12月10日(日)午後1時半から愛知民主会館2階ホールで第5回ヨールカ祭が行われました。
今回の司会はウクライナ人のダツェンコ先生。ウクライナ語とロシア語のバイリンガルで もちろん
日本語も堪能です。現在は愛知県連の講座でウクライナ語や教会スラブ語を教えておられます。
今年もヨールカ祭は毎回好評のロシア語人形劇で始まりました。今回のお話は「アリューヌシュカ姉さんと弟のイワーヌシュカ」です。
しっかりもののお姉さんアリョーヌシュカとやんちゃな弟のイワーヌシュカは仲良し、
ある時二人は森に出かけました。太陽が照りつけとても暑いものですから どんどん歩いて行くうちに イワーヌシュカは
喉が渇いてしまいました。
牛の足跡に水がいっぱいたまっているのを見たイワーヌシュカは「ああ、ここからお水を飲みたいなあ、、」と言うのですが
アリョーヌシュカは「そんなところで水を飲んだら牛になっちゃうわよ!」と許してくれません。
我慢してまた歩いていくと今度は馬の足跡に水が溜まっているのをみつけて 再びイワーヌシュカは水が飲みたくなるのですが
お姉さんに禁じられてしまいます。
ますます暑くなってきて 汗も流れます。今度はヤギの足跡に水が溜まっているのを見たイワーヌシュカ。アリョーヌシュカが
「ダメダメ、そんな水を飲んだらヤギになっちゃうわ!」と言うのに 「もうだめ、我慢できないっ!」とその水を飲んでしまいました。
すると!なんということでしょう!イワーヌシュカはほんとうに子ヤギになってしまいました!
「イワーヌシュカ!」と呼んでも 子ヤギは「メエ、、」と鳴くばかり。
すっかり途方に暮れて アリョーヌシュカがさめざめと泣いていますと、そこに通りかかったのは商人の若者。
「かわいいお嬢さん、どうして泣いているの?」とやさしく声をかけてくれました。
話を聞いた若者は「それなら僕のお嫁においで!君にはきれいな服でおしゃれをさせてあげよう。
子ヤギはうちで飼ってやればいいじゃないか」というのでした。
しばらく迷っていたアリョーヌシュカでしたが とうとうお嫁に行くことにしました。するとそれを聞いた子ヤギが
大喜びして 一回、二回、三回と宙返り!
するとあら不思議! 子ヤギはもとのイワーヌシュカにもどったのでした。めでたし、めでたし。
このお話には教訓があります。「大人のいうことは聞くものだ」だそうです。
この人形劇はアリビーナ・ブレンコーワ先生と山崎タチアナ先生の労作。
今回はブレンコーワ先生がやんちゃなイワーヌシュカと子ヤギを演じられました。
このお人形や組み立て式の舞台装置、そして背景の絵などは全部ブレンコーワ先生が作られたものなんです。
山崎先生とお二人だけで いくつもの人形を動かすのは大変なので 今回はタチアナ・サエンコ先生が
お手伝いしてくださいました。先生はお姉さんのアリョーヌシュカを。
ナレーションや若者の役は山崎タチアナ先生の担当でした。
人形劇に続いて 講習生や元講習生のみなさんによるロシア語の詩の朗読です。
今回は4名の方がレールモントフの「コサックの子守歌」チュッチェフの「冬」、パステルナークの「家には誰もいない」
プーシキンの「秋」を朗読、最後に山崎タチアナ先生がマルシャークの「一年中」から「12月」を読んでくださいました。
会場の皆さんには原文の詩と 和訳のプリントが配布されました。
ロシア語でのスピーチは3名。
中級クラスと会話のクラスで猛勉強中の鳥居さんは「自然や動物が好きで写真や動画をインターネットのサイトに投稿して
いるうちに あるロシア人からコメントをもらい、共通の趣味があることがわかってロシア語でコミュニケーションが
してみたくなった。ロシアのサイトにも投稿するようになり どんどんロシアに友人が増えて、この秋にはモスクワに
行って彼らに会うことができた。勉強を続け、将来はロシアで自然関連の仕事がしたい。」と大きな声で堂々とした
スピーチでした。
2番目の山路さんは実は大学でロシア語を教えておられる方だそうですが ダツェンコ先生の教会スラブ語のクラスに
通って勉強されています。ロシアに留学されたこともありロシア人をよくご存じの山路さんは「ロシア人の印象」と題して
「最初のころはロシア人はあまり笑いもせず、話もしないと思ったが 知り合ってみると
実によくしゃべり、よく笑う人たちだった。おしゃれにも気を使い、とにかくアイロンをかけるのが大好き、、」と
ユーモアたっぷりに語ってくださいました。
また当日飛び入りでスピーチに参加してくださったのは会話のゆっくりコースの新人、森崎さんです。
今までほぼ独学でロシア語をやってきて 文章を書いたり、読んだりはなんとかできるようになったが
聞き取りが難しい、、という体験を語っていただきました。
ロシア語でのスピーチなので みなさんにわかるように日本語の通訳もありました。
ここで30分間の休憩タイムです。
今回は ピロシキが250円で販売されました。これはユーラシア協会の会員の加藤さんのお店「さらびー」の
ピロシキです。大変おいしく 70個が完売しました。
サモワールでいれた紅茶とお茶菓子は無料で。
ブラウニーやリンゴのケーキ、カリツォというロシア風のクッキー、りんごや柿も。
お客様の中には小さいお子さんを3人連れたロシア人女性や以前にロシア料理を教えてくださったウクライナ人女性も。
以前にユーラシア協会のロシア語講座で一緒に勉強した仲間との再会や情報交換もいろいろ、紅茶やお菓子を手に
話が弾みました。
第2部は合唱団ミールの歌で始まりました。
「灯」「道」「カチューシャ」「長い道」の4曲を日本語とロシア語で歌います。
おなじみの曲なので いっしょに口ずさむ人もあり、手拍子も出て。
この後 ブレンコーワ先生の発音指導で歌詞を勉強してから みんなで「森でモミの木が生まれたよ」というかわいい歌を
歌いました。一番だけを何度も繰り返して 覚えます。
これで今年のヨールカ祭が終わりました。最後にブレンコーワ先生からロシア語であいさつがありました。
С наступающим новым годом ! よいお年を!
今回の司会はウクライナ人のダツェンコ先生。ウクライナ語とロシア語のバイリンガルで もちろん
日本語も堪能です。現在は愛知県連の講座でウクライナ語や教会スラブ語を教えておられます。
今年もヨールカ祭は毎回好評のロシア語人形劇で始まりました。今回のお話は「アリューヌシュカ姉さんと弟のイワーヌシュカ」です。
しっかりもののお姉さんアリョーヌシュカとやんちゃな弟のイワーヌシュカは仲良し、
ある時二人は森に出かけました。太陽が照りつけとても暑いものですから どんどん歩いて行くうちに イワーヌシュカは
喉が渇いてしまいました。
牛の足跡に水がいっぱいたまっているのを見たイワーヌシュカは「ああ、ここからお水を飲みたいなあ、、」と言うのですが
アリョーヌシュカは「そんなところで水を飲んだら牛になっちゃうわよ!」と許してくれません。
我慢してまた歩いていくと今度は馬の足跡に水が溜まっているのをみつけて 再びイワーヌシュカは水が飲みたくなるのですが
お姉さんに禁じられてしまいます。
ますます暑くなってきて 汗も流れます。今度はヤギの足跡に水が溜まっているのを見たイワーヌシュカ。アリョーヌシュカが
「ダメダメ、そんな水を飲んだらヤギになっちゃうわ!」と言うのに 「もうだめ、我慢できないっ!」とその水を飲んでしまいました。
すると!なんということでしょう!イワーヌシュカはほんとうに子ヤギになってしまいました!
「イワーヌシュカ!」と呼んでも 子ヤギは「メエ、、」と鳴くばかり。
すっかり途方に暮れて アリョーヌシュカがさめざめと泣いていますと、そこに通りかかったのは商人の若者。
「かわいいお嬢さん、どうして泣いているの?」とやさしく声をかけてくれました。
話を聞いた若者は「それなら僕のお嫁においで!君にはきれいな服でおしゃれをさせてあげよう。
子ヤギはうちで飼ってやればいいじゃないか」というのでした。
しばらく迷っていたアリョーヌシュカでしたが とうとうお嫁に行くことにしました。するとそれを聞いた子ヤギが
大喜びして 一回、二回、三回と宙返り!
するとあら不思議! 子ヤギはもとのイワーヌシュカにもどったのでした。めでたし、めでたし。
このお話には教訓があります。「大人のいうことは聞くものだ」だそうです。
この人形劇はアリビーナ・ブレンコーワ先生と山崎タチアナ先生の労作。
今回はブレンコーワ先生がやんちゃなイワーヌシュカと子ヤギを演じられました。
このお人形や組み立て式の舞台装置、そして背景の絵などは全部ブレンコーワ先生が作られたものなんです。
山崎先生とお二人だけで いくつもの人形を動かすのは大変なので 今回はタチアナ・サエンコ先生が
お手伝いしてくださいました。先生はお姉さんのアリョーヌシュカを。
ナレーションや若者の役は山崎タチアナ先生の担当でした。
人形劇に続いて 講習生や元講習生のみなさんによるロシア語の詩の朗読です。
今回は4名の方がレールモントフの「コサックの子守歌」チュッチェフの「冬」、パステルナークの「家には誰もいない」
プーシキンの「秋」を朗読、最後に山崎タチアナ先生がマルシャークの「一年中」から「12月」を読んでくださいました。
会場の皆さんには原文の詩と 和訳のプリントが配布されました。
ロシア語でのスピーチは3名。
中級クラスと会話のクラスで猛勉強中の鳥居さんは「自然や動物が好きで写真や動画をインターネットのサイトに投稿して
いるうちに あるロシア人からコメントをもらい、共通の趣味があることがわかってロシア語でコミュニケーションが
してみたくなった。ロシアのサイトにも投稿するようになり どんどんロシアに友人が増えて、この秋にはモスクワに
行って彼らに会うことができた。勉強を続け、将来はロシアで自然関連の仕事がしたい。」と大きな声で堂々とした
スピーチでした。
2番目の山路さんは実は大学でロシア語を教えておられる方だそうですが ダツェンコ先生の教会スラブ語のクラスに
通って勉強されています。ロシアに留学されたこともありロシア人をよくご存じの山路さんは「ロシア人の印象」と題して
「最初のころはロシア人はあまり笑いもせず、話もしないと思ったが 知り合ってみると
実によくしゃべり、よく笑う人たちだった。おしゃれにも気を使い、とにかくアイロンをかけるのが大好き、、」と
ユーモアたっぷりに語ってくださいました。
また当日飛び入りでスピーチに参加してくださったのは会話のゆっくりコースの新人、森崎さんです。
今までほぼ独学でロシア語をやってきて 文章を書いたり、読んだりはなんとかできるようになったが
聞き取りが難しい、、という体験を語っていただきました。
ロシア語でのスピーチなので みなさんにわかるように日本語の通訳もありました。
ここで30分間の休憩タイムです。
今回は ピロシキが250円で販売されました。これはユーラシア協会の会員の加藤さんのお店「さらびー」の
ピロシキです。大変おいしく 70個が完売しました。
サモワールでいれた紅茶とお茶菓子は無料で。
ブラウニーやリンゴのケーキ、カリツォというロシア風のクッキー、りんごや柿も。
お客様の中には小さいお子さんを3人連れたロシア人女性や以前にロシア料理を教えてくださったウクライナ人女性も。
以前にユーラシア協会のロシア語講座で一緒に勉強した仲間との再会や情報交換もいろいろ、紅茶やお菓子を手に
話が弾みました。
第2部は合唱団ミールの歌で始まりました。
「灯」「道」「カチューシャ」「長い道」の4曲を日本語とロシア語で歌います。
おなじみの曲なので いっしょに口ずさむ人もあり、手拍子も出て。
この後 ブレンコーワ先生の発音指導で歌詞を勉強してから みんなで「森でモミの木が生まれたよ」というかわいい歌を
歌いました。一番だけを何度も繰り返して 覚えます。
これで今年のヨールカ祭が終わりました。最後にブレンコーワ先生からロシア語であいさつがありました。
С наступающим новым годом ! よいお年を!
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