理想と現実のギャップを知るだろう

残業して成績トップ、かっこいい？　学生の意識は

3月になりました。
3月と言えばナニ？
卒業？
入試？

そうですね。就職活動の解禁ですね！

オレも3月1日に電車内で見かけましたよ。
リクルートスーツに身を包んだ女子大生たちを。
全員同じ髪型、同じ色のスーツ、同じカバン、同じコート…。
いつ見てもちょっと不気味…
学生にこういう恰好をさせながら企業側も「個性を重視」なんて、そりゃ酷な話でっせ。
ま、オレはリクルートスーツの女子大生は基本的には嫌いではないが…

さて。
冒頭の就職活動解禁のニュースを報じる朝日新聞。
数々の学生の意見を掲載。

東京都の私立大３年の女子学生（２１）は食品や化粧品業界を志望しているが、会社の規模にはこだわらないという。「大企業で残業ばかりの毎日を送るより、中小でも無理せず長く働ける会社を選びたい」。
甘い。甘いねー、おねいちゃん。
中小企業だからこそ残業があるんでしょうに。
大企業と対等に戦うには大企業より働くしか無いんだもの。
もしくは、大企業の下請けなら納期や要望に応えるべく残業してでも仕事をもらうしか無いんだもの。
大企業だからしんどい、中小だから楽なんてのは甘く考えすぎですぞ。

私立大に通う３年の男子学生（２１）は「ずっとあくせく働くのは嫌。３０歳くらいで結婚し、共働きしながら家庭も大事にするのが理想です」。
甘い。甘いねー。お兄ちゃん。
結局定年まで…いや、定年後もあくせく働かなアカンのですって。
そんなにお給料出ませんよ！？
共働きでもカツカツですよ。
だから男女とも結婚年齢がどんどん上がってんですよ。
子供も一人がやっとだから少子化が進んでんですよ。

福岡市内の大学に通う女性（２１）は、説明を聞いた企業が残業時間にも触れていたと言い、「参考になる。気になる企業があったら、福利厚生も調べたい」と話した。
甘い。甘いねー。おねいちゃん。
福利厚生なんて、今時どこの会社も充実してますよ。
制度上は…。
それをなかなか使えないのがツライところなのですよ。

ま、こういうことを言うオレも、会社に入って初めて仕事における理想と現実のギャップに気づいた。
だからわずか数時間程度の会社説明会で学生がすべて実態を知るのは不可能な話ですわな。
つーか、企業側も自社にマイナスな要素を話すはずも無いしね。

だから就活中の学生よ。
まずは夢と希望でもいいんですよ。
ここだ！と思った会社に入れば良い。
入って初めて分かることもある。いや、そっちの方が多いかも。

思ってた仕事内容と違った。
人間関係が上手くいかない。

そういう時はスパっと辞めればいいんですよ。
イヤだイヤだと思いながら自分に合わない仕事をいつまでも続けて精神的に参ってしまう前に転職して「天職」を見つければいいんですよ。
「働くのめんどくさい」とかのわがままで辞めるのとは違うからね。
若いうちの転職なんてどうってことは無い。
20代のうちならやり直しは何度でも利く。

…と、迷いに迷って現状維持の道を選んだがために気付けば社会人歴21年目の辞めるに辞めれない年齢になって今や後悔以外何もない44歳独身男からのメッセージです


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