ヨハネの福音書8:6-8
『彼らはイエスをためしてこう言ったのである。それは、イエスを告発する理由を得るためであった。しかし、イエスは身をかがめて、指で地面に書いておられた。
けれども、彼らが問い続けてやめなかったので、イエスは身を起こして言われた。「あなたがたのうちで罪のない者が、最初に彼女に石を投げなさい。」
そしてイエスは、もう一度身をかがめて、地面に書かれた。』
犯罪で捕まった人たちが、最初から自分の犯罪を正直に話すことはまれです。
身に覚えがないと言うし、罪は犯していないと言い張ります。
ですから嘘発見器を使ったりもします。
しかし色々な証拠品が出てきたり、監視カメラに撮られた犯罪の様子が出たりすると認めざるを得なくなります。
姦淫を犯した女を現場で捕らえて、主のところに連れて来た人たちは、まるで獲物を手にした狩人の姿でした。
そして律法にある通りに彼女を裁くつもりでした。
それだけでなく、イエスを告発する理由を得るために、主の所にわざわざ女を連れて来ました。
彼らは一石二鳥を狙っていました。
彼女を赦すように言うと律法に違反していると言うし、石で殺しなさいと言うと愛のない者だと言うし、どちらにしても困った瞬間でした。
しかし主は彼らの策略を知っていましたので、知恵を使いました。
主は地面に何かを書きました。
それはきっと彼らが隠してある心の秘密、彼らの罪だったと思います。
ある者は同じ姦淫の罪を犯していたかも知れないです。
人々に発覚していないだけで、罪がありました。
これはすべての人にも同じことが言えます。
罪のない者がいるでしょうか?
隠された罪が多いと思います。
それを正確に主が地面に書いたならば、その前で誰が自分の罪を隠すことが出来るでしょうか。
ですから一人一人去って行きました。
ばれる前に去るのが得策だと思ったのでしょう。
【祈り】
主よ。人を裁く者ではなく、自分の罪を知って悔い改める者になりたいです。
【聖句をノートに書きましょう】
-罪人-
- 箴言21:4
- ヤコブ4:17
- マルコの福音書16:16
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