月の裏側〜reprise〜

捻くれ者が音楽を語ったらどうにも収拾がつかなくなった件。マニアックな作品紹介と自分自身の音楽関係の思い出話を中心に。

NO.230 今後注目の音楽映画

2024-01-28 00:03:18 | 映画

自分がよく行く映画館ですが、老朽化も進み、経営もかなり厳しいようです。

昨年暮れには料金も値上げし、更に寄付を募っています。

大手では扱わない映画を上映してきましたので、

何とか踏ん張ってもらいたいですね。

そう言いながら、映画を見る機会も減ってきていますので、

近日上映予定の音楽映画を調べてみました。

 

ROLLING STONE ブライアン・ジョーンズの生と死

 

謎の死を遂げたブライアン・ジョーンズは殺されたのではないか?

という疑惑に関して追求していくドキュメンタリー。

数年前の作品になります。上映中の劇場が少ないですが、

今後増えるのでしょうか?ちょっと気になります。

 

 

フレディ・マーキュリー The Show Must Go On

 

昨年、紅白にも出場したクイーン+アダム・ランバート。

未だに日本でも人気の高いクイーンですが、

最新のフレディのドキュメンタリーが2月16日から日本でも公開されます。

世界に先駆けての公開だそうですが、1時間に満たない作品ですので、

少々物足りないかも。でもファンならチェックでしょうね。

 

 

オスカー・ピーターソン

 

自分はジャズに関しては詳しくないですが、それでも名前は知っているのが

オスカー・ピーターソンです。彼のピアノは確かに独創的です。

もうすぐ生誕100周年を迎える、彼の伝記的映画です。

多くのロッカー達にも影響を与えてきた人ですので、

これはじっくりと見てみたいですね。

 

 

ボブ・マーリー ラスト・ライブ・イン・ジャマイカ レゲエ・サンスプラッシュ

 

NO.169で紹介しているボブ・マーリーの映画の続報はまだですが、

嘗て公開されたボブ・マーリーの映画のデジタルリマスター版が

2月9日から順次公開されますね。予習に見るのもいいかも。

 

 

リトル・リチャード アイ・アム・エブリシング

 

NO.211の映画で映像も見たのですが、兎に角インパクトが強かった

リトル・リチャード。ビートルズやストーンズ、そして多くのミュージシャンに

影響を与えてきたレジェンドに関する映画です。

3月以降に公開となりますが、地元にはいつ来るのだろうか?

これは見たい映画ですね。

 

 

COUNT ME IN 魂のリズム

 

レジェンドドラマー達がドラムへの熱い思いを語る

一風変わったドキュメンタリー。これは興味ありますね。

3月15日以降、順次公開です。

 

 

モンタレー・ポップ

 

1967年6月に行われたモンタレーポップフェスティバルの映像を

4K・5.1CH版でレストアしたものです。

日本で正式に劇場公開されるのは、今回が初だという事です。

参加メンバーが凄いです。ジャニス・ジョプリン、ママス&パパス、

サイモン&ガーファンクル、ジェファーソンエアプレイン、

アニマルズ、フー、ラヴィ・シャンカール、オーティス・レディング、

そしてジミ・ヘンドリックス。

この豪華メンバーの映像が、かなり綺麗になっているので、

是非、劇場で見てみたいです。3月15日以降、順次公開です。

 

 

 

そして日本公開は未定ですが、公開されたら絶対見たい映画が

ミスター・ジミーです。

これは、レッド・ツェッペリンのトリビュートバンドをやってきた

ジミー桜井さんの渡米してからの行動を映画化したドキュメントです。

ジミー・ペイジになりきり、この年代にはどういうギターを奏でたか

自分にインプットして演奏するという徹底ぶりで、

ジミー・ペイジ本人にも認められるほどです。

 

 

現在、ジョン・ボーナムの息子のジェイソンと共にJBLZEで

ツェッペリンのトリビュートバンドをやっています。

日本人が活躍している映画なんだから、すぐに日本でも公開してほしいですが、

マスコミも音楽事務所も、自分の所にうま味が無いものは

相手にしないんでしょうね。まぁ何か大きな賞を取ったりで

話題になったら別でしょうが。

兎に角、早く日本でも公開してくれる事を切に願います。

 

 

 


NO.229 ザバダック「LIVE」

2024-01-23 01:01:09 | 厳選ライブ盤

アイルランド関係は、とりあえず終了しますが、

丁度いい機会ですので、なかなか触れる事のなかった女性ボーカルものについて

書いていこうかなと思います。

まずは、やはり自分にとって外せないのがザバダックですね。

 

ザバダックとの出会いは、たまたま読んだマイナーな音楽雑誌の記事から。

面白そうなグループだなと思っていたら、

近所のレンタル屋に置いてあるのをたまたま見つけました。

とりあえず借りてみたら、自分の好みにピッタリと合ったわけです。

 

メンバーは、吉良知彦さんと上野洋子さんの2人。

これが黄金期のメンバーです。自分にとっては、

上野洋子さんの声が凄く好みだったんです。

「飛行夢」、「遠い音楽」と良作が発表された後に発売されたのが「LIVE]。

1991年1月11日のシアターコクーンでのライブです。

恐らくこの時が一番、乗りに乗っていた時期ではないかと。

環境音楽でもなく、かといってプログレという程でもない、

ザバダックの音楽は独自の音楽という感じですね。

 

 

何処か民族音楽っぽいテイストもあったりして、好みにドンピシャでした。

もちろん、上野さんの歌声だけでなく、吉良さんのギターも印象的です。

時には切ない演奏もあったりして。

 

 

ライブの後半には、ノリノリの演奏もあったりします。

お客さんと一緒に盛り上がります。

 

 

そしてライブではアレンジを変えて演奏される曲も。

アコースティックバージョンで、より歌詞が身に染みるように感じる

「遠い音楽」は屈指の出来かと。

 

 

残念ながら、上野洋子さんは1993年の日比谷野音のライブを持って

脱退します。更に残念ながら、上野さんのいた時期の音源(MMG時代)は、

サブスクでも登録されていないんですよね。

幸いにもこの「LIVE」に関しては、後年、同時期に発売されたビデオ映像と共に

再発されました。探せばまだ買えるのではと思います。

 


NO.228 メアリー・ブラックに魅せられて

2024-01-18 00:23:14 | 女性ボーカル

アイルランドの音楽に興味を持つようになってから、

色々なグループやアーチストを聴いてきました。

その中でも印象深かったのは、メアリー・ブラックですね。

嘗てはアイルランドで一番売れていた歌姫とも言われた人です。

 

メアリーが初期に参加していたのは、アイルランドのトラッドのグループでは

名門と言われている、ディ・ダナンです。このグループは、

モーラ・オコンネルやドロレス・ケーンといった素晴らしいボーカリストが

所属していました。メアリーもその一人になります。

 

ここで歌われる「ソング・フォー・アイルランド」は名曲ですね。

紹介するのは、再録音されたバージョンです。

 

 

その後、メアリーはソロ歌手としてデビューします。

5枚目のアルバムである「ノー・フロンティアーズ」が

日本で初めて発売されたアルバムですね。

タイトル曲の出来が素晴らしく、彼女の代表曲と言えるでしょう。

文句なしの名曲です。

 

 

「ノーフロンフィアーズ」からもう1曲。こちらはライブです。

 

 

4枚目の作品から。タイトル曲の「暗くなるまえに」は、

かのサンディ・デニーの作品。心洗われるような曲ですね。

 

 

3枚目の「ウィズアウト・ザ・ファンファーレ」からは「エリスアイランド」

しっとりした感じの曲ですね。

 

 

メアリー・ブラックの初来日は1990年なんですね。

日本で初めてアルバムを発売してすぐと、意外に早い来日ですね。

そしてその後は、JR東海の「日本を休もう'92」で

「ソーン・アポン・ザ・ローズ」がCMソングに採用されます。

 

 

 

他にも素晴らしい曲が沢山ありますが、今回はここまでで。

メアリーのアルバムは、現在廃盤なものが多いので、ここは復刻を希望します。

 

 

 

 


NO.227 エンヤ「ペイント・ザ・スカイ~ザ・ベスト・オブ・エンヤ」

2024-01-11 00:10:05 | 女性ボーカル

アイルランドの音楽に興味を持つきっかけになったのは、エンヤですね。

アルバム「ウォーターマーク」に収められた音楽は、

自分にとっても衝撃的でした。何度もオーバーダビングされ作られた曲は、

とても繊細で心に響き、そして独創的でした。

ワールドミュージックが流行した時期でなければ

出会えなかったかもしれませんが、まさか世界的なアーチストになろうとは、

この時は夢にも思いませんでした。

 

NO.226 でも書いてありますが、クラナドというグループが

エンヤの親族で、クラナドのボーカルのモイアが実の姉となります。

実は一時期、エンヤもクラナドに参加しています。

ただエンヤとしてはクラシックに興味を持っていたため、

トラッドが持ち味だったクラナドとは音楽性の違いで短期間で脱退しています。

 

エンヤの音楽は、初期は多重録音を中心にしていたため、

制作にはどうしても時間がかかります。

「ケルツ」でソロデビューしてからの最初の10年で作られたアルバムは4枚。

その中からエンヤ自身が選曲し、曲順も決められたのがこのベストアルバムです。

(日本盤ボーナストラックには「きよしこの夜」も含まれますが)

最初の「ケルツ」は元々、BBCのドキュメンタリー用の音楽として

作られたものですが、好評だったためにアルバムが発売され、

それがきっかけとなり「ウォーターマーク」へと繋がっていきます。

タイトル曲の「ウォーターマーク」のインストもいいですが、

やはり「オリノコ・フロウ」のインパクトは絶大でした。

 

 

次作「シェパードムーン」も大ヒットして人気は世界的なものとなりましたね。

映画でも使われた「ブック・オブ・デイズ」が有名ですか。

CMでも使われている「カリビアン・ブルー」がいいですね。

 

 

そしてまた時間をかけて制作された「メモリー・オブ・トゥリーズ」。

タイトル曲を聴くと、まるで時間がゆっくりと流れる様に感じます。

 

 

今回はベスト盤を紹介しましたが、アルバムの他の曲もいい曲ばかりなので、

出来ればアルバム全てを聴いてもらいたいとは思いますね。

久しぶりに引っ張り出して聴きましたが、癒されました。


NO.226 クラナド「マジカルリング」

2024-01-06 01:09:38 | 隠れた名曲

元旦の大地震、2日の飛行機事故と、かなり精神的に堪えました。

全てのテレビ局では地震関連の報道番組。早く避難してください、

逃げろの字幕。お正月気分は何処かへと行ってしまいました。

自然の事とはいえ、あまりにも無慈悲な仕打ち。

被害にあわれた人には何て言葉をかけたらいいのかわかりません。

 

そんな状態でも仕事には行かねばなりません。

何か落ち着けるような曲を聴きたいと思い、思いついたのがクラナド。

アイルランドのグループで、エンヤの親類の人で構成されているグループです。

ボーカルのモイアは、エンヤの実の姉です。

NO.221でも1曲取り上げていますが、やはりここは一番のお気に入りである

「ハリーズゲームのテーマ」を聴こうかなと。

 

 

元々はイギリスのテレビドラマのエンディングに使われた曲です。

ドラマ自体は血生臭い部分がありますが、曲はとても荘厳で美しいです。

 

そしてもう1曲印象的な曲が。アイルランドの古い歌で「刈株の緑野」。

「クラナド2」でも録音されていますが、再録音されています。

この曲も心を落ち着かせる名曲だと思いますね。

 

 

このアルバムは、今までゲール語で歌っていたクラナドが、

初めて英語での歌に挑戦したものになりますが、

やはりゲール語の方がしっくりくるかも。

 

本当なら、U2のBONOとデュエットしている

「IN A LIFETIME」も収録されているベスト盤の「パーストプレゼント」を

紹介するつもりでしたが、見つからないのでこのアルバムになりました。

これはこれでいいアルバムですけどね。

 

 

これで少しは心が落ち着いた感じですね。

この手のアルバムはなかなか紹介していなかっただけに、

いい機会ですので、何回かに分けて紹介していこうかなとは思います。

いつもの如く、多少マニアック方面に傾くとは思いますが。