遠くの空には黒い雲も出てきたし、「いいタイミングで歩けたねぇ!」なんて言いながらMVPくんをスタートさせようとしたら・・・「カチッ」「グウン、グウン」とはいうものの「ブルルル・・ン!」と続きません。落ち着いてアクセルを2~3回ペタペタと踏み、同じ動作を繰り返しても「ブルルルルル・・ン」という元気な音が出てきません。エンジン音が出ずに外野から雑音が出ます。「バッテリー大丈夫?」「ガス欠じゃないの?」
「電気系統じゃない、ガスもある」「じゃどこが悪いの?」「そんなこと分かるかよ!」「どうするの?」
息子はコンピューターエンジニア、嫁はジャズピアニスト。娘はスピーチセラピスト、婿はフラッシュメモリーエンジニア、私とカミさんは文科系。こんな時に糞の役にも立ちません。こんなこともあろうかと入っておいたAAAのお世話になるしかありません。
現在地、故障の状況を説明して修理車の派遣までにかかる時間を尋ねたらレッカー車の到着まで90分から2時間との回答。こんな山奥からレッカー車で牽引されるのは末代の恥。なんとか軽微な故障で、現場でのマイナー調整でオッケーになることを念じつつレッカー車の到着を待つことしか打てる手はありません。
そういえば、家を出るときに携帯のバッテリーが残り少なくなっていて、「家族全員が一緒なんだから電話することなんかないから家に置いておくか」と言ったら「でもなんで要るかわからないから一応もって行ったら?」と息子が一言。あの一言がなければどうなっていたことか・・・・・・。
レッカー屋から折り返し電話があったが、冷静さを欠いていたものか電話に気づかず留守電メッセージに切り替わっていました。「通常の無料レッカーは市内半径5キロ以内。現在地までカバーしないので別料金となる。OKかどうか電話乞う」。無視しようかとも思ったが、返事しなけりゃ未来永劫レッカー車は来ないことは明々白々。残り少ないバッテリーでメッセージボックスを開いたり、相手の電話番号をメモったり、何度も何度も電話のスイッチをいじるもんだからバッテリーが目に見えて衰弱。ひやひやドキドキの連続です。
待つことおよそ90分。鞍馬天狗ならぬレッカー車が助けに来てくれました。やおら車の下に潜り込み燃料タンクを叩いて合図したらエンジンを始動させろとのドライバーの御託宣。そんないい加減な修理でMVPくんが満足するわけありません。案の定ウンともスントも変化なし。現場でのチェックはこれでオシマイ。すぐレッカーの準備です。
ところでレッカー車に乗れるのは二人きり。残る4人の足の確保が急務です。気温がだいぶ下がってきて、更に悪いことにポツリポツリと降りだしても来ました。タクシーを呼ぶにも金と時間がどれだけかかるものやら・・・・。
「窮すれば通ず」を信じて子供たちに緊急指示の発令です。「父と母はレッカー車でガレージに直行する。君たちは自分の裁量でヒッチハイクして下山せよ。帰り車が間違い無く通過するゴルフ場脇のパブまで乗せてもらえ。そこでの再会方法は別途指示する。ではグッドラック!!」
息子夫婦はケロウナ在住の家族に拾ってもらい無事到着。娘夫婦はバンクーバーからの旅行客の車に乗せてもらったとのこと。ローカル事情に必ずしも明るくない組み合わせながらこれまた無事到着。窮すれば通じるものですね。
レッカー車が送り届けてくれたガレージは日曜日で休み。車をロックして、必要事項を記入した封筒にキーを入れて所定の窓口に放り込み、翌朝一番でチェックしてもらったら、燃料タンクからエンジンにガソリンを送り込む燃料ポンプの故障とのことで、部品を交換して月曜日の昼前には修理完了。MVPくんが次の十万キロ走破を目指す活躍の舞台が整いました。
それにしても、もし何も問題のない新車を買っていたらこんな経験は出来なかっただろうし、ポンコツ同士の物々交換でMVPをトレードしたからこそできた今回の経験、なんて負け惜しみをほざくのも海外長期滞在生活の醍醐味です。
今回の教訓: バッテリーは早め早めに充電しよう。(でも、一説にはバッテリーは残量が少なくなるまで充電しないほうが長もちするとも言われているのでちょっと気がかりですが・・・)
「電気系統じゃない、ガスもある」「じゃどこが悪いの?」「そんなこと分かるかよ!」「どうするの?」
息子はコンピューターエンジニア、嫁はジャズピアニスト。娘はスピーチセラピスト、婿はフラッシュメモリーエンジニア、私とカミさんは文科系。こんな時に糞の役にも立ちません。こんなこともあろうかと入っておいたAAAのお世話になるしかありません。
現在地、故障の状況を説明して修理車の派遣までにかかる時間を尋ねたらレッカー車の到着まで90分から2時間との回答。こんな山奥からレッカー車で牽引されるのは末代の恥。なんとか軽微な故障で、現場でのマイナー調整でオッケーになることを念じつつレッカー車の到着を待つことしか打てる手はありません。
そういえば、家を出るときに携帯のバッテリーが残り少なくなっていて、「家族全員が一緒なんだから電話することなんかないから家に置いておくか」と言ったら「でもなんで要るかわからないから一応もって行ったら?」と息子が一言。あの一言がなければどうなっていたことか・・・・・・。
レッカー屋から折り返し電話があったが、冷静さを欠いていたものか電話に気づかず留守電メッセージに切り替わっていました。「通常の無料レッカーは市内半径5キロ以内。現在地までカバーしないので別料金となる。OKかどうか電話乞う」。無視しようかとも思ったが、返事しなけりゃ未来永劫レッカー車は来ないことは明々白々。残り少ないバッテリーでメッセージボックスを開いたり、相手の電話番号をメモったり、何度も何度も電話のスイッチをいじるもんだからバッテリーが目に見えて衰弱。ひやひやドキドキの連続です。
待つことおよそ90分。鞍馬天狗ならぬレッカー車が助けに来てくれました。やおら車の下に潜り込み燃料タンクを叩いて合図したらエンジンを始動させろとのドライバーの御託宣。そんないい加減な修理でMVPくんが満足するわけありません。案の定ウンともスントも変化なし。現場でのチェックはこれでオシマイ。すぐレッカーの準備です。
ところでレッカー車に乗れるのは二人きり。残る4人の足の確保が急務です。気温がだいぶ下がってきて、更に悪いことにポツリポツリと降りだしても来ました。タクシーを呼ぶにも金と時間がどれだけかかるものやら・・・・。
「窮すれば通ず」を信じて子供たちに緊急指示の発令です。「父と母はレッカー車でガレージに直行する。君たちは自分の裁量でヒッチハイクして下山せよ。帰り車が間違い無く通過するゴルフ場脇のパブまで乗せてもらえ。そこでの再会方法は別途指示する。ではグッドラック!!」
息子夫婦はケロウナ在住の家族に拾ってもらい無事到着。娘夫婦はバンクーバーからの旅行客の車に乗せてもらったとのこと。ローカル事情に必ずしも明るくない組み合わせながらこれまた無事到着。窮すれば通じるものですね。
レッカー車が送り届けてくれたガレージは日曜日で休み。車をロックして、必要事項を記入した封筒にキーを入れて所定の窓口に放り込み、翌朝一番でチェックしてもらったら、燃料タンクからエンジンにガソリンを送り込む燃料ポンプの故障とのことで、部品を交換して月曜日の昼前には修理完了。MVPくんが次の十万キロ走破を目指す活躍の舞台が整いました。
それにしても、もし何も問題のない新車を買っていたらこんな経験は出来なかっただろうし、ポンコツ同士の物々交換でMVPをトレードしたからこそできた今回の経験、なんて負け惜しみをほざくのも海外長期滞在生活の醍醐味です。
今回の教訓: バッテリーは早め早めに充電しよう。(でも、一説にはバッテリーは残量が少なくなるまで充電しないほうが長もちするとも言われているのでちょっと気がかりですが・・・)