その昔、タイでのゴルフといえばクラブを持つキャディーが一人、ショットの間で座るための椅子を運ぶキャディーが一人、日傘をさしかけるキャディーが一人と一人のゴルファーに3~4人のキャディーを雇い、王侯貴族のような気分でラウンドしたものとの話を聞いたことがあります。
さすがに今日ではこんな場面にはめぐり合いませんが、一人のプレイヤーに専属のキャディーが一人つきます。二人乗りカートにワンバッグだけ載せ、キャディーがカートを運転してボールのところまでカートを進めます。
コースに到着した時に車からバッグを降ろす際に、自分のクラブを最初に触る人が今日一日付き合うキャディーとなるだけに、どんなキャディーが自分のクラブに手をかけるかと、みんな興味津々、今日の運勢を占うような気持ちになります。尤も、最初のご対面では先方は帽子を深々とかぶり、日焼け予防のスカーフで顔半分くらい隠した「カラス天狗」状態ですから、最初の一瞥だけではなかなかキャディーの質までは見抜けないのですが。
キャディーフィーが200バーツ(600円)、サービス内容によりチップを50~60バーツ添えて出せば、深々と合掌され、コップンカッ!(ありがとう)となります。
ティーショットの後に、しばし自分の球を眼で追ったあと、さてティーを拾おうとすると、脇からキャディーがさっと拾ってくれることもしばしばです。グリーンに上がったらボールをマークし、ボールを拭いてくれて、カップのどこいらへんを狙ってパットせよと、懇切丁寧に教えてくれます。チップを一バーツでも多くもらうためには、とにかく自分の付いた客に少しでも良いスコアを出させたい、顧客満足度を上げることが彼らの報酬アップにつながることを熟知したサービスのプロです。
専属キャディーだから、他のプレーヤーのキャディーとはある意味競争関係にあるためか、同伴プレイヤーの球の行方に関心を示さないどころか、自分の客が打ち終わると、まだその近くで次のプレイヤーが打とうとしているのに、「早くカートに乗れ」と催促し、自分の客の球の行った方向にカートを走らせようとします。「おいおいちょっと待ってよ。あの人が打ってるじゃん!」とも言えないので、カートの座席を叩いて「早く来い」と催促するのを無視すること再三でした。同伴プレーヤーに対するマナーもさることながら、打球の前に飛び出す勢いで驀進するのには閉口しました。
義兄から事前に教わった、チップにまつわる話です。
キャディーに今日一日尽くしてくれたら、パー1個につき10バーツのボーナスを出すと事前に耳打ちするんだそうです。そうするとボーナス欲しさに気合いの入ったアドバイスが来るし、せいぜい60~70バーツの出費で収まるとの目論見です。この話を耳に入れておいて、簡単なパーパットを外したりすれば、本人以上にキャディーが悔しがり、キャディーとの一体感も醸成されて、より真剣に芝を読んでくれ、グリーンのアンジュレーションもより的確に教えてくれるようです。
長くなりましたので、コースでの実践編はこの次に。
さすがに今日ではこんな場面にはめぐり合いませんが、一人のプレイヤーに専属のキャディーが一人つきます。二人乗りカートにワンバッグだけ載せ、キャディーがカートを運転してボールのところまでカートを進めます。
コースに到着した時に車からバッグを降ろす際に、自分のクラブを最初に触る人が今日一日付き合うキャディーとなるだけに、どんなキャディーが自分のクラブに手をかけるかと、みんな興味津々、今日の運勢を占うような気持ちになります。尤も、最初のご対面では先方は帽子を深々とかぶり、日焼け予防のスカーフで顔半分くらい隠した「カラス天狗」状態ですから、最初の一瞥だけではなかなかキャディーの質までは見抜けないのですが。
キャディーフィーが200バーツ(600円)、サービス内容によりチップを50~60バーツ添えて出せば、深々と合掌され、コップンカッ!(ありがとう)となります。
ティーショットの後に、しばし自分の球を眼で追ったあと、さてティーを拾おうとすると、脇からキャディーがさっと拾ってくれることもしばしばです。グリーンに上がったらボールをマークし、ボールを拭いてくれて、カップのどこいらへんを狙ってパットせよと、懇切丁寧に教えてくれます。チップを一バーツでも多くもらうためには、とにかく自分の付いた客に少しでも良いスコアを出させたい、顧客満足度を上げることが彼らの報酬アップにつながることを熟知したサービスのプロです。
専属キャディーだから、他のプレーヤーのキャディーとはある意味競争関係にあるためか、同伴プレイヤーの球の行方に関心を示さないどころか、自分の客が打ち終わると、まだその近くで次のプレイヤーが打とうとしているのに、「早くカートに乗れ」と催促し、自分の客の球の行った方向にカートを走らせようとします。「おいおいちょっと待ってよ。あの人が打ってるじゃん!」とも言えないので、カートの座席を叩いて「早く来い」と催促するのを無視すること再三でした。同伴プレーヤーに対するマナーもさることながら、打球の前に飛び出す勢いで驀進するのには閉口しました。
義兄から事前に教わった、チップにまつわる話です。
キャディーに今日一日尽くしてくれたら、パー1個につき10バーツのボーナスを出すと事前に耳打ちするんだそうです。そうするとボーナス欲しさに気合いの入ったアドバイスが来るし、せいぜい60~70バーツの出費で収まるとの目論見です。この話を耳に入れておいて、簡単なパーパットを外したりすれば、本人以上にキャディーが悔しがり、キャディーとの一体感も醸成されて、より真剣に芝を読んでくれ、グリーンのアンジュレーションもより的確に教えてくれるようです。
長くなりましたので、コースでの実践編はこの次に。