2日間にわたってのZara先生プライベートレッスン、無事に終了。
書きたいことが山ほどあったので、もっと早くブログに来たかったのですが、実は、普段はまったく風邪を引かないこの私が、月曜日よりなんだか喉がイガイガ…火曜日は、なんだかだるいなぁ~と思って「もし、今流行のインフルエンザだったら!?」と慌てて医者に行くと、熱もそんなに高くないし、喉が腫れているだけで、ただの風邪でしょう~ということで、薬をもらって帰った…
そして、昨日の夕方からのレッスンでのこと。
どうも、ピアノの音が重い。なんだか、以前、エニスホールのベーゼンドルファーの調律が440Hzになっていた時と同じような聴こえ方。(ふだんは、442Hzに調律されているので…)しかも、聴音の時には、普段は簡単に歌えるはずのド~♭シがとれない
…あきらかに、おかしい…
火曜日の夜に聴いたピアノの音がすごく鼓膜にビンビンしていたので、風邪のせいで、少々耳がおかしくなったのかな?と思いつつ…もしや…
そう、先日、Zara先生のレッスンを受講された生徒さんから聞いた話なのだが、風邪薬として処方された錠剤を飲み続けたら、音が半音低く聴こえるようになって、ずいぶん苦しんだ、という話。そこで、早速、Gさん(←受講生の方)にメールで聞いて見たところ、なんと…同じ薬だったのだ
その名は、「フラベリック」
なんでも、この製薬会社のホームページには耳への影響があることまで書かれてあるということで…
http://products.pfizer.co.jp/documents/osi/OSI0607001.pdf
こんな記事も…
http://d.hatena.ne.jp/tosik/20070129/1170066737
Gさんに教えていただいた記事をそのまま載せましたが、みなさんも風邪薬には気をつけて下さいね!
さてさて…前置きが長くなりましたが…
Zara先生、プライベートレッスン、本当に終わって、ほっとしました。
レッスン中も、みなさん真剣なまなざしで、先生の言葉、一言一句をもらさずに聞こうという意欲がみなぎり、白熱した2日間でした。
レッスン後も、受講生の多くの方より「大変貴重な体験をさせていただいた」「舞台からではなく、直接、隣のピアノから先生の音を聴くことができて感動した」「何かバシッと頭をたたかれたくらいの衝撃があった」「ぜひ機会があったら次回も受けたい」などなど…あげるとキリがないくらいの反響でした…
それぞれの生徒さんのレッスンも、今振り返ると全部思い出せるくらい、私自身楽譜を見ながら、14人の方のレッスンをほとんど聴かせていただきましたが、その方のレベルにあったわかりやすいレッスン(時には、冗談も交えた)で、音楽的には大変造詣の深い、時には「こんな表現方法もあるんだなぁ」と目から鱗!のように新鮮なものもあったような気がします。
私は、当初、レッスンを受けないつもりでいましたが、まだ時間の余裕があるということで、しょうがない
、かなりの練習不足でしたが、プロコの3番を弾きました…結果…
一応、「あなたは、いつもちゃんと弾けているから、しらみつぶし?のようですが、少しペダルとかニュアンスをみていきます…」と言われつつ、それこそ、全然しらみつぶし?(ここのところ、先生は日本語がとてもお上手になられたので、普段みんなが使わない日本語をあえて使われたりしています
)でない、先生のオリジナリティ溢れる独特な音楽が展開された…
要するに、専門の道を目指す方だったら10代でも弾くようなこの曲を、まるでこうも解釈できるのか~とため息が出るような、解釈で…まぁ、あえて題名を付けるとしたら、これが適切ではないでしょうか…
「モンスター現る
」
それくらい、凄まじい、激しい…
もう、先生のあの大きな手と迫力のあるタッチで、ピアノの鍵盤から50cmの高さからモンスターと戦うようなタッチで弾かれると…本当に、恐ろしい音。。。で、私も、それを見よう見真似で、やってみたら…「バシッ!」…せっかく調律したばかりだったのに、弦が切れてしまった
この曲は、12月5日のコンサートで弾きますが、さぁ、どうなりますか…お楽しみに…
話は元に戻って…
先生のこの独創性溢れるインスピレーションはいったいどこから来るのか…
しかし、先生は、実は、ふだんも面白いのです
車でお食事場所まで向かう時に、「あれ、先生は?」とふとあたりを見渡すと、うちの周りに居ついているノラネコを、いつまでもなでなでしている先生を発見したり、「あれ?何を召し上がっているのかな」と見てみると、紅茶に添えられているレモンを丸かじりしていたり、トイレのドアと間違って他のドアを開けてしまった時は、用も足さずにピアノ室に書け戻ってしまうほどシャイだったり…「私の干支はいのししですが、あなたは何年ですか?」と日本人も聞かないような古臭い質問をしたり…
そうかと思うと、たとえば、新宿から古河までの車内では、最近、先生がはまっているという漢字カードを見せていただいたのですが、それはなんと、名刺大で100枚以上、草かんむりの漢字がダダァ~たとえば、「萩」だったら、左には漢字と読み仮名、意味、右側には萩の写真。それをご自分でインターネットを使って作られたとか…その他にも、太宰治や夏目漱石などの日本文学全集を神田でお求めになって、日本語で読まれるとか…
古典文学も、枕草子やはては「ににぎのみこと(漢字がわからなくてすみません)」についてまで、ご存知で…
質問されるたびに、日本人であるのにとうの昔に(国語で習ったかなぁ)くらいの知識しかない私は、ビクビク…
ロシア文学については、もう言うまでもないが…ドストエフスキーやトルストイを読まずして、なぜロシアの曲を弾く?みたいな…
そうです…もう、今回の一番の反省点は
「これから、もっと読書しなくては…」
自分を振り返ると、今まで生きてきた中で、一番読書をしていたのは、小学生の頃で、その時は、学校の図書館にあったモーパッサンの「女の一生」とかドストエフスキーの「罪と罰」とか、戯曲ではなく読みやすい小説に直してあるシェークスピアなど小学生にしては難しい本を読んでいたような気がするが、それから本を読むことより楽譜を見ることのほうが多くなり、ついには本自体を読む習慣が消えてしまっていた…そして、最近では、新聞よりパソコン。
そこで、私の次回、Zara先生のレッスンを受けるまでの目標
「少なくとも、ロシア文学として有名な小説、詩はすべて読む」
その上で、楽曲分析をしたり、曲について考えたり…が順番なのかもしれない。
ということで、駆け足でしたが、Zara先生プライベートレッスンの報告を終わります。受講されたみなさん、ぜひぜひ感想をお書き込みください
※上の写真:2日目昼食会☆古河 くるみの木
写真左:2日目夕食会☆西新宿三井ビル内パパミラノ