サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

第6回新春サモワールお茶会報告  その2

2018年01月27日 | サモワールお茶会
さて先生のお話を聞くうちに サモワールのお湯も沸きました。いよいよお茶を飲みます!
小さいポットに濃い紅茶を作り、サモワールの上にのせておきます。そして各自が自分の
カップに濃いお茶を少なめに入れて サモワールの蛇口から熱湯を注いで好みの濃さに
するのです。今回のサモワールは容量が小さく、また蛇口の水漏れもあってハラハラしま
したが 実際にこのサモワールを使ってお茶を飲むという体験はなかなかできないもの、
サモワールを実際に見たのは初めてというの方もあり、みんな童心に戻って楽しそうに
お茶をいれていらっしゃいました。

今回はロシアでよく食べられるゆで卵の前菜 фаршированные яйцаが登場しました。


4種類のきのこのサワークリーム炒め入りのキノコのパイ пирог с грыбами


クリームチーズとサワークリーム入りのチーズケーキсырники とシンプルなリンゴのケーキШарлоткаも。


右側のボウルに入っている赤いものはビーツとジャガイモのサラダ”ヴィネグレット”винегрет です。「ビーツなんて初めて
食べました!」という声も。名古屋ではなかなか生のビーツは手に入りません。


今日の参加者は10名、現在のロシア語講習生、もと講習生、HPを見てきた人、友達に誘われて来た人などでしたが それぞれ
ロシアやウクライナ、ロシア語とのかかわりや関心のあるところが違い、様々な話題が出て話が弾みました。


ロシア語を真剣に勉強していながらロシアには一度も行ったことがないという方にはサエンコ先生は「行ったことがなくても
言葉は上手になれます。日本にいてもたくさんロシア語を聞くようにしてください。歌でも詩でも。ただ、今の歌手やインターネット
のロシア語はくだけすぎて正確で美しいロシア語とは言えないものも多いので おすすめはソ連時代の俳優やアナウンサーが
朗読しているものです。きちんと訓練を受けた人のロシア語をたくさん聞くことが大切です。」というアドヴァイスを。

今の歌手でロシア語の勉強に役に立つようなきれいなロシア語で歌っている歌手として
エレーナ・ヴァ―エンガ Елена Ваенгаを推薦しておられました。

また「以前はロシア語も勉強したが ロシアの文化はギリシャの影響を受けているし、全ヨーロッパの文化の源はギリシャだと
思い、ギリシャ語もやっている。さらに古代ギリシャ語も。またそのギリシャの文化は遠くインドやペルシャの影響も受けて
いると思うとインドやペルシャの言葉もやってみたくなる、、」という方には「やっぱりロシア語をしっかりやってください。
ソ連時代には優れた古典学者、翻訳家が養成されてあたなが興味を持つような古文書全部ロシア語に訳されています。
ロシア語ができればなんでも読めますよ」という助言でした。

さらにトマト味のボルシチとビーツのボルシチ、フィギュアスケートの話(先生は羽生君とプルシェンコのファン)、ロシアの
お菓子ゼフィール、旅行の話、ウクライナのスキタイ文化、卵の装飾の伝統など様々な話が出てあっという間に4時になって
しまいました。名残は尽きないままお開きにしようとしたその瞬間に所用で遅れて入ってこられた方があり、せっかく来て
くださったので時間を少し延長することにしました。その方はなんと考古学専攻でキエフに短期留学された方でした。

今年もこうして和やかに楽しくお茶の時間を楽しむことができました。ご参加くださった皆さん、いろいろお手伝いをして
くださった方、差し入れしてくださった方、皆様ありがとうございました。
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第6回新春サモワールお茶会報告

2018年01月26日 | サモワールお茶会
1月21日(日)午後2時よりロシア語教室で第6回新春サモワールお茶会が開かれました。

今回のこのかわいいサモワールは安原理事長からお借りしたものです。ちょっと小さめです。



Стол накрыт ! 用意ができました!
(お皿は紙製、フォークはプラスティックですが)、殺風景なロシア語教室のテーブルにクロスをかけ、ティーセットは去年寄付して
くださった方があったので今年はちょっといい感じに!


ゲストはウクライナ人のタチアナ・サエンコ先生です。
去年の夏ウクライナにお里帰りされ、見てこられた今のキエフのお話を。
最近のキエフで人気があるスポットは温泉療養のできるスパー。中でも「ソビークラブ」というゴージャスな
スパーが人気です。バーベキューサイト、トレーニングルーム、コンフェレンスルーム、ホテルがある他に、サウナやプール、
スラブ式に白樺の小枝で体を叩く蒸し風呂(痛くはありませんよ!と先生)プロのマッサージ師のいるお風呂も
あるとのことですが やはり料金は高めだそうです。

もう一つのお話はキエフのキエフペチェールスキー大修道院の中にある二つの工房のお話でした。
それぞれ専門家がイコンの制作、修復、そしてカリグラフィーに従事する他に美術学校としての機能も果たしており
多くの学生たちが専門家を目指しています。実際の作業の様子をパソコンの動画で見せていただきました。

キエフでは多くの本が出版されていますが 本の挿画を芸術の域にまで高めた画家として
特に注目されているのがヴラジスラフ・イェルコ(Владислав Ерко)です。
彼の美しい絵は世界中の多くの国々で出版されています。

またもう一人、とても人気のある女性のイラストレーター、イェヴゲーニヤ・ガプチンスカヤ
の紹介もありました。イェルコが本の挿画しか描かないのに対して 彼女はノートやTシャツなど様々なグッズにもイラストを提供して
ビジネスの面でも成功を収めているそうです。

この日、ウクライナのチョコレートを差し入れてくださった方がありました。たまたまウクライナから
来られた方のお土産だったそうですが、このパッケージのかわいいこと!このイラストがガプチンスカヤのものだそうでした。

箱の内側も凝っていて チョコレートもおいしいものでした。


キエフに住む人たちのことを киевлянин と呼ぶというお話や 、先生が度々 на Украине ではなくて в Украинеと
おっしゃることについての説明もありました。ロシア語講座では ウクライナで というときには必ず ”на ”Украине という
ことを習うのですが 今ではウクライナは独立した国家であり、日本で( в Японии)ロシアで( в России)という表現と
同じく、ウクライナの人たちは誇り高く в Украине と言うのだそうです。
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第6回 新春サモワールお茶会開催のお知らせ

2017年12月14日 | サモワールお茶会
来年1月に開かれるサモワールお茶会のご案内です。

このお茶会はサモワール(ロシア風湯沸し)を囲んで こぢんまりとのんびりとお茶とおしゃべりを
楽しむ集まりです。

サモワールはこんな風にかわいい形をしています。そして上に
小さなポットをのせるところがあります。このポットには濃いお茶が入っています。
この濃いお茶をカップに注ぎ、さらにサモワールの胴体についている蛇口から
熱湯を注いで 好みの濃さにします。


民主会館3階のロシア語教室で毎年1月に開かれているこの集まりももう6回目になりました。

去年のお茶会の様子はこちらをご覧ください

今回のゲストはウクライナ出身のタチアナ・サエンコさんです。キエフ言語大学卒業後
フルブライト研究員としてペンシルヴェニア大学で研究、キエフで外国人学生にロシア語を
教えた経験もあり。現在は名古屋大学文学部講師です。


この夏の特別講座でも ロシア語のアルファベットについて面白いお話をしてくださっていますが
今回は8月にお里帰りされたキエフについてお話ししていただきます。


会場が手狭であることと、落ち着いてじっくりお話しするために 参加者の数を10名と
しています。参加のお申し込みはお早めに!


時: 2018年1月21日(日) 午後2時から4時まで

所:愛知民主会館 3階ロシア語教室 (地下鉄東山線新栄町駅2番出口より徒歩2分)

参加費:1200円(日本ユーラシア協会員は800円)

当日キャンセルの方・連絡なしで欠席された方は会費をいただきます。

お申し込み : 日本ユーラシア協会愛知県連合会

名古屋市東区葵1丁目22-26
電話 052-932-7211 
                 Mail: kokoshka2011@gmail.com
(お申し込みはできるだけメールでお願いします。)

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第5回新春サモワールお茶会報告その2

2017年01月25日 | サモワールお茶会
それではテーブルの上のお茶菓子やおつまみを見てみましょう。

черничный кекс (ブルーベリーがたっぷりのケーキ)です。画面上のお皿にある小さなお菓子はカステラ生地にあんを挟んだ
もの。差し入れていただいたのですが なんとこのお菓子、名前は「シベリア」だそうです!



こちらはшарлотка (シンプルなリンゴのケーキ)



エカテリーナさんからの差し入れは キャベツとゆで卵と人参入りのピロシキ。おいしいフカフカの生地はオーヴンで焼いたもの。
いつかペチカで教えていただきたいですね。


ビーツの赤い色がきれいなサラダ винегрет です。



ラトビア産のオイルサーディン、オニオンスライス添え


пирог с грибами (茸のパイ)4種類のキノコのサワークリーム和えが入っています。
上にのせたハーブはディルです。


真ん中の塗り物の器はロシアの工芸品 ホウロマ塗り。


ロシア語のできる方もロシア語を知らない方も まず自己紹介から。


ロシアの食べ物は初めてという方もありました。


何度も紅茶をお代わりしながら、いろいろ試食しながら なごやかにおしゃべりをしているうちにもう終了の時間に。
洗い物もたくさんありましたが皆さんのご協力で早く片付けが終わりました。またヨールカもとうとう箱にしまいました。





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第5回新春サモワールお茶会報告

2017年01月25日 | サモワールお茶会
今年も新春サモワールお茶会が1月15日(日)2時から 愛知民主会館3階のロシア語教室で開かれました。
もう5回目になりました。
いつもは殺風景なロシア語教室ですが、1時から準備が始まり、カップは事務所のありあわせ、お皿は紙製ですが
パーティの準備が整いました。



今回のゲストはサンクトぺペテルブルク出身の田中エカテリーナさんです。


ペテルブルクでガイドをされたこともある彼女に 「冬のペテルブルク」と題して様々なお話をしていただきました。
日本語堪能な彼女ですが お話をロシア語でお願いしました。(通訳付き)

後ろに移っているヨールカですが しまい忘れたわけではありません。彼女のお話の中にも暦のことがありましたが
ロシアではもともとユリウス暦が使われていて、これは西洋や日本で使われているグレゴリオ暦によりもだいたい2週間
遅くなります。つまり1月14日は「古い新年」を祝う日ですので この日まで飾っておくことにしたのでした。

エカテリーナさんはノートパソコン持参でたくさんの画像を見せてくださいました。
かつてロシア帝国の首都でもあったペテルブルクには宮殿、協会、劇場などたくさんの壮麗な建物があり、雪に覆われた
その姿は幻想的な美しさです。



昔は冬のネヴァ川には厚く氷が張り詰めて、その上を電車が通っていたというから驚きです。
エカテリーナさんも以前にネヴァ川が凍ってその上を歩いて対岸まで行けたことを覚えておられました。
第二次世界大戦の時はこの町は長期間ドイツ軍に包囲されてしまいましたが 氷の上を通って子供や女性が
逃れたり、食料が運搬されたりしました。当時の記録ではマイナス40℃以下になったこともあったそうです。

最近では氷は分厚くなることもなく、雪も少なくて しばしば雨の新年になることも。

参加者の皆さんの半数以上がサンクトペテルブルクに行ったことのある方でした。でも冬に行った方は一人もなし!

それではペテルブルクの人たちは冬をどうすごしているのでしょう?
まず第一にエカテリーナさんが語ってくださったのは劇場に行く楽しみです。市内には60以上の劇場があり
子供向けの出し物からシリアスなドラマやコメディ、風刺劇などが毎日のように上演されていて、チケットも比較的
お手頃なので多くの人が劇場に出かけます。劇だけではなく、サーカスやバレエも。
さらに最近では 世界チャンピオンになったフィギュアスケートのプルーシェンコらのプロデュースするアイスショウが
大人気です。

一時は人気がなかった戸外でのスポーツ(スキーやスケート、スノーモービルなど)も最近では人気が復活、ペテルブルクの
郊外にはスキー場ができています。観光客にお勧めなのはトロイカ(三頭立て)のそり遊びです。

真冬の行事といえば有名のなのは クレシェーニエ(洗礼)でしょう。キリストがヨルダン川で洗礼を受けたことに
ちなんで、なんと真冬に水浴をするのです!川に張った氷に穴をあけて 水に体を浸す、この行事はかなり危険でだれでもが
できるわけではありません。それなりの訓練が必要です。でもこの時期には市内に20か所もこの水浴のための場所が
用意されて、危険に備えて非常事態省の救護班がスタンバイしているそうです。

また冬を見送る楽しい行事といてば「マースレンニツァ」があります。この日はこの後にある精進の時期に備えて
バターたっぷりのブリヌィを食べ、みんな外に出て遊びます。雪合戦や歌やゲームやそり滑りなどを楽しんで
最後に大きな藁人形に火をつけて燃やし、寒い冬を見送るのです。この時期には市内各地の公園でいろんなイヴェント
がありますので 観光客も参加して楽しむことができるそうです。
冬のサンクトペテルブルク、行ってみたいですね!

今回の主役はこのサモワール。水漏れするので使えなかったのですが、最近上級クラスのKさんが
直してくださいました。10人でお茶を飲むには容量が小さいのでティファールの助けも借りて。


初めてサモワールを見る方もありますので使い方を説明しています。小さなポットに濃いお茶を作り、 本体ではお湯を沸かして
この蛇口からカップに注いでお好みの濃さのお茶にします。小さなポットをのせておく場所が蓋の上にあります。



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第5回新春サモワールお茶会開催のお知らせ

2016年12月05日 | サモワールお茶会
来年1月15日(日)に第5回新春サモワールお茶会を開きます。



サモワールとはロシアの湯沸し器のことです。ふたの上にティーポットを置く場所があります。

胴体の部分にはお湯が入っていて、濃く入れた紅茶をカップに少な目に注ぎ、この蛇口から
お湯を足して好みの濃さにします。サモワールがロシアで普及したのは金属加工の技術が
向上した18世紀の前半くらいと言われています。寒い国ですから いつもサモワールにお湯が
わいていていつでもお茶が飲めるのは便利だったでしょう。
サモワールは暖かい家庭の団らんやくつろぎの象徴でもあります。そんなサモワールを
実際に使ってお茶を飲むパーティがロシア語教室で開かれます。

今回はゲストにサンクトペテルブルク出身の素敵な女性 田中エカチェリーナさんをお迎え
します。日本語堪能でサンクトペテルブルクでガイドをしていたこともあるという彼女に
「冬のサンクトペテルブルク」をテーマにお話をしていただきます。
サンクトペテルブルクに行ったことのある方も、これから行ってみたい方もぜひおでかけ
ください。

会場が手狭ですので 申し込み順先客10名様とさせていただいております。
お申し込みは今すぐメールでどうぞ!


時: 2017年1月15日(日) 午後2時から4時まで
所:愛知民主会館 3階ロシア語教室 (地下鉄東山線新栄町駅2番出口より徒歩2分)
参加費:1200円(日本ユーラシア協会員は800円)
当日キャンセルの方・連絡なしで欠席された方は会費をいただきます。

お申し込み : 日本ユーラシア協会愛知県連合会
名古屋市東区葵1丁目22-26
電話 052-932-7211 
                 Mail: kokoshka2011@gmail.com
(お申し込みはできるだけメールでお願いします。)
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サモワールお茶会の感想 その2

2016年02月03日 | サモワールお茶会
先日の新春サモワールお茶会に参加してくださった今期のロシア語講習生MIさんにも
感想を書いていただきましたのでご紹介します。
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1月17日 我らが通う愛知民主会館のロシア語教室でサモワールを囲んでのお茶会が開かれた。
サモワールとはロシアの湯沸し器で、ロシア人が厳寒の中、暖と語らいのひと時をとるのに
欠かせないものとして知られているものだが、実際に使ってみる機会はなかなかない。
今回は服部先生の例年の企画で少人数でロシア人の文化を感じるこの会に参加させていただいた。

曇天の寒い日の午後、教室の扉を開けるとロシア人とウクライナ人を含む10名ほどがすでに
テーブルを囲んでいて そのテーブルの上には手作りのロシア料理が並べられていた。
まず初めにダツェンコ先生が 用意された写真を見せながらロシアやウクライナの冬の生活に
ついて話をしてくださった。まず驚いたのは厳寒の中、1月に湖や川につかるという習慣が
ロシアやウクライナにもあるということであった。キリストの洗礼にちなんだものだそうだが、
時々日本でも見られるこの習慣が遠いかの国でも行われていること、そして日本よりはるかに
寒いロシアで行われているとは思いもよらなかった。

その後はキノコパイ、リンゴのグラタン、オイルサーディンなどを食べながら、そしてサモワール
で暖められたお茶にモルドヴァ産のジャムを加え会食会となった。小生の席は仏文学の先生と
その生徒さんたち、そしてロシア人女性、服部先生の一角であった。文学の授業の一環で
チェーホフの短編を取り上げた時に(日本語で読んだそうだが)サモワールが登場する場面が
あったとのことで、この仏文学の先生は生徒さんたちと共にサモワールというものを見にこら
れたそうであった。せっかくの機会であるのでお茶を酌み交わしながら ロシアやフランスの
文化についても意見交換をした。

小生はたまたまラジオ講座で知った"Умом Россию не понять"
「ロシアは頭では理解できない」というロシアの名句(迷句?)を実際に片言のロシア語で
ロシア人女性にたずねてみた。(日本では)あまり知られていない、意味不明のこの言葉に
彼女は ”да、 да、 да”と大きくうなづき、この言葉に大きく共感しているしている
ようだった。十分な理解はできなかったが彼女の大きなうなづきには この国は巨大すぎて
なんともならないというあきらめの念と東方教会的な理屈一辺倒ではいけないというロシア的な
ものがなんとなく感じ取れた。この言葉が何を意味するのか現段階での知識ではわからないが、
いすれにせよ、この言葉がロシアで生きていることを確認できた。
寒い日の午後の数時間であったが、いろんな話題であっという間に時間が過ぎ、サモワールのある
時間を皆で堪能した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

文中に書かれているロシアの名句(迷句?)は19世紀のロシアの文学者・外交官
フョードル・チュッチェフの有名な四行詩の一部です。

Умом Россию не понять,
Аршином общим не измерить:
У ней особенная стать —
В Россию можно только верить

ロシアは頭では理解できない 
並の尺度では計れない
ロシアだけの特別の姿がある
ロシアはただ信ずるしかない

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新春サモワールお茶会に参加して

2016年01月21日 | サモワールお茶会
今回のお茶会には三人のかわいい女子大生が来てくれました。そのうちの一人は高校生の時に
当協会のロシア語講座で勉強していたN子さんです。彼女がお友達二人を誘って参加してくれました。

そのお友達二人が感想文を書いてくださったので ご紹介します。

Mさん:

イーゴリさんによる、ロシア文化のお話を写真を見ながら聞き、時には笑いもあり、楽しいひと時を過ごしました。イーゴリさんのお話が
終わった後は、サモワールの紅茶を飲み、ロシアの伝統料理を食べながら、お互いに楽しい自由なトークをしました。

参加者の中には、外資系で働いている方、フランス文化の研究者、英語の教師等、様々な職業につかれている方々がおり、ロシアにとどまらず
他の文化のお話も出来、まるで文化の海にいるような、様々な刺激を受けました。私は大学生で初めは緊張もしたのですが、皆さんとても気さくで
フレンドリーなので、あっという間に打ち解け、とてもリラックスして楽しくお話出来ました。

ロシアの伝統料理は、どれも美味しく、また食べてみたいと思えるものばかりでした。今回、ロシアのお茶会に参加出来てとても良かったです。
サモワールは初めて実物を見れてとても感激しました。ロシアの伝統料理もとても美味しかったです。又、皆さんでいつかお話出来たらいいなと
思っています。有難うございました!

Kさん:

初めてロシア語と、ロシアの文化に触れて、日本の文化との違いを知ることが出来ました。ロシア語を学ぶ機会を与えていただいて、
本当にありがたかったです。今回のお茶会に参加したことで、ロシアの音楽や、食生活、言語に興味を持ち、独学で学んでみたいと
思うようになりました。私はフランス語を習っているので、ロシアとフランスを結びつけて考えてみることのできる、大切な時間で
した。他の文化の方とも出会えて、世界の繋がりを感じました。フランス語以外の言語も習うことも考えさせられ、とてもいい勉強に
なりました。

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N子さん、Mさん、Kさん、お茶会に来てくださってありがとうございました。
お茶会を楽しんでいただけたようでとてもうれしいです。

ロシア語学習者の方たちに気楽にロシア語でおしゃべりができる場と 普段の教室や教科書では出会えない
ロシアの一面(食べ物や飲み物なども)を楽しんでもらうこと共に ふだんロシアとかかわりのない生活を
している人たちにロシア語やロシアの食べ物や習慣をご紹介することがこのお茶会の目的です。

今回のメンバーはロシア語学習者とそうでない方が適度に交じり、他の異文化体験者が多かったことで
面白い話題がいろいろ出て 大きな刺激を受けました。

3月13日(日)には「ユーラシアフェスティバル」という集まりがあり、旧ソ連の国々の人たちも
参加されますので ぜひおでかけください。
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第4回新春サモワールお茶会報告

2016年01月20日 | サモワールお茶会
С НОВЫМ ГОДОМ !

新しき2016年の初めを飾る催しは「新春サモワールお茶会」です。

1月17日(日)に第4回新春サモワールお茶会が開かれました。会場はいつもの
ロシア語教室です。
会場の設営、食器の準備、お菓子やお料理の盛り付け、サモワールの用意など 準備は
12時過ぎから始まりました。メインゲストのイーゴリさんも早くに来てパンを切ったり
お菓子を並べたり、と手伝ってくださいました。

ティーカップとお皿をセットして、本棚のマトリョーシカもテーブルに飾って、、さあ、用意ができました。


今日のメインゲスト イーゴリ・ダツェンコさんです。5年前に来日され、現在は名古屋大学大学院生、母語のウクライナ語と
ロシア語のバイリンガルで日本語も堪能、日本人の奥様とそのご家族とごいっしょの生活で日本人の生活もよくご存じです。


最初にイーゴリさんに日本のお正月とウクライナのお正月についてお話していただきました。
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「新年のお祝いはウクライナ人が一番楽しみにしている祝日です。私も小さいころから新年の準備やお祝い
が大好きでした。幼稚園や小学校では子供たちは友達や両親や祖父母をお客に発表会を開き、
サンタクロースや新年や冬についての詩を暗唱したり、歌を歌ったり演じたりします。私はこれが
大好きでした。きれいなクリスマストゥリーを見たり、家族そろって友人たちのところへ新年の
お祝いに行くのも楽しみでした。ロシア正教のクリスマスは1月7日です。さらに次の祝日は
旧ロシア歴の新年です。旧暦は2週間遅れになるので1月14日に新年のお祝いをするのです。
そして1月19日が洗礼祭です。この時期にイエスがヨルダン川で洗礼を受けたことにちなんで 一年で
一番寒い時なのですが、川や湖に張った氷に穴をあけて 冷たい水につかります。気温はマイナス20度
以下の時もあるのですが、、でもこれをするのはごく一部の人たちで、よくテレビのニュースでこの様子が
放映されています。ウクライナやロシアで厳寒の時にこうして祝日が続くのはまず人々がこの厳しい時期を
いい気分で過ごしたいと願ったためであり、それに加えて冬の間は畑仕事ができないので時間があり、収穫の
後なので食べ物もあったためではないかと思います。

日本ではもう11月からお祝いの気分で様々なデコレーションが現れます。カトリックのクリスマス―12月
25日ーのお祝いということなのでしょうが、私にはただのデコレーションでイエス様の誕生を祝うという
本来の意味は失われているように思えます。25日が済むと人々はおせち料理のための食材をさがして奔走
します。また年賀状の準備も大変な作業で ハガキを買い、ふさわしい写真とデザインを選んで印刷を注文
し、ミスがないように友人知人の住所をチェックし、宛名印刷して投函しなければなりません。うちは家族
4人で120枚の年賀状を発送しました。お正月にもらった年賀状を見るのは楽しいですね。

大晦日には夜12時近くに家族そろって神社に行きお参りした後、お酒をいただいて、おみくじを引いてから
帰宅、冷たいそばを食べて 寝ました。

新年のお祝いの仕方を比べるとウクライナ人に比べて日本人のお祝いの仕方は静かでひかえめだと
思います。ウクライナでは冬の祝日が続き、どうしても食べ過ぎ、飲み過ぎになってしまいます。
私がイメージする新年はいつも厳寒で雪の中だったので 名古屋の雪のない、暖かいお正月は不思議に
思えます。

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この後、年賀状のことやおせち料理、大晦日の過ごし方について などいろんな話がでました。年賀状は
最近の若い人たちはあまり書かなくなったと言われていますが この日の参加者の学生さんには「5枚だけ」
という方もありました。大学のフランス語の先生はご夫婦で200枚は出されるそうでした。

ロシア人のナターシャさんは「うちの夫は日本人ですが 私たちは大晦日におそばを食べてすぐ寝てしまう
なんてことはないわよ。お友達とシャンパンで乾杯してワイワイしてますよ~」だそうです。

クラスノダールへのお里帰りから戻ったばかりの彼女からお菓子の差し入れ!
左がひまわりの種を炒って飴がけしたもの(コジナキ),右がハルバです。ハルバはトルコや中近東
にもあるお菓子でナッツと小麦粉に砂糖を加えて固めたものです。


袋を開けて出してみました。

肝心のサモワールの調子が悪く、ポットの助けを借りる羽目になりましたが
紅茶のおかわりをしながら みなさんゆったりと。


松田さんがさしれてくださったのはりんごのグラタン"яблочная запеканка"です。
たっぷりのりんごにカスタードソースが上品でおいしいお味。



このグラタンのレシピはイーゴリさんのお母さんがくださったお料理の本の中からレシピを探しました。

4種類のきのことたまねぎとニンニクを炒めてサワークリーム和えしたものをいれて焼いたパイ"пирог с грибами".
添えてあるハーブはディルです。


ロシアのお祝い事にはかかせない料理。オリビエサラダです。
ポテトサラダです。ポテトサラダといえば日本ではごく当たり前のお惣菜なのですが
ロシアではポテトやたまねぎの他に彩りのよい他の野菜やソーセージやチキンを入れてマヨネーズで和えて
ご馳走サラダにします。今日のオリビエサラダの中にはジャガイモ、ニンジン、たまねぎ、きゅうりのピクルス、ゆでたまご、
スモークチキン、グリンピースが入っています。


これも差し入れのフルーツケーキ。上にアプリコットジャムを塗っています。

その他にハムやピクルス、オイルサーディンにオニオンを添えたものなど。

モルドヴァのイチゴジャムにライ麦パンも。
ウクライナの「ロシェン」のチョコレートも。


紅茶を何杯もおかわりしながら しっかり食べながら おしゃべりしました。ロシア語の他にフランス語、トルコ語、
英語、スペイン語、アラビア語などを習ったことがあるメンバーが何人もいてロシアとフランスの歴史上の関係や
言葉の影響などの話も出ました。

楽しい時間はすぐに過ぎて、最後にサモワールを囲んで記念撮影。


ご参加くださったみなさま、お手伝いや差し入れをしてくださったみなさま、ありがとうございました。


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第4回新春サモワールお茶会開催のお知らせ

2015年12月15日 | サモワールお茶会
来年1月17日(日)に新春サモワールお茶会が開かれます!


いつもロシア語教室に飾られているかわいいサモワールを囲んで お茶を飲みながら ロシア語で〈時々日本語で)
おしゃべりする小さなパーティです。事務所で販売されているラトビアやモルドヴァやウクライナの特産品のおつまみ
やチョコレート、その他ケーキなども出ていつも賑やかに和やかに冬の午後のひと時を過ごしています。

今回はゲストにイーゴリ・ダツェンコさんをお迎えします。


ウクライナのポルタワ近郊出身のウクライナ人で キエフ言語大学卒業後ウィーン大学に留学、2010年から名古屋に
お住まいです。今春から名古屋大学大学院で研究されている他、日本ユーラシア協会愛知県連のウクライナ語講座の先生でもあり、
ロシア語サロンや特別講座でも面白いお話をししてくださっています。母語のウクライナ語とロシア語のバイリンガルで、
ドイツ語、ポーランド語、英語にも不自由しないというイーゴリさん、もちろん日本語も堪能ですが このお茶会ではロシア語で
話していただきます。

時: 2016年1月17日(日) 午後2時から4時まで
所:愛知民主会館 3階ロシア語教室 (地下鉄東山線新栄町駅2番出口より徒歩2分)
参加費:1200円(日本ユーラシア協会員は800円)

申し込み順先着10名限定の集まりですので今すぐお申込みください。
なお、当日キャンセルの方・連絡なしで欠席された方は会費をいただきます


お申し込み : 日本ユーラシア協会愛知県連合会
名古屋市東区葵1丁目22-26
電話 052-932-7211 
                 Mail: kokoshka2011@gmail.com
(お申し込みはできるだけメールでお願いします。)
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