講演に続いて 初級、中級、上級の3クラスに分かれてテキスト朗読の練習が始まりました。参加者は
自分のレベルに合わせて前もってテキストを選んで予習してきました。
初級は難波先生の指導で まずテキストの文法の説明がありました。それから文を読む練習になったのですが
この日初めてロシア語の授業を受けた方もあり(キリル文字も読めないわけで)、また初級は簡単過ぎでは?
と思われる方もあり、皆さんのレベルが違いすぎてちょっと困りました。
中級のクラスです。テキストはチェーホフの短編”Моя она"。このクラスは男性ばかり8名、みなさんロシア語には
慣れておられ、文は読めるのですが 力点や発音の上でやはり我流になっているところ、間違っているところがあり、
ブレンコーワ先生はまず発音の基本、例えばС Чが続いてСЧとなるとЩと発音されること、アクセントのないЯや Еは
Иという発音になることなどを復習するところから始められました。
(先生はフェイスガード、生徒はマスクで。生徒が一人しか
写っていませんが、実は右側のドアの向こうに7人の生徒さんが)
上級のクラスです。こちらは4名だけで 山崎タチアナ先生の指導で、ノーベル文学賞受賞者でもあり、
華麗な文章で知られているイヴァン・ブーニンの夏と子供時代についての文を読みました。内容に
ついての質問や感想を聞かれた後で朗読の練習になりました。みなさん、さすがにお上手ですが、
細かなミスやイントネーションについての注意などがありました。
最後の一時間はなんでもありの「おしゃべりタイム」です。
全員で輪になって お菓子を食べながら
まずは自己紹介も兼ねてロシア語を始めたきっかけや学習法についてお話していただきました。
ロシアの指揮者や演奏家やバレエが好き、ウラジオストック、サハリン、ジョージアなどへの旅行、ラジオ講座
(どんどん不便な時間に押しやられていますが)などの他に「ピアノを習ったら教則本がロシアのものでそこに
書かれている文字が読めず、興味を持って習ってみようと思った」という方もありました。
思いがけない出会いがあるものですね。
今回の感想として「ロシア語を習ってもロシア人のロシア語を聞く機会がなく今日はそれが聞けてよかった」
「家が遠くて毎週講座に通うことができないのでこういう講座を時々やってほしい」という声もあり
ました。今回の目標は「生のロシア語に触れる」ということだったので少しはお役に立てたでしょうか。
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