昨日、18回目の発表会が無事に終わりました。
前日が、ホール休館日にあたり、今年は当日9時の開館と同時に準備を始め、10時開演ということで、前日から緊張感をもって過ごしていた…はずが…なんと…ほぼ、ホールへ到着というところになって、「許可証」←(ホール使用の為のもので、これがないと入れない!)を忘れたことに気が付き
ひぇぇぇぇぇぇ~~~~~~~~~~~
大急ぎで、家に戻り、許可証を持ってホールへ…
とんだハプニングからスタートした発表会だが、午前の部は滞りなく終わり、第2部へ…
第2部は、今年初舞台の小さな方から大学生までの学生さんを中心に構成してみたが、本当によく音楽的に歌って弾けた方が多く、アナウンスしながら、感心してしまった。年中さんのRくんは、午前中から元気爆発で、「演奏会」なのに「運動会」のようにロビーを走り回っていたので、本番は眠くなってしまうのでは?と心配していたが、全然大丈夫!ニコニコ楽しそうに弾けた。年長さんのHくんは、アナウンスしてもしばらく舞台に現れなかったので「どうしたのかな?」と思っていたら、とても怖そうな今にも泣きだしそうな顔でやってきたので、ゆっくり手を引いて舞台に行った…おじぎをして手を離そうかと思ったが離せないほどじかーっと握られて…でも、無理やり離して私は舞台袖へ…泣き出しちゃったらどうしよう、と内心ヒヤヒヤしていたが、ところが…ピアノの前に座ったとたん、ふっと力が抜けたように自然に弾き始めた…すごい!Hくん!結局、ソロと連弾と、普段のレッスンよりずっと集中してミスなく弾けた…
その後も小学生から大学生まで、古典のソナタからショパン、リストまでさまざまな演奏が飛び出したが、みんな個性豊かに落ち着いて、堂々と演奏しているなぁとなんだかとても頼もしい気がした。中学生以上になると勉強やその他、いろいろと忙しくなり、ピアノに向かえる時間も限られてくると思うが、みんなしっかりとそれぞれが丁寧にメロディを感じて、歌って弾けたことが、本当に良かった。
1部、2部の大人の生徒さんは、お仕事が大変なその合間に、こうして学生さん達と同じように暗譜をして舞台で演奏することは、本当に大変だと思うが、みなさん、素晴らしかった。暗譜についてはいろいろな意見があるが、私は、以前、アキレス=デルヴィーニュ先生や海外からいらっしゃる先生方が「暗譜ができて初めて曲を知ることになる。いわば、暗譜をした時点がその曲についてのスタート地点だ」と言われたものだが、たしかにバッハなども暗譜をするのは大変だが、覚えてからでないとメロディの4声帯などをしっかり4人別々の奏者が弾いているように区別して頭の中で奏でるのは難しい。が、実際としては、練習時間のない大人の方に、では暗譜と表現とどちらを重要視するかと聞かれたら、表現が置いてきぼりになるのであれば、やむを得ず見て弾いていただくと答えている。が、できれば、小さな頃に簡単な曲から暗譜をする習慣を身に着け、暗譜をすることに難しさを感じることなく自然に覚えられるのが望ましい…
と、ちょっと余談になりましたが~
発表会が終わって、やはり「舞台の必要性」を痛感した。普段の練習ではない、お客様に見られている緊張した特別な空間で、自分の演奏をする、これは、作曲者に代わって自分が演奏する、ということに通じてくる…
昨日の筋肉痛で手や足がボロボロだが、思考回路もボロボロなので、話がいろいろと飛んでしまうことにご理解いただき~
第3部のきららちゃんの歌。
まだ大学2年生だというのに、トークも上手、堂々として華やか…
1回しか合わせられなかったにもかかわらず、落ち着いて楽しく聴かせてくれた。つい最近まで一緒にピアノを弾いていた身近な存在の方が、さまざまな可能性を秘めて、これから羽ばたいていく~お客様もすーっと引き込まれていったような気がした。数年前に最後に発表会に出られた時は、ショパンのスケルツォ2番だったかな?芸大での副科ピアノは、本当にさまざまなレベルだが(ソナチネ程度の方から指揮科や作曲などはピアノ科以上の方も!)そこで、今年は「秀」の成績だったというのもまた嬉しい…
当日は、ビデオもカメラも持って行ったのに、まったく撮ることを忘れていたが、先ほど、きららちゃんから写真を送っていただいので、それをアップします~
では、まだまだ感動冷めやらぬ中、来年も、4月29日、頑張りましょう~🎶♬