サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

第88回ロシア語サロン報告 「クラスノダール」

2013年04月24日 | ロシア語サロン
4月21日(日)午後2時から第88回ロシア語サロンが開かれました。ゲストはナタリア・カーズミナさんです。最初にナタリアさんが彼女の故郷「クラスノダール」について話してくださいました。

まず最初に地図を見てみましょう。クラスノダールってどこ?


下記の記事を見ていただければわかりますが 黒海の東岸にあります。さらに300キロほど南にあるのが来年冬季オリンピックが開かれる「ソチ」です。クラスノダールはロシアの南部の中心都市で周辺の小さな町を含めると人口は約150万人です。避難民や不法滞在者もいるので正確な人口はわかりません。ここは一番寒い時でもマイナス10度以下にはならず、また9月や10月になっても海で泳げるほど暖かいので ロシア全土から観光客がやってきます。人気のある町なのでここの不動産はとても高いのです。マンションの値段はマイアミビーチ並みです。

クラスノダールでは食品工業が盛んで また農業も発展しており、特にフルーツ類は高く評価されています。非常に豊かな土壌に恵まれて小麦の生産も盛んで国内はもちろん外国に輸出されています。農業は重労働ですが、ここの作物は高く評価され、需要も多いので農家の収入は多いと思います。またクラスノダールを中心とするクバン地方は賃金も高いので特に近隣のオセチアやチェチェンから出稼ぎに来る人も多くあります。90年代の第一次、第二次チェチェン戦争の際には1万人以上の難民を受け入れました。

参加者は16名。「ずいぶん いろんな人たちが来られるんですねえ、若い人、年取った人、ロシア語が全然わからない人、ショーロホフを読む人、そしてロシアに関して興味を持つところもそれぞれ違うんですね!」と驚くナタリアさんでした。


クラスノダールには美術館、博物館の他に有名な図書館があり、最後のロシア皇帝ニコライ2世の本のコレクションがここに残されています。クラスノダールはもともとエカチェリーナ女帝に作られた町で、昔はエカチェリノダールと呼ばれていました。
町は発展し、ソチが有名な保養地であるのに対して、クラスノダールはビジネスや貿易の町と言ってよいでしょう。最近はトルコやイタリアの会社も進出し 町にオフィスを構えています。
クバン大学はロシア有数の大学で毎年優秀な卒業生を送りだしています。ナタリアさんのおじいさんはこの大学の教授だったそうです。

ここでティータイム。右側のチョコレートはイーゴリ・ダツェンコさんの差し入れのウクライナのチョコレートです。クッキーもウクライナ製。



クバン地方の女性は背が高くて美人であることで有名だそうです。反対に男性はなぜか小柄な人が多いとか。

質問に答えて ナタリアさんからは
「日本人の男性でいいなと思うことは身だしなみがよく おしゃれな人が多いこと。特にヘアスタイル。そしてロシア人に比べて 寛容である点は日本人のよいところと思う。(服装やヘアスタイルの話から女装する男性や性同一障害や同性婚についての話題になったのですが)日本ではかなり変わった格好の人が歩いていても何も言われないが、ロシアだったら道で罵倒されてしまうだろう。」という話や 文学やコサックや食べ物やアメリカのことや、、いろんなお話をお聞きしました。
話題が豊富で楽しい方で、あっという間に終了時間の4時になってしまいました。「お茶でも飲みながらもう少しお話しませんか?」とナタリアさんが言ってくださったので10名ほどが近くの紅茶専門店で彼女とイーゴリ・ダツェンコさんを囲んで2次会をしました。

クバン地方の女性らしく美人で長身のナタリアさん。最後に写真を撮らせていただきました。すばらしいプロポーションですね!ストッキングの黄色が効いています。

(写真提供:中級クラスのYさん)