サモワールを囲んで

日本ユーラシア協会愛知県連ブログ

第18回料理サークル「ペチカ」例会報告

2018年12月04日 | ペ-チカ
12月1日(土)午後5時半から東生涯教育センターの料理室で第18回ペチカ例会が
開かれました。今回はアリビーナ・ブレンコーワ先生のご指導で 19名が 4グループに
分かれて「魚のパイ」とヴィネグレット(ビーツのサラダ)を作りました。

ロシア語では рыбный пирог と винегрет です。

サハリン出身のアリビーナ先生です。


まずパイ生地を作りましょう!
人肌に温めた牛乳にドライイースト、卵、砂糖、塩を入れて軽く混ぜ、ふるった小麦粉を
加えてゴムベラでよく混ぜます。だいたい混ざったら手でこねて生地がまとまってきたら
柔らかくしたバターを加えてこねます。
ふわりとラップをかけてタオルで保温して暖かい場所で45ー50分発酵させます。


今日はフィリングに塩鮭を使います。(先生のふるさとのサハリン風パイです)。骨を取って包丁で細かく切ります。
玉ねぎは薄く切って透明になるまで炒めます。


生地がだいたい2倍に膨らんだところで打ち粉をふった台に取り出し、少量を飾り用に
残して 二つに切ります。まずそのひとつを台に広げて麺棒で伸ばしていきます。
だいたい天板の大きさになったらクッキングペーパーを敷いた天板にのせ、
その上に塩鮭と玉ねぎを広げます。


もう一方の生地も同様にに伸ばします。これが蓋になります。ふたをかぶせたらまわりの生地ををぴったり重ねて折り込みます。


残しておいた生地はクッキー型で抜いてパイの上にのせます。
ナイフの先で穴をあけ 15分ほど暖かい場所で休ませ、上に卵黄を塗って照りをつけます。

210-220度に熱したオーブンで20分ほど焼きます。
焼けました!


デザインはそれぞれ個性的ですね。こちらのグループはдед мороз (ロシアのサンタクロース)をイメージしたそうです。


焼きたてのパイにはバターを塗っておきます。


今度はサラダです。
ビーツ、丸ごとゆでたジャガイモ、ニンジン、きゅうりのピクルス、たまねぎなど材料は
すべて小さなキュービック型に切ります。この時大きさをそろえると仕上がりがきれいです。

今回はアリビーナ先生お手製の発酵キャベツもここに加えています。

全部をボウルにいれて塩コショウ、サラダオイル、きゅうりのピクルスの汁で味付けします。

今回はすでに水煮にしてあるパック入りのビーツを使ったので簡単!
「えっ、これだけ?マヨネーズで合えたりしないんですか?」と驚きの声が。
はい、これでできあがりです!

さあ、焼きたてのパイを切ってみましょう。鮭のピンク色がきれいですね。


アリビーナ先生がシベリアのハーブティーを持ってきてくださいました。брусника(コケモモ)入りです。


何より楽しみな試食の時間。Приятного аппетита !


ヴィネグレットにパセリを飾って。


初めて参加された方たちから
「ロシア料理ってボルシチしか知りませんでした。」
「生の玉ねぎは苦手ですが このサラダでは気になりませんね、」
「ビーツは初めて食べました。」
「ロシアのパイって 小麦粉とバターを混ぜるのじゃなくて イーストを使うんですね!」
「ビーツって名古屋で買えますか? どこに売っていますか?」

今回のビーツはゆでてパックされたもので イオン(スーパー)にあるそうです。
生のビーツは名古屋ではなかなかみつかりませんが 岐阜県や長野県では時々
売られています。また通販でお取り寄せもできます。

アリビーナ先生から
「みなさん よくがんばりました。新年にはこのおいしいパイでおもてなしを
してくださいね。」とメッセージをいただきました。