サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

第5回新春サモワールお茶会報告その2

2017年01月25日 | サモワールお茶会
それではテーブルの上のお茶菓子やおつまみを見てみましょう。

черничный кекс (ブルーベリーがたっぷりのケーキ)です。画面上のお皿にある小さなお菓子はカステラ生地にあんを挟んだ
もの。差し入れていただいたのですが なんとこのお菓子、名前は「シベリア」だそうです!



こちらはшарлотка (シンプルなリンゴのケーキ)



エカテリーナさんからの差し入れは キャベツとゆで卵と人参入りのピロシキ。おいしいフカフカの生地はオーヴンで焼いたもの。
いつかペチカで教えていただきたいですね。


ビーツの赤い色がきれいなサラダ винегрет です。



ラトビア産のオイルサーディン、オニオンスライス添え


пирог с грибами (茸のパイ)4種類のキノコのサワークリーム和えが入っています。
上にのせたハーブはディルです。


真ん中の塗り物の器はロシアの工芸品 ホウロマ塗り。


ロシア語のできる方もロシア語を知らない方も まず自己紹介から。


ロシアの食べ物は初めてという方もありました。


何度も紅茶をお代わりしながら、いろいろ試食しながら なごやかにおしゃべりをしているうちにもう終了の時間に。
洗い物もたくさんありましたが皆さんのご協力で早く片付けが終わりました。またヨールカもとうとう箱にしまいました。






第5回新春サモワールお茶会報告

2017年01月25日 | サモワールお茶会
今年も新春サモワールお茶会が1月15日(日)2時から 愛知民主会館3階のロシア語教室で開かれました。
もう5回目になりました。
いつもは殺風景なロシア語教室ですが、1時から準備が始まり、カップは事務所のありあわせ、お皿は紙製ですが
パーティの準備が整いました。



今回のゲストはサンクトぺペテルブルク出身の田中エカテリーナさんです。


ペテルブルクでガイドをされたこともある彼女に 「冬のペテルブルク」と題して様々なお話をしていただきました。
日本語堪能な彼女ですが お話をロシア語でお願いしました。(通訳付き)

後ろに移っているヨールカですが しまい忘れたわけではありません。彼女のお話の中にも暦のことがありましたが
ロシアではもともとユリウス暦が使われていて、これは西洋や日本で使われているグレゴリオ暦によりもだいたい2週間
遅くなります。つまり1月14日は「古い新年」を祝う日ですので この日まで飾っておくことにしたのでした。

エカテリーナさんはノートパソコン持参でたくさんの画像を見せてくださいました。
かつてロシア帝国の首都でもあったペテルブルクには宮殿、協会、劇場などたくさんの壮麗な建物があり、雪に覆われた
その姿は幻想的な美しさです。



昔は冬のネヴァ川には厚く氷が張り詰めて、その上を電車が通っていたというから驚きです。
エカテリーナさんも以前にネヴァ川が凍ってその上を歩いて対岸まで行けたことを覚えておられました。
第二次世界大戦の時はこの町は長期間ドイツ軍に包囲されてしまいましたが 氷の上を通って子供や女性が
逃れたり、食料が運搬されたりしました。当時の記録ではマイナス40℃以下になったこともあったそうです。

最近では氷は分厚くなることもなく、雪も少なくて しばしば雨の新年になることも。

参加者の皆さんの半数以上がサンクトペテルブルクに行ったことのある方でした。でも冬に行った方は一人もなし!

それではペテルブルクの人たちは冬をどうすごしているのでしょう?
まず第一にエカテリーナさんが語ってくださったのは劇場に行く楽しみです。市内には60以上の劇場があり
子供向けの出し物からシリアスなドラマやコメディ、風刺劇などが毎日のように上演されていて、チケットも比較的
お手頃なので多くの人が劇場に出かけます。劇だけではなく、サーカスやバレエも。
さらに最近では 世界チャンピオンになったフィギュアスケートのプルーシェンコらのプロデュースするアイスショウが
大人気です。

一時は人気がなかった戸外でのスポーツ(スキーやスケート、スノーモービルなど)も最近では人気が復活、ペテルブルクの
郊外にはスキー場ができています。観光客にお勧めなのはトロイカ(三頭立て)のそり遊びです。

真冬の行事といえば有名のなのは クレシェーニエ(洗礼)でしょう。キリストがヨルダン川で洗礼を受けたことに
ちなんで、なんと真冬に水浴をするのです!川に張った氷に穴をあけて 水に体を浸す、この行事はかなり危険でだれでもが
できるわけではありません。それなりの訓練が必要です。でもこの時期には市内に20か所もこの水浴のための場所が
用意されて、危険に備えて非常事態省の救護班がスタンバイしているそうです。

また冬を見送る楽しい行事といてば「マースレンニツァ」があります。この日はこの後にある精進の時期に備えて
バターたっぷりのブリヌィを食べ、みんな外に出て遊びます。雪合戦や歌やゲームやそり滑りなどを楽しんで
最後に大きな藁人形に火をつけて燃やし、寒い冬を見送るのです。この時期には市内各地の公園でいろんなイヴェント
がありますので 観光客も参加して楽しむことができるそうです。
冬のサンクトペテルブルク、行ってみたいですね!

今回の主役はこのサモワール。水漏れするので使えなかったのですが、最近上級クラスのKさんが
直してくださいました。10人でお茶を飲むには容量が小さいのでティファールの助けも借りて。


初めてサモワールを見る方もありますので使い方を説明しています。小さなポットに濃いお茶を作り、 本体ではお湯を沸かして
この蛇口からカップに注いでお好みの濃さのお茶にします。小さなポットをのせておく場所が蓋の上にあります。