面白いもの「紹介・SHOUKAI」

日々、感じたこと、行動したことを書いてみます。

大日坊で即身仏と対面

2023-11-21 14:13:14 | 日記
大日坊で即身仏と対面


湯殿山神社から37キロの場所にあるのが、「徳川将軍家祈祷寺 湯殿山総本寺瀧水寺大日坊」


正式名は「湯殿山総本寺瀧水寺金剛院大網大日坊」


神仏混交時代の出羽三山の名門の寺で、春日局や徳川家光らから篤い信仰を受けたものの、明治の廃仏毀釈の政策で衰退し、昭和11年には大規模な地滑り災害があって、さらに規模が縮小されたという。


ただ、この寺には「即身仏」が安置されていて、対面も許されているというので行ってみることに。


名前は真如海上人。1783年 96歳で入定されたという。


天明の年間は「天明の大飢饉」で知られる大食糧難の時代。


もともとは木こりのような仕事をしていたらしい。
村の子供と遊んであげていて事故で死なせてしまい、責任を感じて出家したという。別の伝説では、乱暴を働く武士を誤って殺してしまい、寺に逃げて僧になったという話も。

いずれにしても、罪の意識に苦しめられての出家という心の傷をもっていたのだろうか。


托鉢をしながら東北全土をまわり、村人からお布施としていただいた食料は、すべて貧しい人に分け与えてしまい、自身は山に自生している木の実やキノコを食べるだけだったという個人伝説をもつことに。


90代で即身仏を志したといわれるが、自分で自分を乾燥させてミイラ化するという修行をすさまじさをどう理解すればいいのだろう。


全国で18体の即身仏が確認されているとか。






真如海上人は大きなガラスケースの中に安置されていて、その真正面に対座することができた。


神々しくも感じるし、240年前に亡くなられて人の遺骸を目の前にして無残に感じる気持ちもあった。



ただ、96歳の老人が穀断ち・水断ちして、自身をミイラ化させ、最後の体力を振り絞って、正座しながら自らの心臓を止めるという精神力のすさまじさは、人間の限界の超えた、ある種の力を感じたかも。



写真撮影は厳禁。

お守りの「御衣御守り」は日本最強のお守りとして有名。6年に一度、即身仏となった真如海上人の衣替えをおこなうおり、その衣の一部を切ってお守りに入れるのだとか。

大日坊   http://www.dainichibou.or.jp/




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