今TVで志村けんの「ばか殿」を見ていたらDDTの話題が出たので思い出してしまった。
昔、今から40年も前の日常の中のひとコマ。
蚊が多かったあの時代、夕方になると、DDTの消毒車が通ると、「ワーッ!」と叫びながら子どもたちは、その車に駆け寄っていった。
白い噴煙を散布して村中を走り回るその車の後を、私たちは面白がって群がって追いかけた。
今思うと、体に悪そうで、気持ちが悪くなりそう。
あの時代は、親たちも忙しくて子どもにかまっていられる暇なんかなかったんだろうな。 近所の刺身屋の近くから大川に続く大きなドブ川がトンネルのようになっていた。結構長いどぶトンネル。そこを「探険だ!」と言って腰をかがめ、スカートの裾をパンツに挟みこんで、懐中電灯を家から持ち出して、遊んだ。何度も。
今、思い出すと汚い、あ~~~、よくも。 あんな体に悪いようなことをしても、私たちは意外とタフ。
潔癖症で塵ひとつない家に育った人の方が、アレルギーになりやすいと聞いたが案外そんなものかも知れない。