとしてはクラシックに興味を持っていたため、

トラッドが持ち味だったクラナドとは音楽性の違いで短期間で脱退しています。

 

エンヤの音楽は、初期は多重録音を中心にしていたため、

制作にはどうしても時間がかかります。

「ケルツ」でソロデビューしてからの最初の10年で作られたアルバムは4枚。

その中からエンヤ自身が選曲し、曲順も決められたのがこのベストアルバムです。

(日本盤ボーナストラックには「きよしこの夜」も含まれますが)

最初の「ケルツ」は元々、BBCのドキュメンタリー用の音楽として

作られたものですが、好評だったためにアルバムが発売され、

それがきっかけとなり「ウォーターマーク」へと繋がっていきます。

タイトル曲の「ウォーターマーク」のインストもいいですが、

やはり「オリノコ・フロウ」のインパクトは絶大でした。

 

 

次作「シェパードムーン」も大ヒットして人気は世界的なものとなりましたね。

映画でも使われた「ブック・オブ・デイズ」が有名ですか。

CMでも使われている「カリビアン・ブルー」がいいですね。

 

 

そしてまた時間をかけて制作された「メモリー・オブ・トゥリーズ」。

タイトル曲を聴くと、まるで時間がゆっくりと流れる様に感じます。

 

 

今回はベスト盤を紹介しましたが、アルバムの他の曲もいい曲ばかりなので、

出来ればアルバム全てを聴いてもらいたいとは思いますね。

久しぶりに引っ張り出して聴きましたが、癒されました。