引退の北青鵬「バーナー状にした炎を体へ近付ける」など暴行内容の詳細明かされる…日本相撲協会臨時理事会
宮城野親方と弟子の北青鵬が謝罪「弟子を守れなかった私の責任」「ファンの期待を裏切った」
またですかい…。
もう何回目?
それでもこういう事があるたびに大きなニュースになるのはやはり「相撲界」という日本伝統の世界での出来事だからなのかな?
過去にも似たような事が何度もあったからブログに書いたかも知れんけど、また書く。
もうね、こういうのは相撲界と言うよりも日本全体の「風習」みたいになっちゃってるのかも知れない。
特にスポーツを含めて上下関係の厳しい世界では。
昭和の家庭でもそうやん。
オレが生まれる前の昭和の世代なんて、父親が家長として一番エライ。
まさに独裁。
巨人の星の星一徹みたいなのが典型例。
自分の子供にも容赦なく殴る。
殴った理由に愛があるのか無いのかは置いといて、とにかく力をもって格下のものを制するような形。
それが昔の日本。
その延長がスポーツの世界だと思う。
オレも中学時代だけ部活やってたけど、先生によく殴られた。
今じゃ考えられないよね。
「痛い目に遭いたくなかったら強くなれ」
そう言われているような気がしたし、それが「厳しい練習」だと思い込んでた。
相撲界も同じだと思う。
今回はいつもの兄弟子から弟弟子への暴力。
稽古以外の場での事だから言語道断なんやろうけど、結局「相撲部屋」という一つ屋根の下で暮らす人間。
「稽古とは別」と言いながら、プライベートにも上下関係が付いて回る。
最初は軽いいたずら程度だったのかも知れないが、文句の言えない格下を相手にだんだんエスカレートしちゃったんだろうね。
最近では自殺者の出た宝塚もこの図式やと思う。
厳しい上下関係。
別に厳しい上下関係が悪いとは言わないよ。
上下関係を勘違いして「上の者が言うこと、やることは絶対正しい。逆らう事は許されない。」みたいな思想になってるのが悪いと思うのよ。
そしてもっと悪いのが、こういう連鎖を断ち切れないこと。
きっと誰もが「こういう事はオレたち(私たち)の代で終わりにしよう」と思ってるに違いないんだよ。
けど、結局無くならないのは「オレたちの代で終わりにしたいけど、このまま終わると泣き寝入りみたいでなんか悔しいな」みたいな心境も心の奥底にあるんじゃなかろうかと思う。
で、終わりにしようと思いつつ、自分たちが上の代になったら「オレたちの時はもっと厳しかったぞ」なんて言いながらまたやっちゃう。
中には本当に終わりにしようと努力しているところもあるんだろうけど、そういうところはまたおせっかいOBが登場して「弱くなったのはお前らが甘いからだ」なんて余計なことを言い、せっかく断ち切ろうとしてた暴力の連鎖をまた始める…なんてこともあるんじゃないかなと思う。
相撲界に限らず、学校の部活でもそう。
間違った「上下関係」をまず断ち切ろう。
宝塚とかなんて、先輩が乗ってるかも知れないからと駅を通過する阪急電車におじぎをするなんて明らかにおかしい。
こんなものは厳しい上下関係では無い。
あやしい宗教と同じでただの洗脳や。
もしくは言われたことをやってないという先輩からの報復を恐れてやってるだけや。
そして音楽学校の生徒の駅でのこういう姿を見て「さすが伝統ある宝塚」なんて目で見てたんなら地域住民も悪い。
そういう目で見るからこういう異常な姿が「当たり前」になって、おかしいと気づかなくなるねん。
相撲界だってそう。
以前問題になってた「かわいがり」ね。
これも「伝統ある相撲界だから」なんて目で見てたから誰もおかしいと思わない。
暴力なのに「厳しい指導」と脳内変換されて見逃されていたから当たり前のように平然と行われていた。
こういうところを本人たちだけではなく、オレら一般人を含む周りの目から見た時に「おかしいのでは?」と思えるようにならない限り、今回みたいな問題はまだまだ出て来るで。
スポーツ界でも、学校でも、職場でも。
それが日本人気質。
まずは当事者もさることながら、周りの目から変えて行こう。