鮎毛バリ釣りの「土用隠れ」
7月後半から毛バリで鮎が釣れ難くなります。
下記に文章がありました.
文献資料
「アユ-生態と釣法」
世界文化社
昭和59年6月1日発行
定価8800円
発行者 鈴木 勤
の記事には、
p120
・・今朝は、水が冷たいからアタリが小さく、
底でアタっている、と言残して、
例の吊り橋から水底を見つめ。
釣り友のサオ先がいくらも上がらないうちに、
アユが逆立ちして、みをくねらせてハリはずしをしている。
釣友は、なんの反応も見せずに上げの操作を続ける。
二、三度身くねらせると、アユはパッと毛鈎から離れた。
こんなことが二、三度と続いた時、どこからかとんできた
12cmぐらいの小型のアユが、いきなり毛鈎をくわえると
激しく首を振り、1回転して底に突っ込んだ。
「やっと、きたよ」
釣友が笑顔を見せる。
ドブ釣り経験こそまだ五、六年ではあるが、
相手はずーっと年配の釣友である。
「最初の微弱なアタリ」
をそれとなくどう伝えるべきか。
一考の末、落ちアユ用の仕掛けに切り替えた。
・・ミチイトにピンクの目印を結び・・
ピンクの目印が静かに上昇すると、わずかに上流に向う。
「キタ、キタ」
声を出すと、釣友はサオ先を見て。
「なんだ」
という顔をする。やがて止めた竿先に変化が出て、
しだいにひき込み大きくなった。
☆
何度か同じことを繰り返すと、釣友は自分のサオを置いて、
サオ先と目印を交互に見るようになった。
目印が左右に揺れたり、目印だけが一瞬止ったアタリに
気がついたようだ。
・・・
記事終り
と書いてありました。
アユは、人知れず毛バリを外していきます。
ベテランの方でも気が付かないのということです。
鮎も針馴れすると賢くなります。
当りがでる前に毛バリを外していきます。
喰わないのでなく、鮎が毛バリを外して行くのが
上手なのです。
硬いハリスは、当りが遠いが、とり込みは確実です。
聞書き
☆「軟糸(軟らかい)」「細糸」仕様
鮎が毛バリを 外し難く、当りが出やすく釣れやすい。
欠点
鮎が釣れた時、水中から引抜きを繰り返すと、
糸にパーマがかかり、早く切れ易くなります。
まして、大河川、流がある、大型鮎が釣れた、
条件が揃うと、尚更、切れが早いです。
釣れた毛バリは、2本以上準備しください。
土用以後に釣れている先輩は、細糸仕様特注で同じ針を
複数本準備している方が多いです。
大鮎もとり込みできます。
細糸仕様を特注している先輩の取り込みの技術を
習ってください。
必ず、違いがあります。
取り込みの説明書、書きようがありません。
聞書き終り
もっといい対処方法ご存知ありませんか?