おしゃべりピアノの今日の一言♪

考えたこと感じたことを 気ままに徒然に〜

発表会、終わりました♪

2011年04月30日 | Weblog
しばらくぶりに、ブログを書きます。
なんだか、東北の被災者の方々のまだまだ瓦礫が片付けられていない状況、原発周辺の避難を余儀なくされている方々の様子をニュースで見るたびに、そのほんの一部分でさえお手伝いすることもできない自分の無力さを思うと、とてもブログなど書き込む気持ちになれず…ご無沙汰していました。
人のために何かができる、って本当に凄いことですね。調律のNさんは、早速気仙沼にピアノを運びがてら、大量の物資を持ってお手伝いをされたとか…本当に頭が下がります。
結局、今の自分にできることを精一杯やるしかないと思い、まずは、発表会を成功させることに目的をしぼって、なんとか昨日、無事に(余震も起こらずに)終えることができました。

全体の印象からいえば…今回の発表会は地震の影響が多々あり、もし合格のはんを押すとしたら…
「みんな、がんばりましたで賞」
になるような気がします。
一人一人の生徒さん、曲を決める時には、なるべく晴れの舞台なので「素敵な曲、ちょっと普段の練習では弾けない曲」を選んであげることが多いのですが、それが上手く作用した方と、難しい上に地震の影響でレッスンに思うように来れなくなってしまったり、また他の都合が入ったり…と様々なことから「こんなはずじゃなかったなぁ~」という結果になってしまった方も……
自分の学生の頃を振り返れば、発表会の曲は、全て先生に「これ、弾きなさい!」って渡された曲をそのまま弾いていたような気がします。思い出すかぎり書いてみると…

5歳でピアノを始め、最初のクリスマス会では「ぶんぶんぶん」
1年生でベートーヴェンのソナチネト長調(市内のミニコンクールにて)
2年生でベートーヴェンのソナチネヘ長調
3年生でモーツァルトのロンドニ長調(市内のミニコンクールにて)
4年生でモーツァルトの幻想曲ニ短調(ピアノの先生たちの会にて)

5,6年生は、発表会をされない先生についていたので、全く舞台の経験なしで~
中学1年の秋に、東京の先生に移り、初めての発表会が中2。この時弾いた曲が、
バッハのパルティータ第2番ハ短調
そして、中3でベートーヴェンのソナタ第13番

振り返ると、なんと舞台で弾いたのは、古典ばかり…
しかも、ちゃんとしたコンクールの経験は全くないので、芸高を受験するまでの舞台経験といったら、10未満…こんなに少ない人はちょっといないのではないかと思います。
それだけ、うちの親が音楽の世界について無知すぎたということだと思いますが、全く期待されずに過ごせた小学生の間は、ある意味では幸せだったかもしれません。もし、絶対に音楽の道に!なんて思われていたら、とっくに逃げ出していたでしょうねぇ…

ピアノを長く続けられて、しかもピアノも好きでいれる方法…私が思うには…
まずは、小学生のうちは、できるだけ毎日ピアノに向かう時間を決めて集中できる時間(30分~45分程度)は、その曲のこと以外は考えずにきちんと丁寧に(音をよく聴きながら)練習すること。そして、その練習時間が終わったら、あとは「ピアノで遊ぶ時間」として、好きな曲(この場合、メチャクチャ弾きでもいいと思います)を弾いたり、ときには教科書に載っているような曲を弾き歌いしたり、笛を吹いたりと、音楽に触れる時間が遊びの時間になるといいと思います。そして、もしそれで指が崩れてしまったら、最後にもう1度、ふだんの練習曲をしっかり弾いて、その日の練習はおしまい。という感じです。
さらに、うちの場合は、先生から「合格」のはんこをもらった曲を、もう1度、家で録音をして残しておくというヘンな決まりがあり、それがなかなか大変で、悔しい思いをしたことがあります。それから、ブルクミュラーやソナチネが終わると、忘れないようにときどき弾き、1冊終わる頃には、最初から最後まで続けて弾けなければいけなかった(これもヘンな決まりですが)ので、もちろん全然上手くはなかったと思いますが、遊びながら有名なピアニストのまねをして(ホロヴィッツ風とかリヒテル風といって遊んでいたような…)いたような気がします。

などと、思い出話になってしまいましたが、元に戻ると~
あんまり背伸びをした曲は、与えられなかったかな…たぶん、たとえ地味な曲でも、それぞれに弾いていくうちに味が出てくるのですから、来年は、それぞれの方にあった曲を丁寧に仕上げていけるようにしたいなぁと反省しました。

また、発表会の話題に戻りますが、「特別出演」のWさんには、本当に無理難題をこなしていただきました。そもそも、あんなに狭いところでバレエを踊っていただくことは無理!なことなのですが、私がバレエとピアノが同じ舞台でライブできたら~という夢があり、それを実現してくれるために、快く引き受けていただきました。
その上、もっと合わせもできる予定でしたが、私が震災後にちょっと足を捻挫してしまったので、バレエ教室に通うことができず、本当のあわせは前日のみ…
テンポ、舞台の狭さ、デコボコ加減など、踊りにくい状況がたくさんありながら、少しも不満を言われることなく(これまたプロ根性なのでしょう)本番では、最高の出来だったような気がします。心から感謝!です。

こうして、年に1度の発表会が終わり、またそれぞれの方々が新しい目標に向かって練習再開されます。
目的をもてることって、幸せだなぁとつくずく思います。私もまた、1歩づつ頑張りますので、よろしくお願いします!!!
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ピアノ発表会

2011年04月04日 | Weblog
4月になりました。

今年はいつまでたっても寒い…ときどき、思い出したように暖かい日がぽつんとあったかと思うと、また冬に逆戻り。本当に、もう4月?3月はどこに行ったの?

地震以前の3月は思い出せないほど、強烈な思いが記憶に刻まれた1ヶ月。
家を失い、家族を失い、もうあれから1ヶ月近く経ってたくさんの寄付金が集まったにもかかわらず、いまだに寒さに震えながら、明日の食べ物でさえ不自由を強いられている方々、放射能による汚染に不安を募らせながらも居住地を離れることが困難な方々…
テレビの映像を見るのは、本当に辛い…どうにかならないのか…いつもいつも、もどかしい思い……

こんな中、発表会なんてとても開けるものではないと思ったりする。実際、生徒さんの中にも、親戚の方が福島にいらして、週末になると毎週、福島までお手伝いに行かれるので、今回の発表会を見送られる方もいらっしゃることを思うと、ますますその気持ちは強くなる。
しかし……
例年の生徒さんたちの仕上がり具合より、今年は、はるかに早いような気がする。練習に集中できないように思えたのは私だけで、実際は、毎週、見違えるように上手になられる方が多いのには、本当に驚かされる。
もしかしたら、この時、一瞬一瞬の大切さを感じて、ピアノに没頭していらっしゃる方が多いのかな…

計画停電も実施されない日が、多くなってきた。
よ~し、頑張るぞ! 
みなさんから勇気と希望をいただいて…4月29日、発表会、行います♪
コメント (4)
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