5回目の夏のロングステイを済ませて、いよいよ今日は帰国です。
出発前の大掃除の手順にも慣れ、来年の夏に持って来るべき物のリストアップも済ませてぬかりがありません。ケロウナ往復に関しては立派なベテラン旅行者です。
空港が近いので8時10分発の便に合わせてタクシーを7時丁度に呼び、コンピューター相手の自動チェックインも慣れたもの、手荷物三個を預けて手続き終了!7時40分の搭乗開始を前に、モーニングコーヒーとドーナツでの朝食。余裕シャクシャクのベテラン旅行者なんです私たち。
7番ゲートで待つことしばし、隣のA社のバンクーバー行が先に出るため手続き中です。A社より機材の大きなジェット機を使用するW社の方が私は好きなので、出来る限りW社を利用することにしています。ローカル事情にも明るい旅行者なんです私たち。ところが、定刻の7時40分を過ぎてもバンクーバー行きの便の案内が一向にありません。何らかの理由で遅れるなら、それなりの案内があって然るべきなのに・・・・・?
出発時刻の10分前になってもウンでもなければスンでもなし。ちょっとおかしいんじゃないのW社って!?旅慣れている私たちでもこんなことにはめぐり合ったことがありません。そこで、指定されたゲイトのカウンターで、明らかに他の便の処理に当たっているW社の社員に聞いてみました。
「あのさぁ、バンクーバー行のフライトの案内が全くないのはどういうこと?」
「バンクーバー行きですか?」
「そう、バンクーバー行」
「何時の?」
「8時10分のフライト」
「午後8時10分の?」
「冗談やめてよ、朝の8時10分に決まってるじゃん!」
「8時10分のフライトは午後にしかないんですけど・・・・」
「え、え、え~っ???、い、いま、なんて言った??」
目の前真っ暗、頭の中真っ白。鈍器で後頭部をガツンとやられたような、松茸狩りで迷子になりかけた時とはちょっと違った種類の恐怖に襲われました。
W社の次のバンクーバー行の便は11時までありません。12時45分に出発するJ社への乗り継ぎには間に合いません。横のカウンターでA社のバンクーバー行が最後の搭乗案内中ですが、いったんW社に預けた手荷物を今からA社に回すには時間が足りません。ベテランには分かるのです、薬石効なく、どうやら腹をくくるしかないということが。
ベテラン旅行者はそこで慌てず、バンクーバーのJ社に電話して、本日の搭乗予定を明日に変更してもらい、目の前のW社スタッフには明朝7時40分発の便への予約変更を頼んだのでした。事態の掌握と次に打つべき一手にぬかりはありません。森で迷子になったときは事態がどのように進展するのかが読めない不安感と、大げさに言えば命にも関わりかねない恐怖心がありましたが、今回のケースは先が読めるのです。金に関わるかもしれない恐怖心はあっても、命までは盗られまいという安心感があります、ベテラン旅行者には。
でも、どうしてこんなことになったのか?よくよく見ればプリントして手元にあるE-ticketにも「08:10pm」とあるし、先ほどチェックインして受け取った搭乗券にも「ゲート集合07:40pm」とあり、誰を責めるわけにもいきません。
機械相手のセルフチェックインでなければ、午前7時の段階でカウンターのスタッフが「お客さま、午後8時10分のフライトにこんな早朝にチェックインするんですか?」とかなんとか会話があって、もっと早く間違いが発見できたかもしれません。自動チェックインした客の手荷物は別のカウンターでスタッフが受託しなおすので、気の利いたスタッフならここで、「出発12時間以上も前にチェックインして手荷物預けるんですかぁ?」とかなんとか問題提起してくれたらなぁ・・・・。でもこれは無理でしょう。悪いのは自分なんですから。
冷蔵庫の中から部屋の隅々まで掃除の行き届いた部屋に戻りつき、こんなことを想定したわけでもないのに、なぜか契約解除を10月2日としておいたおかげで今日も使えるインターネット。反省心の薄れないうちに告白できるなんて、なんと皮肉な巡りあわせでしょうか。
これからの世の中、コンピューター相手の生活場面が増えますが、なかなか人間の「間違い」「感違い」を指摘してくれるコンピューターは少ないことを承知のうえで、チェックにチェックを重ねて、自分で自分を守るしかないとの思いを強くした次第です。
サラリーマン時代に若い社員に向かって「航空会社の仕事はチェックに始まりチェックに終わる」なんて偉そうなことをほざいていた、ベテラン社員であったことだけは内緒にしておきたいと思っている、ベテラン旅行者なのでした。
出発前の大掃除の手順にも慣れ、来年の夏に持って来るべき物のリストアップも済ませてぬかりがありません。ケロウナ往復に関しては立派なベテラン旅行者です。
空港が近いので8時10分発の便に合わせてタクシーを7時丁度に呼び、コンピューター相手の自動チェックインも慣れたもの、手荷物三個を預けて手続き終了!7時40分の搭乗開始を前に、モーニングコーヒーとドーナツでの朝食。余裕シャクシャクのベテラン旅行者なんです私たち。
7番ゲートで待つことしばし、隣のA社のバンクーバー行が先に出るため手続き中です。A社より機材の大きなジェット機を使用するW社の方が私は好きなので、出来る限りW社を利用することにしています。ローカル事情にも明るい旅行者なんです私たち。ところが、定刻の7時40分を過ぎてもバンクーバー行きの便の案内が一向にありません。何らかの理由で遅れるなら、それなりの案内があって然るべきなのに・・・・・?
出発時刻の10分前になってもウンでもなければスンでもなし。ちょっとおかしいんじゃないのW社って!?旅慣れている私たちでもこんなことにはめぐり合ったことがありません。そこで、指定されたゲイトのカウンターで、明らかに他の便の処理に当たっているW社の社員に聞いてみました。
「あのさぁ、バンクーバー行のフライトの案内が全くないのはどういうこと?」
「バンクーバー行きですか?」
「そう、バンクーバー行」
「何時の?」
「8時10分のフライト」
「午後8時10分の?」
「冗談やめてよ、朝の8時10分に決まってるじゃん!」
「8時10分のフライトは午後にしかないんですけど・・・・」
「え、え、え~っ???、い、いま、なんて言った??」
目の前真っ暗、頭の中真っ白。鈍器で後頭部をガツンとやられたような、松茸狩りで迷子になりかけた時とはちょっと違った種類の恐怖に襲われました。
W社の次のバンクーバー行の便は11時までありません。12時45分に出発するJ社への乗り継ぎには間に合いません。横のカウンターでA社のバンクーバー行が最後の搭乗案内中ですが、いったんW社に預けた手荷物を今からA社に回すには時間が足りません。ベテランには分かるのです、薬石効なく、どうやら腹をくくるしかないということが。
ベテラン旅行者はそこで慌てず、バンクーバーのJ社に電話して、本日の搭乗予定を明日に変更してもらい、目の前のW社スタッフには明朝7時40分発の便への予約変更を頼んだのでした。事態の掌握と次に打つべき一手にぬかりはありません。森で迷子になったときは事態がどのように進展するのかが読めない不安感と、大げさに言えば命にも関わりかねない恐怖心がありましたが、今回のケースは先が読めるのです。金に関わるかもしれない恐怖心はあっても、命までは盗られまいという安心感があります、ベテラン旅行者には。
でも、どうしてこんなことになったのか?よくよく見ればプリントして手元にあるE-ticketにも「08:10pm」とあるし、先ほどチェックインして受け取った搭乗券にも「ゲート集合07:40pm」とあり、誰を責めるわけにもいきません。
機械相手のセルフチェックインでなければ、午前7時の段階でカウンターのスタッフが「お客さま、午後8時10分のフライトにこんな早朝にチェックインするんですか?」とかなんとか会話があって、もっと早く間違いが発見できたかもしれません。自動チェックインした客の手荷物は別のカウンターでスタッフが受託しなおすので、気の利いたスタッフならここで、「出発12時間以上も前にチェックインして手荷物預けるんですかぁ?」とかなんとか問題提起してくれたらなぁ・・・・。でもこれは無理でしょう。悪いのは自分なんですから。
冷蔵庫の中から部屋の隅々まで掃除の行き届いた部屋に戻りつき、こんなことを想定したわけでもないのに、なぜか契約解除を10月2日としておいたおかげで今日も使えるインターネット。反省心の薄れないうちに告白できるなんて、なんと皮肉な巡りあわせでしょうか。
これからの世の中、コンピューター相手の生活場面が増えますが、なかなか人間の「間違い」「感違い」を指摘してくれるコンピューターは少ないことを承知のうえで、チェックにチェックを重ねて、自分で自分を守るしかないとの思いを強くした次第です。
サラリーマン時代に若い社員に向かって「航空会社の仕事はチェックに始まりチェックに終わる」なんて偉そうなことをほざいていた、ベテラン社員であったことだけは内緒にしておきたいと思っている、ベテラン旅行者なのでした。