星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

ケロウナ便り(72) カナディアンロッキー物見遊山(2)

2007年09月02日 02時37分01秒 | Weblog

二日目の行程はGolden→Lake Louise 90キロ、Lake Louise→Columbia Icefield135キロの往復450キロ~500キロと無理の無いコース設定です。昨晩寝る前に注文しておいたメニューのfull breakfastをしっかりとご馳走になったうえに、食べ残しのパンでサンドイッチまで作ってもらい出発準備完了。
(事前研究はhttp://www.icefieldsparkway.ca/に助けてもらいました)

途中のYoho National Parkは素通りして今日の第一目的地Lake Louiseに向けてひた走りです。ホテルChateau Lake Louiseの庭先にエメラルド色の湖水をたたえて優雅に静かに横たわるルイーズ湖は、ロッキー屈指の見所とあって何台もの観光バスやらアメリカ各州からのナンバープレートをつけた車で駐車場も満杯状態の盛況です。

写真を撮りまくる中国人団体、独特の訛りで感動を語り合うインド人家族、着ているブランド物、持っているブランド物で分かる日本人と韓国人。聞いたことも無い言葉をしゃべっているヨーロッパ人。まさに世界中から観光客を惹きつける「物見」スポットです。

BBの奥さんお薦めの、ルイーズ湖から10キロほど奥にあるLake Moraine(モレーン湖)でお昼にしようと足を伸ばして見ると、なんとこれがルイーズ湖に負けず劣らずこの世のものとも思えない色の湖水を湛えています。ハイキング用のトレイルが各方向に出てバックパックを背にしたハイカーで賑わい、カヌーやカヤックが気持ち良さそうに湖面を滑っています。「物見のルイーズ湖」に対して「遊山のモレーン湖」と言った趣です。

この神秘的なモレーン湖を除いては、我々のカヌー初体験の場所は無いと思い極め、ハイウエーを4時間走って氷河や高い山々を見て廻るとの当初計画を、ここでの「遊山三昧」に変更です。相変わらずの柔軟性、行き当たりバッタリですね。

はじめはバランスを崩して転覆しやしないかと緊張しましたが、遠くから見ると気持ちよく漕いでいるように見えるから不思議です。写真は買った絵葉書ではありません。女房と娘と三人で漕ぎ出したカヌーを湖畔散策中の息子夫婦がパチリなのです。

万年雪を湛える山から流れてきて湖面を渡る涼風に頬を撫でさせ、右に行こうが左に向こうがお構い無し、勝手気ままに水の上で遊んだ、なんとも気持ちの良い一時間でした。嬉しいことに、これで「カヌー経験あり」と堂々と威張れるのです。

晩飯の予約をしてある午後7時半までにはGoldenに戻らねば。でもここまで来たからには、なんとかIcefieldParkwayを往復二時間で行けるところまで行って・・・。「物見意欲」満々の日本人観光客魂も健在です。これから先の運転を息子に交代して私は一眠り。Columbia Icefieldにまでは届かなかったものの、氷河も見たし、3000メートル級の山々の景観も満喫したし、氷河の刻んだダイナミックな渓谷の写真も撮ったし、これで「カナディアンロッキーに行ったことがある」と言えること間違いありません。

いよいよ明日は最終日。ラジウム温泉(Radium Hot Springs)への立ち寄りが待っています。た・の・し・み!